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インフルエンザの予防接種、病院ごとに値段が違うのはどうして?

インフルエンザの予防接種、病院ごとに値段が違うのはどうして?皆さんは、インフルエンザの予防接種はもう受けただろうか。「教えて!goo」「インフルエンザの予防接種は毎年受けています?今年はもう受けましたか?」という質問には、「一応、ここ数年は毎年受けてます」(rinkunさん)、「毎年受けています。しかし、今年の正月にインフルエンザにやられてしまいました。予防接種を受けていても、運が悪ければやられてしまうことを身を持って感じました」(garigarihoneo1234さん)というように、毎年必ず受けている人が多く回答していたが、特に受験生のお子さんがいる家庭は気になるところだろう。ところで、インフルエンザの予防接種は病院によって価格が違うことをご存じだろうか。この理由を医師に聞いてみた。

■インフルエンザの予防接種は自費診療


医療法人社団同友会春日クリニック副院長・吉本貴宜先生によると、インフルエンザの予防接種は任意で保険外治療であるため、価格は医療機関によってさまざまとのこと。では予防接種の価格はどのように決まるのだろうか。

「一般的にはワクチンの購入費、診察費用、注射器などの原材料費、医師や看護師の人件費、事務手数料、更には固定資産税などから採算性を考慮して計算されます。これらの経費の中には毎年変動するものもあるため、それに応じてワクチンの接種費用も変わるわけです。ちなみに昨年は値上げした医療機関が多かったのですが、これはワクチンが従来の3価ワクチン(3種類のインフルエンザに対応したもの)から4価ワクチン(同4種類)に変わってワクチンの原価が上昇したことが要因の一つとしてあるようです」(吉本先生)

価格の決定に際して、明確な基準は存在するのだろうか。

「特に基準はありません。採算性について病院ごとの事情や考え方の差があることに加えて、市町村や健保から補助金が出される場合があり、中には補助を利用すると実質無料に近い料金で接種できるケースもあります。小児科を中心に2回注射を打つ場合は2回目を安くしているところもあるようです。多くの患者さんに自分の病院に来ていただくきっかけとして安く提供しているところもあります。同じワクチンである以上、値段が違っても効き目は変わりません」(吉本先生)

また、一般的には総合病院など大きな病院では金額が高くなる傾向があるようだ。

「人件費など背景は様々ですが、総合病院はより重症または急性期の患者さんの対応に重きを置くため、健康な方の予防接種で混雑することを防ぐ為にあえて高めの料金にしているところもあるようです。言うまでもないことですが、病院の規模が違ってもワクチンの効き目は同じです」(吉本先生)

■ワクチンを打っても、インフルエンザにかかるのはなぜ?


折角高いお金を払ってワクチンを接種しても、インフルエンザにかかることがある。なんだか腑に落ちない気がするのだが……。

「誤解されることが多いのですが、ワクチンは感染や発症そのものを完全には防御できません。しかし重症化や合併症の発生を予防する効果は証明されています。65歳以上の健常な高齢者では約45%の発症を防ぎ、約80%の死亡を阻止する効果があったとされています。もしワクチンを打ったのにかかってしまったとしても、『接種していなかったらもっと酷い目にあっていた』と考えれば少しは納得がいくかもしれませんね」(吉本先生)

では、毎年予防接種を受けた方がよいのだろうか?

「これまでの研究から、ワクチンの効果が期待できるのは接種した2週間後から5ヵ月程度までと考えられていて、翌年までは十分な効果はなかなか維持できません。またワクチンはそのシーズンに流行が予測されるウイルスに合わせて毎年製造されているので、予防に充分な効力を保つためには毎年ワクチンの接種を受けた方がよいと考えられます」(吉本先生)

インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型・B型・C型が存在する。このうち毎年流行の原因となるのはA型とB型で、流行時期や症状に若干の違いがあるとのこと。

「A型が12~1月に流行しやすく、B型は2月から春先にかけて多いとされています。B型はA型よりも高熱を出しにくく消化器症状(おう吐、下痢など)が多い事から、胃腸かぜと間違えられやすく注意が必要です。一度かかると免疫ができて1シーズン中に2度インフルエンザにかかることは無いと思うかもしれませんが、A型にかかってその後B型にかかることはあり得ますし、稀ですが複数の型に同時に感染して重症化することもありますので油断は禁物です」(吉本先生)

幼児や高齢者、免疫力の低下している人は、対応が遅れて重症化すると死亡する例も決して稀ではないそうだ。基本的に、値段が違っても効き目は変わらないというインフルエンザの予防接種。少しでも安く済ませたいという人は、色々な病院を比較してみてはいかがだろうか。

●専門家プロフィール:吉本 貴宜
インフルエンザの予防接種、病院ごとに値段が違うのはどうして? 医療法人社団同友会春日クリニック副院長・人間ドック健診センター長。京都大学医学部卒業。専門分野は消化器内科・予防医学。人間ドック健診専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会認定産業医、検診マンモグラフィ読影認定医、医学博士。

(酒井理恵)

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