中華個人輸入の真空管アンプを使っていて疑問がありますので教えてください。まったくの真空管初心者ですのでよろしくお願いします。
当初にセットされていたのはel34-Bという真空管です。販売業者に確認したところ互換球はel34,6l6,5881,6ca7,kt66ということでした。いろいろと互換の真空管を物色していたのですが、ネット上で見かけるのはel34の互換はkt77と目にします。販売業者はkt66を推奨しているのですが目にする互換球はkt77です。
①el34-bとel34は別物でしょうか、それとも同じ規格の物でメーカー等の型番が違うだけと理解してよろしいのでしょうか?
②kt66とkt77は明らかに別物の様な気がしますが、私のアンプでどちらも互換球として利用できる物でしょうか?
ちなみにアンプはオートバイアスということでした。よろしくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
再びNo.1です
No.2へのお礼読みました
オリジナルのKT-77なら電極(内部構造)はEL34と同じなので音的に差はないハズです。最近造られているKT-77はどちらかというと6L6系と内部構造が似ているものが多く、元のKT-77とは別物です。
前に回答したようにKT-66は6L6系と特性が似ています。(というより6L6をマネして作ったといったほうが正しいです)
6L6(メタル管)は1930年代初頭米国RCA社で開発された世界初のビーム菅で、比較的小さなヒーター電力で大きな出力が得られるとても効率がいい真空管でした。使い勝手がいい真空管だったのでバリエーションが豊富で世界各地で造られて今でも造られていますね。
日本では昭和50年代最初のころ真空管の生産はしなくなりましたが東芝が最後まで造っていたのが6L6の派生であるUY-807(送信管)で生産終了が昭和54年9月(だったかな?)でした。
これより少し前、松下電器が真空管製造終了に伴い6CA7をLUXMAN向けに数万本製造して真空管の製造から撤退しました。
今でも外国で生産され大量に流通している6L6系と6CA7(EL34)が日本で最後まで生産されていたことはなんとも感慨深いのではないでしょうか。それだけ品質が安定し、音質もよかったからではないでしょうか。
6L6系とEL34は明らかに音質は異なります。どちらがいいということではなく、聞く曲や気分で変わってくる程度です。この2種類の球があれば十分聞き比べできます。オリジナルのKT-66が安く入手できれば聞き比べもアリですが、現実はあまりにも高すぎます。
25年ほど前でしょうか。英国ムラード製EL34が4本マッチで1万円で売られていたので取り寄せてみたらどこをどう見ても松下の6CA7でプリントだけが違ってました。
ヤフオクをみていると独テレフンケンやシーメンスの球が信じられない値段で落札されていますが、当のテレフンケンやシーメンスは特殊な球(EL156、E2dなど業務用)以外1980年あたりから生産しておらず、EL34など汎用球はすべて東欧(ほとんどは旧東ドイツ)で造られたものに自社のマークをプリントして売られていました。真空管のブランドなんてあんまり意味ないきがします。
真空管アンプの良さですが、たいして良くない自分の耳でも明確に分かるのは小さな音でも割とハッキリ聞こえることだと思いますね。寝るときにラジオやCDを小さな音量で聴きながら眠りにつきますが、半導体のアンプだとん、ん、と音を聞こうとして眠りが妨げられたりボリュームUP!!になりがちです。真空管のアンプだと小さな小さな音量でもきちんと聞き取れていつの間にか寝てしまいます。理由は分かっているのですが自分は暗闇の中でぼんやりオレンジ色に光る真空管のヒーターのあかりが好きで真空管アンプを愛用しています。
若いころはそれこそ6CA7や6550A(KT-88)プッシュプルで100W近い出力のアンプを造ってブンブンスピーカーを唸らせてましたがここ10年くらいは3Wくらいしかでない直熱三極管のシングルアンプで十分満足しています。(10=VT25というこれまた古い古い真空管で1921年に開発されたUV-202を祖とする真空管です。ヒーター「フィラメント」がオレンジ色ではなくタングステンなので電球の様に光ります。)
こんな古い真空管でも現代の部品でアンプを組めば十二分に楽しめるのはなんとも愉快です。
本当に有り難うございました、色々な意味で真空管に対する知識が膨らんだ気がします。
その歴史は模倣とそれに伴う規格の乱立なんですかね、規格統一できる組織が出来なかった、戦争で敵国製品に対する敵対や企業間の争いもあったのでしょうか、ざっくりとそんな素人の第三者目線の感想です。ヤフー知恵袋にも同じ質問をしたのですが、なかなか辛口なお教えも頂きました、現実はそんなモノかなと気づきました。
まあ電気的なモノ技術的なモノについては深掘りできませんのでこの辺で退散いたします。残念ながら基礎知識がなく、またそれを習得しようという情熱が湧きません。自分で設計と製作には足を踏み入れられないと思っています。どうも半田ごてとテスターに苦手意識があります。電気的な計算も一寸苦しいですね。ツィーターにコンデンサを1つ噛ませる程度でネットワークにも手を出していません。
重ね重ねお礼申し上げます。他のEL34、6ca7とkt66はもう少し色々と試してみたいと思います、kt77についてはEL34と互換がありそうなものについてのみ試してみるかも知れません。6L6の製品はその後に記号が結構くっついてきて素人には危険がいっぱいです。間違ってもkt88は近づかないでおきましょう、そしてそれに飽きたら300bかな~、でもまだ作りかけのスピーカーが4つ位あるしな~(笑)
No.2
- 回答日時:
No.1です
手持ちにある20年以上前の規格表ではEL34とKT-77特性はほとんど同じで最大定格は少しKT-77のほうが大きくなっています。
