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連続投稿ですみませんm(_ _;)m
哲学でニーチェ先生を勉強しているんですが、難しくてさっぱりです…;

極論ですが永劫回帰とは、ようは地獄(現実)が繰り返される事を意味するんですよね?;
それを受け止め(運命として)精神的に乗り越える人のことを「超人」と呼ぶ、でいいんでしょうか?;
運命を変える人の事を「超人」というわけではないのですね;

なんだか納得できるような納得できないような…;
あと、個人的に「虚無」についても勉強してるんですが、これに打ち勝てるようなものは存在しないのでしょうか?(この質問は任意で結構です;)
もし、何か御存知でしたら教えて頂けないでしょうか?
勉強し始めたばかりで、誰が何が良いかも分かりません(><;)
本も難しいのが多くてどれがよいやら…;

A 回答 (4件)

ANo.1 ANo.2です。



◎「そもそも何故、『人間の人生も無意味な無限の繰り返しをしている』となるんでしょうか…;」について

 あらゆるものが救済も保障もされないで、同一の形で回帰するというのは、究極のニヒリズムの形式をいったもので、それは根拠に基づいた真理ではありません。ニーチェの独創的なインスピレーションによって考え出されたものです。しかし、もしそうした究極のニヒリズムの状況に立たされたなら、一般人は運命に流され、主体性を放棄し、ニヒリズムにからめ取られてしまうでしょう。しかし「超人」は、永劫回帰のニヒリズムに対してさえ、「これが人生だったのか、よし、さらばもう一度!」と自己の生を肯定して、より強く生きていこうとする人なのです。またさらに言うなら、「超人」とは、自らが自分の運命をつくり出していく意志を持った人ともいえます。

◎「きみたちが、きみたちの父祖の子孫であることを、きみたちは、きみたちの子孫たちによって償うべきだとは、『過去に囚われるな、未来を見よ』という事なのでしょうか?」について

 この文章の私流の解釈は、「自らの過酷な『運命』や悔恨の『過去』(ある意味では運命とも言える「過去」)を、きみたちは、積極的に『未来』に働きかけることによって、その意味をプラスにすべきなのだ」といった具合です。つまり、肯定的な「未来」を創造することによって、過酷な「運命」や「過去」は自分にとって大切な存在になるのです。ところが、それに「囚われ」ているということは、「運命」や「過去」を呪っている結果であり、「超人」の創造的な生き方ではないのです。

◎「運命(過去?)を愛せよ、という割には「償う」という表現を使うのは矛盾しているような…」について

 自分の「運命」を呪い、現にあるものと違ったものであればよかったのにという考え方は、能力や財力のある者・健康な者に対するねたみや恨みが隠されており、それは弱者の考え方なのです。「超人」は、あらゆる「運命」と向き合い、それを必然なものとして受け入れ愛する人間なのです。なぜならば、その過酷な「運命」が自己を高め、より強大にしてくれる起爆剤を内包していることを、「超人」は知っているからなのです。そして、その過酷な「運命」を、自分にとってプラスの意味あるものにすることが「償う」ということであり、またそれは、過酷な「運命」から逃げず、それと向き合い、それを必然なものとして愛する「超人」にこそ可能なのです。なお最後に、またニーチェの言葉を紹介して締めくくります。 

「いまだに決して歩み行かれたことのない千の小道がある。生の千の健康があり、生の千の隠れた島々がある。人間と人間の大地とは、依然として汲みつくされておらず、また発見されていない」
  
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この回答へのお礼

ははあ~m(_ _;)m
もう、何というか有難う御座います!ヽ(TдT)ノ

urasima-taroさんのファンになってしまいそうですな(笑)
お陰様で全ての謎が解けました!
素晴らしい解釈を有難う御座います!
恐れながらそこら辺の参考書(解説書)より遥かに役立ちました…、恐れ入りますm(_ _;)m

しかし、これでもまだまだとは…;
ニーチェ先生はどこを見ていたんでしょうねえ…;

お礼日時:2007/01/25 02:07

この当時(19世紀)は人間の世紀です。

人間が神に取って代わった時代です。そこで、みんな、「人間とは……!」とか言い始めました。

でも、ニーチェは「それは違う」という。というのも、人間は進化の途中で、不完全なものである、と考えたのです。ダーウィンの進化論がはやっている時代で、ニーチェも結構進化論にかぶれて、「人間は特別な生き物ではなく、猿や虫と同様の一生命体に過ぎない」と考えていたのでしょう。

