最近、神社仏閣が人気で、"お願い事が叶う!"というフレーズをよく目にしますね。
私はあまり神様に個人的なお願いごとをするという考えがなかったので驚いているのですが、神様に個人的お願いごとをするというのは、いつから始まったのでしょうか。
古事記も半分しか読んでないのですが、相談してくれたり、占ってくれたり、力を貸してくれたりする神様はいても、不思議な力で願いを叶えてくれる神様はいなかったように思います。
先祖信仰と結びついているところではわかりますが、正体の分からない土地の神様などにお願い事をする人たちを見ると、怖くないのかなと思ってしまいます。
なんでもかんでも、誰彼かまわずお願いごとをするのって、昔からあることなんでしょうか。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
今みたいな形は近年に成ってからではと思います。
日々の平和を願うのが多いですが。
戦国時代などでは神社に御願いしたりしています。
もっと遡れば神を暴れさせないためにという事が主だったと思います。自然災害等も神が暴れるからとか考えたりもしています。今も神社は基本的に感謝する場所であり、神に願い事をという場所ではない。ただお力添えを御願いするような感じかな。
神社もお寺もお金が無ければ大変ですから色々と願い事が叶うという話しも出てきたかな。
昔から人々は自然の中に居ることを分かっています。神々はその中に息づき、神の声として星を仰ぎ観察し、神の声を紀行としてきた。それが今も続いています。古事記の中に出てくる神々もそれぞれの土地で守る力、田畑を守ったりする力でもあります。上に立つ物はその国が豊かで有ることを望んでいますから。
宮中など上に立つ人々が行ってきたものが平和になることで民にも浸透した物もあります。時代と共に変化することもあります。
神社とかに由来とかあるので其れを調べてみるのも楽しいですよ。
戦国時代とかだと戦勝祈願とかで作られた神社とかあります。北斗七星を奉ったもの。荒ぶる恨み辛みを持った者の怒りをおさめた、天満宮や平将門に代表する神々。また自ら神と成った徳川家康など。神も様々な形で居られますね。
もうすぐお正月。かまどの神様を休ませるためにおせち料理を作って休ませてあげるとかもありますね。いろりは別なのでいろりでお雑煮を作ったりします。
年神様が居られて年齢が上がるとかの神様も居ます。
神様の世界も土地毎に色々有りますので調べると楽しいですよ。お祭りなども神様との繋がりが有るから出てきた物ですから。
こちらも丁寧にご回答下さりありがとうございます。
私も神様の根源は祟りであると考えています。とはいっても何処かの文献にそう書いてあったのですが。
私がこの質問をしたそもそもの理由は、私が、神様は基本的に敬うものであり、感謝し尊重するものであり、個人の救いは仏様に委ねるものと考えていたところに、友人がお願いごとは仏ではなく神様にするものであって、仏になったご先祖様にそんなに力があるわけないと言ったことが始まりでした。
友人の説明もなるほどと思いましたので、世間一般の考え方が気になったのと、そもそも、このように神様にしろ、仏様にしろ何でもかんでもお願いごとをするようになったのに定説はあるのか聞いてみたくなったのです。
神仏は集合していましたし、超常的なものにお願いごとをするのは人類普遍的でありましょうから、明確な答えはないだろうと思っていましたが、こうして色々教えて頂けてありがたく思っております。
一ノ宮のクラスであれば由来も簡単に調べられるので勉強していますし、ついででは失礼かなと思っているのですが、旅行先ではしばしば神社にお伺いしております。神様にはお邪魔しますと簡単にご挨拶をするだけですが、どうして先人がそこに神社を作ったのかなどを考えるとなかなか楽しいですね。
ご回答ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
神様にお願いごとをするのが何時から始まったのかというのは良く分かっていません。
困ったときの神頼み、という感性は人類共通のようで、宗教や信仰なるものが現れたときから洋の東西を問わずあります。
人間に頼んでもだめな場合に人智を超えたものにすがるというのは人類共通のようです。