今出回っていいるKT-77はJJというチェコスロバキア製がほとんどのようです。元のKT-77は英国(ブライマー、G。E.C「ゴールドライオン、ゴールドモナーク、ムラード」で製造元はすべてG.E.C.社で造られていた真空管にそれぞれのネーカー名をプリントして売ってました。
はっきりと言ってしまうとこれら純粋な英国製真空管が手にはいるなら試してみる価値はありますが、今生産されているJJ製の真空管は現代の最新の設備と材料で造られているので当時英国で造られていたKT-77と同じかまったくわかりません。規格をみるとG.E.C.社から過去に発表された資料の丸コピーだし、外観も電極構造も全く違います。(ほどんど6L6系と同じに見えます。元のKT-77はEL34と見分けつかないほど同じです)
ですので、英国製KT-77と分かる本物の真空管であれば試してみる価値はあるのですが、なにしろ値段が恐ろしいほど高価で、シングルステレオ分2本で諭吉さん数枚は覚悟しないと購入できません(まがい物は当時からありました。EL34とKT-77は少しピン接続が違うのですが細工してEL34をKT-77としてうっているのも結構あったようです。値段がKT-77のほうが高く売られていました)。
いま造られている真空管はベースがEL34、KT-88(元は米国6550)、6L6系 この3種から造られています。過去名声を得た真空管の名前を付けて高価に売られていますが、構造はこの3種のどれかになっているのがほとんどです。偶然、当時物のホンモノが安く手にはいったなら試してみる価値は大きいとは思いますが、出所不明なモノ(偽物で高価)を高い金額を出してまでも試すのは考え物です。
自慢するわけではありませんが、自分は40年以上前から真空管と親しんでオーディオを楽しんでいます。中が見える真空管はパッと見れば日本製か海外製かどこのメーカーが造ったかスグ分かります。それほど真空管は個性的なんです。これまでの経験を踏まえて何種類もの出力管を自分が使ってきて一番バランスがとれている真空管はEL34(6CA7)と書きました。シングルアンプで普通の家庭で極端な大きな音量でなければ十分な出力が得られますし、プシュプルなら50Wくらい軽く出ますのでオーディオアンプとして必要十分ではないでしょうか。手持ちの松下製6CA7とロシア製(エレクトロロハーモニクス) {松下6CA7は1970年代最初のころでロシア製のEL34は2000年代後期でロシア製は少し細くて外観を見る限りドイツテレフンケン製のEL34と同じでした。中の電極に差はありませんでした。} を聞き比べましたが差は感じられませんでした。
今でもエレキギターのアンプ用に大量に造られていますし、大量生産されているので品質も安定しています。真空管アンプを使い続けるなら基準となる真空管であると思って回答しました。
不明な点があれば補足のコメントお知らせ下さい。資料はたくさんありますのでできるだけ質問者様の意に沿う回答をしてみます
重ね重ねご回答有り難うございます。真空管アンプが初めての超初心者です。色々な情報有り難うございます。人生の大半を真空管と共に過ごされているのですね、すごい。
私はこれまでデジタルアンプを使っていましたが、スピーカー作りにも少し飽きてきて出来上がっている真空管アンプを試した次第です。最初に付属していた管で音楽を聴いたときに驚きがありました。音のみずみずしさというか艶というか厚みというか一寸した驚きの経験でした。ダメ元で中華の安物、調べてみるとel34という管はポピュラーで人気がある、そんな巡り合わせです。機械モノや工業デザイン美、機能美には憧れがあります。見た目にも好きになりました。
年代物には金銭的余裕からして特段に興味を持っていませんが、ある程度評価がある実質的に良い管に巡り会えたらと思って試している最中でした。高音は綺麗だが低音があまり出ないおとなしめのスピーカーに繋いでも、スピーカーのこれまでの個性を変える別物のように鳴らしてくれる真空管アンプに驚いています。
真空管に衝撃を受けて雑誌を読みネットを検索して浅知恵を蓄積している最中です。テレフンケン、シーメンス、GE、RCA、GEC、ムラード、などなどの骨董品のような金額のするものには手は出ませんが、コピーや復刻版の割安なモノから元の評価されていた音の傾向程度でも経験できればとは思っています。
今回購入を考えたのはGenalex Gold Lion KT77 / EL34と書かれた管をeBayで見つけたことがきっかけです。同じモノがKT77 Genalex Gold Lion Power Tube Pr - EL34 6CA7というタイトルで出ても居ました。管の見た目もイロっぽかったし(笑)
松下の6ca7はヤフーのオークションで目にしたことがありますから買ってみましょうかね・・・
しかし、KT66とKt77は何がどの程度違うんでしょうかね~。キリンの一番搾りとラガーぐらい違うんでしょうか?でも何杯か飲めば味もわからなくなるし酔いは同じでしょうに・・・文化系が理科系の人に敵わない世界です。電気の知識はまったくありませんので何も解らない使用者目線でしかありませんから。
No.1
- 回答日時:
すこし整理してみましょう
EL34=6CA7でまったく同じものです。
EL34は欧州表記で6CA7は米国(日本)表記です。
EL34-Bは中国製しかないようですが規格に違いはないようで管が少し太くなっています。
EL34とKT-77は規格上は同じで,KT-77は英国ブライマー社が生産していた球につけられていた名前ですね。
6L6系は種類が大変多く、最大定格が違ってきます。
6L6(メタル)プレート損失19W
5881 〃 23W
6L6GC 〃 30W
ただし市中に多く出回っているロシア製の5881/6L6WGCと表記されたものは6L6GCと同じと考えてよさそうです。
KT-66はほぼ5881と似た規格ですが特性は少し違います。
オートバイアスのアンプということなのでどれを使っても問題ないです。
蛇足ですが........
