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「お坊さんに俺はなる」と思ったらどうすればいい?とりあえず求人サイト?

「お坊さんに俺はなる」と思ったらどうすればいい?とりあえず求人サイト?葬式の時や、法事の時以外には縁遠い僧職。このお坊さんのなり方、お坊さんへのリクルートはどうすればいいのか。ご存知の方は多いとはいえないのではないだろうか。

「教えて!goo」では「仏門に入りたいのですが」と題して仏門に入る、すなわちお坊さんのなり方についての質問があった。

■仏教に入信したいか、出家したいのかで違ってくる。


質問者は、所謂フリーターで就職活動が上手くいかずに悩んでいる様子であるが、最近テレビで修行僧を取材した番組を見て、仏門に入ることに興味を抱き、どうしたらお坊さんになれるのかと質問している。それに対する回答を見てみよう。

「なんだか仏門=出家のような書き方をされていますが…で、仏教がやりたいんじゃなくて出家がしたいのでしょうか?だとすると手段が目的になっていませんか? 一体目的はなんですか? それこそ煩悩の塊じゃありませんか? まずはお寺に行ってみては如何でしょうか。本来お寺とは盆と葬式で御経を読んで金を稼ぐ商売をする所ではなく、迷っている人をお釈迦様の教えを基本に導く所です。あやしい新興宗教はやたらと出家させて身包み剥がして教祖だけが儲かるようにしていますが、日本の旧来の仏教の宗派は基本的に来る者拒まず、去る者追わずです」(marimo_cxさん)

質問者の目的がはっきりしない旨を指摘しつつ、先ずはお寺に行って相談すべきとする回答が目立った。就職難だからといって簡単にお坊さんを目指すのは、不謹慎とされてしまうのだろうか。やはりある程度の覚悟は必要なのかもしれない。

■あまり一般企業と変わらない面があるが、収入については熟慮すべき


それでは、実際にはどうなのだろうか。ここからは葬儀にまつわるさまざまな問題に詳しい、心に残る家族葬を運営する葬儀アドバイザーに取材し、話を伺ってみた。

「基本的には仏教系の大学を卒業し、必要な資格の取得と、宗派別に定められた修行をこなし、実家を継ぐ。これが一番シンプルな方法となります。ただし、実家が寺院ではない場合や、他のお寺へ就職したい場合には、さまざまな探し方がありますが、実はハローワークや一般求人サイトにも求人が出ていることがあります」

これには筆者も驚いた。ハローワークや求人サイトとなると、一般の職業となんら変わらないし、求人している光景を想像すると、お坊さんがちょっと身近に感じる。

「職業が『お坊さん・僧侶』などと出ているだけで応募方法などは一般企業とさほど変わりません。求人広告の中には、『パート』や『紹介予定派遣』の求人などもあります。ちなみに私が見かけた中で、最も興味をそそられたのは『お坊さんとして外国人観光客へ英語でお寺の説明やガイドをする仕事』でした。もちろん、必須スキルとして英会話が記述されていました。雇用形態はパートで週2日から応相談と勤務時間が表記されていました。少し気になったのは、宗派は問わないという点でした。語学があれば宗派は関係ないと言うのはお寺もダイバーシティの時代がやってきたのだなと思い、感心しました」

お寺もグローバル化ということか。たしかに筆者の菩提寺にも、外国人観光客が何人か来ていたのを見た記憶があり、住職が英語で案内をしていた。これからのお坊さんをイメージしつつ葬儀アドバイザーの話は続く。

「次に収入の件ですが、お坊さんの収入には大きく分けて二つあります。一つは、一般的な給与です。お坊さんの年齢にもよりますが、求人票を見る限り月額15万円〜20万円が平均ですね。檀家さんの数によっては大きな収入を得ているお寺もあるようですが、近年は檀家の数も減り、かなり厳しくなってきているようです。もう一つは、副業による収入となります。近年、サラリーマンの副業は特に珍しいものではなくなってきましたが、それはお坊さんも同様なのです。むしろ、お坊さんの方が副業の歴史は古く、不動産投資による地代収入や賃駐車場による収入、幼稚園の運営などは以前から行われています。また、寺院をカフェにして経営をするというオシャレなものもあります」

工夫次第では下手なサラリーマンより稼げる可能性もあるようだ。

「女性の社会進出が国会でも取り上げられるほど重要な案件となっている昨今ですが、多くの女性が仕事を持ち、また、大手企業では女性の役員比率を上げていこうという社会の流れの中、お坊さんの世界では女性住職の数は減少しているようです。これは、女性の社会進出と大きく関係しているのかもしれません。ひと昔前では、出家する女性は夫に先立たれるか、離縁した女性が多かったようですが、現代では、死別や離婚で出家する女性はほぼ居ません。ですが、お葬式の際に尼僧を指名する檀家も一定数いらっしゃるようです。尼僧の人員は減少していますが、需要はあるものと思われますので、女性ならば尼僧になってみるのも良いかもしれませんね」

尼僧を指名する檀家というのは初めて聞いた。世の中にはそんな需要もあるのである。

「最後になりますが、一般的には仏教系の大学を出てからその宗派のお坊さんになりますが、他宗派からの転職もできるようです。この場合ですと、その宗派が指定する修行を経て、初めて転職の資格を得ることになります」

転職というより、転宗と言う方が正しいような気もしてきた。それはさて置いて、お坊さんになる場合、仏教系の大学を出るのが一般的なようだが、ハローワーク等選択肢は他にもあるので安心できる。女性でも活躍できる状況も備わっているようだ。僧侶としての新たな人生、一考に値するのではないだろうか。

専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー

故人の家族と生前に親しかった方だけで行う家族葬こそが、故人との最後の時間を大切に過ごしたいという方に向いていると考え、従来の葬儀とは一線を画した、追加費用のかからない格安な家族葬を全国で執り行っている。

ライター 与太郎

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