この人智を超えたものを日本では神社や仏閣に祀ってあるだけです。
古事記には見当たらないとされておられますが、話の順序で見落とされておらるのではないかと思います。
須佐之男命と櫛名田比売との話、いわゆる八俣遠呂智退治の部分はお読みになられましたか。
須佐之男命は、困っている老夫婦の話を聞いて、娘の櫛名田比売との結婚を条件に、八俣遠呂智退治を請け負っていませんか。
たった一人で大蛇を片づけました。人智を超えています。
話は主人公が神様である須佐之男ですので、須佐之男が条件を出したようになっていますが、これは最近目にされている、神社仏閣が、こちらへお賽銭を納めてお札を買えば願い事がかないます、というのと同じではありませんでしょうか。
お願いすれば叶う、ということに変わりがないのではありませんか。
叶える条件が娘かお金かの違いではありませんか。
キリスト教の教会でも神に祈りましょう、といって祈るごとにお賽銭は採りませんが、礼拝日ごとに出席すると浄財の寄付をさせられるのではありませんか。
ローマのトレビの泉でもコインを投げ入れると願いが叶うとされていますね。
日本人の神仏崇拝は祖霊崇拝だけではありません。
祖霊と神仏が結びつくのは仏教伝来以降です。
古事記の伊邪那岐、伊耶那美のお話でもおわかりの通り、死んだらどうなるか、などと難しいことはあまり考えていませんでした
せいぜい黄泉の国(死者の国)へ行くぐらいで済ませていました。
仏教伝来以降仏教とは別に祖霊は山に住むとされました。
この際に、一人一人が個々に住むのではなく、祖霊として一体化したものとなると考えました。
これが山から里人を見守っていると考えました。
親が子供のことを心配するのと同じ心情として置き換えています。
これとは別に自然現象を司る人智を超えた力があるという考え方もありました。
この人智を超えた力を人格化して個々の神としました。
山の神とか海の神とか島の神岩の神などとなりました。
自然災害はこの神が御機嫌を損ねた結果だと考えるようになりました。
御機嫌をなおしてもらうために御神楽などを演じました。
一年間無災害で作物が沢山とれるように事前に神様の御機嫌をとるようになりました。
これが現在も続く豊作祈願です。
田の神様を送り迎えして接待する行事を現在も継承している地域があります。
早い話がお願いして豊作にしてもらうということです。
豊作という願い事をかなえてもらうということです。
昔は誰彼かまわず頼むということはしていませんでした。
個々の神様の所掌範囲に応じて頼んでいました。
とはいえ、なにせ神様は八百万いますから一々所掌範囲を決めたり覚えたりはしきれません。
「トイレの神様」という歌が流行ったこともあります。
ということで適当にお願いをしてきています。
しかも同じ神様にお願いするのにも、ここは良く叶えてくれるけど、あっちで頼んでもダメダと勝手に決めだしました。
どこそこのお稲荷さんは霊験があるなどというのがこれです。
とまぁ~ご都合主義のようなところが沢山あるのは事実です。
余りこだわることはないでしょう
鰯の頭も信心から、と言います。
神仏は人間と違って所掌範囲がどうのオレノ縄張りがどうのと細かいことにはこだわりません。
誰にどう頼んでもOKです。
文句を言うのは坊主や神主で、仏様でも神様でもありません。
こちらもながいですね…ありがとうございます。
神様にお願いごとをすることではなく、無節操ではないかということです。
祖霊と神が結びつくのはもっと早かったのではと考えています。大陸にはもっと前から祖霊信仰がありますから。遅くとも秦氏の渡来により氏神信仰がもたらされたと考えます。
稲荷神は商人からの信仰が篤かった歴史がありますから、伏見稲荷がパワースポットとされるのはよく分かりますが、稲荷神は怖い話が多いですから。
誰に頼んでもOKといっても、流石に靖国神社に色々と欲望をぶつけに行く人は少ないと思いますが…
神社にいってお願いごとをするばかりで、由来も主祭神も知らないままという人が多いと思うのです。氏子でもない外の人間が突然来て、戦神に家内安全を祈っても仕方ないと思うのですがねぇ。
私は神様に対して失礼だと思ってしまいます。
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