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定期代を支給されているのにひと駅手前を利用。これって法的に問題ある?

定期代を支給されているのにひと駅手前を利用。これって法的に問題ある?健康ブームの影響でウォーキングを趣味としている人が増えている。犬の散歩を少し長めにしたり、早起きして出勤前に歩くなどいろいろな実践方法があるが、首都圏には徒歩圏内にいくつかの駅があることも多く、最寄り駅の一駅手前を利用し、その区間をウォーキングにあてるという話もよく耳にする。もちろん、それは健康にはよいのだろうけれど、少し気になるのが通勤交通費の問題。定期代を支給されている会社員が、支給額よりも安い交通費で通勤したら、法的に問題があるのだろうか? 弁護士の鬼沢健士さんに話を聞いた。




■正解は会社が定める交通費の基準次第


会社から支給されている交通費よりも安い手段で通勤したら、法的に問題はあるのだろうか? ズバリ聞いてみた。

「会社が定める交通費の基準によります。例えば『通勤に要する実費を支給する』という規定である場合、支給されている額と実際に払っている額の差額を返還しなければいけません。その一方で、『通勤方法を問わず、自宅から会社の最寄り駅までの公共交通機関を利用した場合の額を支給する』という規定であれば、会社は通勤することに対してお金を払っていることになるので、差額をもらっても問題はないでしょう」(鬼沢さん)

後者の場合、たとえば公共交通機関を利用しないで、自転車で通勤すれば、支給されている交通費を全額もらってもよい……ということだろうか?

「そうですね。ただし、どのようなケースであれ、事前に会社に相談や申告をしておいたほうが無難だと思います。従業員に通勤経路を申告させて、その通勤経路にかかる交通費を支給する場合では、ひと駅手前の駅を利用することは申告した経路と違う経路になるわけです」(鬼沢さん)

それなのに交通費を多くもらうと、会社から何らかの処分をされるおそれがあるのだ。

■自分の都合に合わせてルートを選んでもよい!?


そもそも定期代を申告する場合のルート(経路)には法的な決まりはあるのだろうか?

「会社が支給するべき交通費について定めた法律はありません。交通費として、どのような基準で支給するのかは会社次第です。一般的に通勤ルートまで指定されていることは少ないと思います」(鬼沢さん)

なるほど、たとえばAとBの二つのルートを選べて「Aのほうが交通費は安いけれど、Bなら朝、座って通勤できる」という場合、Bを選んでもよいというわけだ。

「可能性としては十分あります。ただ、繰り返しになりますが、交通費の支給に関する規定は会社次第です。会社は、徒歩や自転車を利用する場合の交通費の返還義務があると考えていることもありえます」(鬼沢さん)

会社が通勤ルートを把握していると、急な電車遅延などが生じた場合に状況を把握してもらいやすいし、やはり事前に相談しておいたほうがよいと鬼沢さんはいう。

■一駅手間で降りてウォーキング中に事故にあったら労災になる?


では、「健康目的のウォーキングのためにひと駅手前を利用」のウォーキングをしているときに交通事故などのアクシデントに見舞われたら、労災として認定されるのだろうか?

「まずは最寄りの駅を利用した場合の通勤中のアクシデントについてから説明します。労働者災害補償保険法7条2項には『通勤とは、労働者が、就業に関し、次に掲げる移動を、合理的な経路及び方法により行うことをいい、業務の性質を有するものを除くものとする。一・住居と就業の場所との間の往復、二・厚生労働省令で定める就業の場所から他の就業の場所への移動、三・第一号に掲げる往復に先行し、又は後続する住居間の移動(厚生労働省令で定める要件に該当するものに限る。)』と規定されています。この法律が意味するところは、合理的な経路及び方法で通勤していれば、労災の対象になるということです。ですから、まず最寄り駅を利用した場合は労災の対象であることは明らかといえるでしょう」(鬼沢さん)

ひと駅手前で降りた場合はどうだろう。

「それが『合理的な経路及び方法』といえるかどうかが問題となるわけですが、必ずしも会社指定の通勤経路であったり、最寄り駅を使うことが求められているわけではありません。ひと駅手前の駅を利用することによる時間の差、通勤以外の目的など、状況次第ですが、労災として認定される可能性が高いと考えられます」(鬼沢さん)

労災が貰えるならひと安心。でも、会社とのトラブルを避けるために、やはり事前に申告しておいたほうがよいのは間違いないだろう。ちなみに、今回はウォーキングの話だったが、体を動かすことは、健康を守る大切な要素だ。「今日からできる人生が楽しくなる方法、それは運動をすることだった! 」という記事も「教えて!gooウォッチ」では紹介しているので、こちらもぜひご覧あれ。

●専門家プロフィール:鬼沢 健士
茨城県日立市生まれ、土浦市育ち。慶應義塾大学卒業、慶應義塾大学法科大学院修了。東京弁護士会入会後、東京都内で弁護士経験を積み、茨城県取手市にじょうばん法律事務所を開設。労働問題、交通事故(被害者側)、家事案件(不貞、離婚等)、少年事件を主に取り扱っている。

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