プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

話題の出来事のQ&Aをウォッチ(観察)しながら、コラム形式で皆様に紹介していくサイト

子どもに三輪車は必要?調べたら体幹が鍛えられ自転車デビューに役立つことが判明

子どもに三輪車は必要?調べたら体幹が鍛えられ自転車デビューに役立つことが判明三輪車は子どもの遊びに欠かせないイメージがあるが、一方で購入を迷う人もいるようだ。「三輪車は必要ですか?」という質問が「教えて!goo」にも寄せられていた。三輪車は子どもに必要なのか?――気になったので三輪車メーカー・アイデス商品開発部の幾代玄さんに話を聞いたところ、三輪車に乗ることで体幹が鍛えられ、自転車デビューがスムーズになることが明らかになった。


■三輪車に乗るメリット


三輪車は子どもの発育にどのような効果があるのだろう?

「三輪車でのペダリングは、よい姿勢に必要な『体幹』、運動生理学的には腸腰筋の発育に効果が期待できます。程よく全身の筋肉も刺激され、それが精神発達上にも有効であるとされています。こうした理由もあり、『三輪車がこげること』は教育の現場でも子どもの発育の目安として使われています」(幾代さん)

最近では、歩きはじめの1歳頃から遊べる、エクササイズ効果を狙った三輪車も登場している。三輪車で遊ぶことで、歩くのに必要な体の筋肉が刺激され、しっかりと歩けるようになった実例もあるという。

「自分の体を上手に、意のままに操る能力(=ボディーコーディネーション能力)が身につきます。三輪車のペダリングは、運動(動作)としては、足けりの二輪車で進むよりも難しい高度な動き。前進するだけでも複雑な体の動かし方とそのコントロールが必要で、さらに上手に乗って遊ぶようになっていく過程では、足を踏み込むタイミングや力加減などの繊細な体の感覚も学んでいきます。ですから、三輪車が上手に乗れるようになることで、外遊びや自分の体を動かすことが『得意』『好き』という気持ちも芽生えてくるのです。乗れるようになることで自信や達成感も経験できますよ」(幾代さん)

心身の成長に三輪車が寄与すると幾代さんは指摘する。

■三輪車を上手に操作するコツ


三輪車のペダリングは、足けりの二輪車で進むよりも難しい高度な動きという話が出た。三輪車を操作するにあたり、何かコツはあるのだろうか?

「一般的に三輪車をこいで遊べるようになるのは、3歳前後。個人差はありますが、まず年齢や体格的に乗れる時期を迎えていることがポイントですね。練習する時には地面が平でスムーズなところ、たとえばコンクリートなどのきれいに舗装された場所がよいです。土の上や荒れた路面の上で進むのはとても難しいです。初めは難しくて後ろに動いてしまったりしますので、後ろからそっと押してあげたりするなど、ペダリングのコツをつかめるように少し補助してあげるのがよいでしょう」(幾代さん)

三輪車の練習に最適な場所選びも上達には欠かせない重要な要素なのだ。

「スピードが出過ぎない安全な緩い下り坂で練習する方法もあります。ただし、大人がしっかり責任を持ち安全にサポートを行なってください。ちなみに三輪車や足けりの自転車は公道で遊ぶ乗り物ではありません。公園など交通から完全に遮断された場所で遊ぶようにしてください」(幾代さん)

安全第一で、しっかりと大人がサポートすることが重要であるが、子どもの気持ちも大切である。

「子供が三輪車を楽しんで好きになることが上達の近道です。早く乗れるようにと急かしたり、上手くできないことをしかるのは逆効果。やる気を引き出してあげながら継続させることが最大のコツでしょう」(幾代さん)

■三輪車に乗ることで自転車デビューもスムーズに


三輪車で遊んだ経験は、スムーズな自転車デビューにもつながる。

「三輪車遊びは、自転車へのステップアップの面でも効果があります。一般に『早く自転車に乗れるようになる』という理由で選ばれることが多い足けりの二輪車ですが、その後の自転車でペダルが回せなくて苦労するお子さんが、実は少なくありません。ペダルを踏み外したり、逆に回してしまったりして、皮肉にも補助輪付きの自転車から練習することになる『足けりバイク経験者』が意外なほどいるのです。『三輪車の経験者』は、自転車のペダリングでつまずくことは少ないですね」(幾代さん)

足けりバイクはブームでもあるが、後の自転車デビューを踏まえ、三輪車も乗れるようになると良いだろう。

三輪車にチャレンジする頃の子どもは、人生で最も伸び盛りの時期。家の中から外へと遊びの場を広げながら、遊び方もより活発になってくるまさにその時、健康な心と体を養うために、三輪車の役割が大いに貢献すると幾代さんは締めくくった。

●専門家プロフィール:幾代玄(いくよはるか)
アイデス株式会社 商品開発部に所属。
アイデスは、子どもの成長と「未来をのりこなせる力」を培う幼児用乗り物のリーディングカンパニー。国内トップシェアを誇る三輪車をはじめ、自転車、のりもの玩具などの開発・製造・販売を行う。
当社は、本記事に掲載するすべての記事や情報の正確性に関して、常に万全を期すよう努力をしておりますが、記事や情報の内容を保証するものではありません。その他、当サイトのご利用により生じたいかなる損害についても責任を負いません。

この記事についてどう思う?

みんなの反応

16

BAD

NICE

みんなの反応

61

このコラムのQ&A

教えて!goo 教えて!gooで質問する

人気のコンテンツ

  • 専門家コラム

    恋愛・夫婦関係・健康・お金etcの悩みに専門家が回答!読みやすいコラムで配信中

  • せきらら女子会

    女同士でしか話せない年頃女性の本音が炸裂!

更新情報をチェック