でも、それでは面白くないので、超人、というものを作ったのです。以下の所にわかりやすい説明があります。

第3部 古い石の板と新しい石の板
人間とは克服されなければならない或るものだということ、――人間は橋であって目的ではないということ――

あと、どこだか忘れましたが、
人間が猿をみて嗤うように、超人は人間を見て嗤う
のような記述があったような気がします。

永劫回帰はみんなやけに難しくに考えているようですが、それ自体はものすごくシンプルで、「物質が有限で時間が無限だとする。すると、今はこのようにこの物質が組み合わさっているが、永遠の時の中では、また再びこのように組み合わさるし、過去にもこのように組み合わさっていた」というものです。例えば、1から10をランダムに選びます。すると、10分の1の確立で或る数字は選ばれることになる。この世の物質も同じで、何百兆の何百兆乗であろうが、有限ならば、永遠という時間の中では必ず、再び同じように組み合わされてしまう。そして、それは永遠に続く、というものです。

No1さんが仰っているとおり、まさに「過ぎ去ったことどもを救い、あらゆる『であった』を、『それをわたしは欲したのだ!』に転じること、なのです。

早い話が、「後悔しないように生きようよ」ということで、永劫回帰の思想は回り回って、そこらのヒューマニストと同じことを言ってます〈笑
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この回答へのお礼

な、なるほど~!^^;
余計な事をごちゃごちゃと考え過ぎていたようですね;
そんなシンプルな事だったとは…いや、でもそれを理解するには長い方程式が必要なんでしょうきっと、E=MC2みたいに。

はぁ~、それにしてもニーチェ先生は凄いですね…;
なんか哲学だけでなく科学の匂いもしますね;

有難う御座います!

お礼日時:2007/01/25 01:50

 ANo.1です。

追加です。

 ニーチェの場合、「運命を変える人の事を『超人』と」言っているわけではありません。むしろそうした過酷な「運命」を救済する人を「超人」と言っているのです。ですからニーチェは、「過ぎ去ったことどもを救い、あらゆる『であった』を、『それをわたしは欲したのだ!』に転じること――これこそが、私には救いというものなのだ」と述べています。つまり、未来に積極的に働きかけ、あの「運命」があったからこそ、今の自分があるんだといえる生き方をする人を「超人」というのです。最後に、この部分と関連するニーチェの言葉を紹介しておきます。

 「おお、わたしの兄弟たちよ、きみたちが、その貴族の位にあって、見やるべきは、後方ではなくて、前方なのだ!きみたちは、父ないし父祖たちの国々と名のつく一切の国々から追放された者であるべきだ!きみたちの子孫たちの国をこそ、きみたちは愛すべきだ。・・・わたしは、きみたちの帆に命じて、この国を、求めに求めさせるのだ!きみたちが、きみたちの父祖の子孫であることを、きみたちは、きみたちの子孫たちによって償うべきだ。きみたちは、そのようにして、一切の過ぎ去ったものを、救済すべきなのだ!この新しい板を、わたしは、きみたちの頭上に掲げる!」

この回答への補足

と、とにかく;、2度もわざわざ有難う御座います!m(_ _;)m

補足日時:2007/01/23 23:40
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この回答へのお礼

ニーチェの言いたい事は何となく分かりました。
お陰様で、有難う御座います。

しかし!、今度は何が言いたいのかさっぱり分かりません。゜(⊃Д`)゜。
>きみたちが、きみたちの父祖の子孫であることを、きみたちは、きみたちの子孫たちによって償うべきだ
とは、「過去に囚われるな、未来を見よ」という事なのでしょうか?;
しかし、運命(過去?)を愛せよ、という割には「償う」という表現を使うのは矛盾しているような…。
ああ、どんどん分からなくなっていく…;

お礼日時:2007/01/23 23:39

 「永劫回帰」とは、ニーチェがその著「ツァラトゥストラはこう語った」の中で述べている根本思想で、この世のすべてのものは無意味な無限の繰り返しであり、人間の人生も無意味な無限の繰り返しをしているというニヒリズムの徹底した形式を言ったものです。

しかし「超人」は、その永劫回帰に耐え、あらゆる運命を必然的なものとして積極的に愛し、現にあるものと違ったものであればよかったのにと、決して思わない運命愛の生き方をする人物のことです。ですからニーチェにとって「超人」とは、どのような過酷な運命であってもすべて受け入れて肯定し、「これが人生だったのか、よし、さらばもう一度!」と自己の生を肯定するたくましい意志を持った人間をいうのです。
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この回答へのお礼

む、難しすぎる!!;(いえ、urasima-taroさんの解説がという意味ではなく;)
そもそも何故、「人間の人生も無意味な無限の繰り返しをしている」となるんでしょうか…;
なんとなく意味は分かるんですが、さっぱりです…;(支離滅裂;)

お礼日時:2007/01/23 23:30

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