今までいろんな真空管でアンプを作ってきましたがEL34はいちばんバランスがとれた音だったですね。6L6系は少し高音が勝ったスッキリした感じです。KT-66や77は使ったことがないのであしからず。
それよりも真空管のメーカーによる違いのほうが大きい気がしますね。同じ名前の6L6系でも欧州(ロシアを含む)製は割と静かに鳴る感じで米国(日本も含む)製はパワフルな鳴りです。米国製真空管は入手しにくく、あっても高価なのでなかなか試すことができませんが個人的には米国製(日本製)の真空管のパワフルな感じが好きです。
早々にご丁寧にお教え頂いて有り難うございます。
地域の差や長い歴史を一瞬にして理解するのは余程の情熱と労力と頭の良さが必要ですね、初心者の凡人で文化系としては方向感を理解して決定的な失敗を犯さないようにして、安全圏を歩こうと思っています・・・
EL34-B (中華)=EL34 (欧州大陸)=6CA7 (米国)=KT-77 (英国)ということなんですね。
これは性能は同じで地域による呼び名の違いと思えば良いわけですね。中華の-Bはサイズ的なものでしたか。
5881 ≒ 6L6系 ≒ KT-66 この類いについては、そのものズバリで無い限り初心者には危険なので近寄らない方が良いですね・・・上位互換という一方通行のみの互換もあったり、バイアス調整が必要な互換もあったりで複雑怪奇です。
オートバイアスで機器や管に負担が掛からない程度で安全圏で若干の出費で済む程度に、こぢんまりと楽しみたいと思っています。
KT-66は1種類だけほんの少し試してみましたが、音量が少し小さくなるようです。音の感じでは繊細というか大人しくなるというかそんな印象です。KT-66からEL34を見ると高音と低音が強くなって、ややもするとドンシャリ風にも聞こえるように感じました。
帯域が増えているのか強調されているのか、それともこれが標準なのかは不明ですが、どこかに自分の基準を持たないといけませんね。つなぐスピーカーの傾向にも併せてマッチングさせるモノなんでしょうね。
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販売業者は、KT-66は互換があるがKT-77は推奨しないと言ってきました・・・何でなんだろう・・・
③KT-66とKT-77は性能等がそんなに異なるモノなんでしょうか??? 情報不足で良く解りません、また情報を読み解く能力も無さそうですので素人に要点を教えてください。KT-77はEL34と同じ規格のはずなのに・・・どなたかお教え頂けないでしょうか。
販売業者から丁寧な説明が戻ってきましたので転載します、真空管は難しい世界なんだとつくづく思いました、ありがとうございました。
でも、kt66は"使える"に始まり、kt77やkt88までも"使えるかも"なんて・・・ここから先は素人には乗り越えがたい壁があります。
If you do not care about the strict requirements, you can also replace with kt88 tube there are too much same style tube are compatibles or not, it's need check with each detail and also check if tube compatible also with amplifier, we are not tested with kt77 tube, but we think kt77 have same connection with 6L6G,6L6G wrok well with this amp, so we think kt77 will work also with this amplifier
the last recommendation is from manufacture, we have checked only with next technical fiche, Please check more about the parameters fiche:https://www.radiomuseum.org/tubes/tube_el34.html … are 2 pins are different between EL34 and KT77 this amp is specially customize to compatible with EL34 tube power, no more no less, if the kt77 power is same than EL34, we think you can try it.
素人目線の正しい結論は、
EL34-B (中華) ≒ EL34 (欧州大陸)=6CA7 (米国)
5881 ≒ 6L6系 ≒ KT66 で、もしかしたら ≒ KT77 ≒ KT88
という程度と言うことが良く解りました。
Identical to KT77
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Different connections: EL34
Other base: 6CA7
Successor Tubes KT88