■意外な侵入経路を知っておこう!
室内にゴキブリが現れる場合、そのほとんどは外部から侵入してきたものだという。ゴキブリ駆除を行う株式会社アルバトロス代表取締役、佐藤久さんによると、「主にシンク下や洗面台下の排水パイプ周辺、窓や玄関から侵入します。宅配便の荷物の中に紛れている場合もあります」とのことだった(教えて!gooウォッチ「専門家が教えるゴキブリの生態と駆除方法」より)。
これらの侵入経路に隙がないかを入念にチェックする必要がありそうだ。また、ゴキブリが室内に現れた場合は「殺虫剤で確実に駆除した後トイレに流すのが良いでしょう。放置すると仮死状態の場合は生き返ることがあります」とのことだ。
■ゴキブリの天敵「アシダカグモ」とは?
憎らしいゴキブリにも天敵がいる。アシダガグモである。オスの体長が1.5~2cm、メスが2.5~3cmになる大型のクモで、捕食能力が高く、一晩で20匹ものゴキブリを捕食することもあるという。このクモを飼育すればゴキブリを駆除できるのでは?と思い、石川県ふれあい昆虫館に問い合わせてみた。
しかしその結果かえってきた答えは「アシダカグモは、ゴキブリが多い家屋内ではゴキブリを主食としているだけで、本来は様々な昆虫類を食べるクモです。家屋の環境にもよりますので、アシダカグモがいることでゴキブリがいるということは一概にはいえません」とのことだった(教えて!gooウォッチ「ゴキブリを捕食する『アシダカグモ』は、殺虫剤より効果的?」より)。
「ゴキブリの繁殖力とアシダカグモの採集の困難さから考えると、市販の殺虫剤を使用するのが、手軽で効果的と思います」という、考えてみれば至極当然の回答が得られた。残念ながら「アシダカグモ」を飼育してゴキブリを駆除するのは難しそうだ。
■薬剤に強い「スーパーゴキブリ」がいる?
さらにおそろしいのが、薬剤に慣れて抵抗性をもった「スーパーゴキブリ」の存在だ。人間をあざ笑うかのように進化した最強のゴキブリである。
この「スーパーゴキブリ」について、株式会社アルバトロス代表取締役、佐藤久さんに聞いてみたところ「スーパーゴキブリと呼ばれるのは、いわゆる現在ある薬剤に抵抗性を持ち、なかなか駆除できない厄介なゴキブリを指します。このようなゴキブリが誕生する要因は、過剰な薬剤の使用や中途半端な駆除です。ゴキブリが警戒心を持ち、抵抗力がつきます。その生き残りが卵を産む際に耐性のできた遺伝子に変化し、より抵抗力の強い個体が生まれてくると考えられます」とのこと(教えて!gooウォッチ「殺虫剤が効かない『スーパーゴキブリ』が居るらしい!」より)。怖すぎる。そんな最強の敵に立ち向かう方法はあるのだろうか。
「(特に)チャバネゴキブリはプロに依頼しない限り駆除は不可能と言っても過言ではありません。業者選びは、金額も検討材料となるとは思いますが時間と手間をかけて、しっかり作業してくれる業者を選びましょう。安くても部分的な作業では、逆に生き残りを作り、厄介なスーパーゴキブリを作り出すことになります」(佐藤さん)
上記の回答にあるように、中途半端な素人感覚の対応がかえって強いゴキブリを生んでしまうことがあるようだ。最近ゴキブリをよく見かけるなと思ったら、迷わず駆除業者に相談するのがゴキブリ退治の一番の近道なのかもしれない。