私たちが遺伝子と呼んでいるものの大元は「DNA(デオキシリボ核酸)」で、その「DNA」が集まって遺伝情報を持ったものが遺伝子ということになる。近年、遺伝子研究が進む中で、遺伝子が持つ情報についても徐々に明らかになってきた。例えば、どんな病気にかかりやすいか、どんな体質や体型になりやすい傾向があるかなどについても、私たちが親から受け継いだ遺伝子の配列によってある程度は決まっているというのだ。
であれば、その遺伝子情報を解析することで、自分の体が持つさまざまな特性について知ることができるのでは? そんな疑問に答えてくれるのが、ジェネシスヘルスケア社の提供する遺伝子検査サービスである。今回、ジェネシスヘルスケア社の検査キットの中でも最もポピュラーな「ジーンライフジェネシス2.0」というキットを利用し、遺伝子検査でどんなことがわかるのか試してみた!
■検査は簡単!唾液を採取して結果を待つだけ
「ジーンライフジェネシス2.0」を購入すると、検査キットや手続きに必要な書類などが同梱されたパッケージが送られてくる。
中に入っている「利用ガイド」を見ながら進めていけば検査は簡単だ。「ジーンライフジェネシス2.0」では、検査方法として唾液の採取を行う必要がある。とはいえ、同梱の採取キットに唾液を入れるだけで済んでしまうので、「本当にこれでいいの?」と思うほど。あとは「遺伝学的検査申込同意書」に記入したものと一緒に返送用の封筒に入れて投函するのみ。
また、それと並行して、遺伝子の解析が完了した後にその結果をオンライン上で確認するための登録手続きも必要になる。これも案内に従って進めれば簡単だ。
■360種類の検査項目のすべての結果に興味深々
検査キットを郵送してから約1ヶ月。登録しておいたメールアドレス宛に検査完了の知らせがきた。早速、パソコンのブラウザ上からマイページにログインし、結果を見てみる。ちなみに検査結果はスマートフォンでも専用のアプリを使って閲覧することができる。
「ジーンライフジェネシス2.0」の検査項目は360種類。大きく「疾患カテゴリ」「体質カテゴリ」「リスクレベル」の3つにわけてまとめられている。
まず「疾患カテゴリ」を見てみよう。「疾患カテゴリ」というバナーをクリックすると、「結核」「ノロウイルス感染」といった疾患別に、筆者の遺伝子のその疾患にかかりやすい傾向がどの程度高いレベルかを知ることができる。
例えば筆者でいうと「結核」は「標準」レベルだが、「B型慢性肝炎」は「やや高い傾向」、「腸チフス」は「やや低い傾向」と判定されている。これらの傾向を知ることにより、傾向の高い病気について詳しく調べたり、どうすればそのリスクを防げるか、と考えることができるわけだ。
「疾患カテゴリ」の中身は「感染症」「循環器」「呼吸器」といった中項目に分かれており、それぞれについて詳細にわたる解説を参照することも可能。
自分の遺伝子についていろいろなリスク傾向があることを知ると、ちょっと不安にもなってしまうが、この傾向をきちんと把握しておくことで自分の健康により注意しながら生活を送れるのが「ジーンライフジェネシス2.0」の大きな利点だ。
また、「体質カテゴリ」では、「飲酒量」「喫煙量」などの傾向などもわかる。実際、筆者はお酒が大好きなので飲酒量は多いのだが、遺伝子を見るだけでそれが分かるなんてなんだか不思議だ!
「身長」や「肥満タイプ」などの項目も興味深い。「身長」の項目には「低い傾向」とある。筆者の身長が低いのは遺伝子の時点である程度決まっていたのかもしれない……。
他にも、女性にとっては気になるであろう、「肌老化の遺伝子タイプ」について詳しく知ることができたり、
自分の母方の祖先の源流が人類の中のどのタイプに分類されるかなど、ここでしか知ることのできない情報が満載。
自分の疾患リスクをリスクレベルの高低別に一気にチェックできる「リスクレベル」という項目も興味深いし、時間を忘れて読み込んでしまう貴重な情報ばかりなのだ。
これらの結果が、筆者が生まれた時点ですでに遺伝子の中にあったのだと思うと面白い。遺伝子情報は生涯を通じて変わることがないので、一度検査した結果は一生役立つことになる。ジェネシスヘルスケア社では、今回筆者が試した「ジーンライフジェネシス2.0」以外にも、検査目的を絞り込んださまざまなキットを提供しているので、用途にあったものがあればぜひ試してみて欲しい!
【製品情報】
「遺伝子検査のジーンライフ」