六魔ノ王形態も再現!?斬劇『戦国BASARA』の唐橋充が織田信長を語る
──斬劇『戦国BASARA』に出演されるのは約1年半ぶりになりますね。
唐橋:前回は、人気アクションゲームの舞台化作品ということで、その華麗な殺陣はもちろんですが、演劇的にどんな表現が可能なのだろうというところにも期待して初参加させていただきました。何度か舞台をご一緒させていただいたことのある猿飛佐助役の椎名(鯛造)さんから「絶対やった方がいい」と勧められたのも理由ですね。
──前作で、信長を演じてみていかがでしたか?
唐橋:学生時代は体操部に所属していて器械体操をやっていたので、アクションに関してはそれほど心配していなかったんです。でも実際にやってみると思った以上に動きが激しくて大変で……。信長が強くないと物語がおもしろくならないですし、観に来てくださったお客様に最高のパフォーマンスでお返ししたかったので、とにかく全力を尽くして演じさせていただきました。その余韻がまだ体に残っているところに今回のお話をいただいたので、嬉しい気持ちと同時に「体力的に大丈夫なのか」とも思いましたが(笑)。
──どの武将も殺陣が激しいですから、確かにそれを上回る強さを出すのは大変ですよね。
唐橋:ほかの武将を演じているキャストの方は若い方が多いのですが、皆さんすごくプロ意識が高くて。役に対して真摯に取り組むのはもちろんですが、立ち回りも見事ですし、一緒にやっていて刺激になりますよ。すごくクリエイティブな現場ですね。
──魔王とも呼ばれた信長については、どんな印象を持っていますか?
唐橋:一般に知られている信長像って、後世に脚色が加えられた部分もあると思うんですよ。戦国時代という厳しい時代を生きた人ですから、実像以上に恐れられたのではないか、本当はそれほど恐ろしい人物ではなかったのではないかと。実在の人物を演じる場合は、そのギャップをどう捉えるかが難しいところですよね。斬劇『戦国BASARA』の場合はゲームに登場する武将がもとになっているので、また違う難しさがありますが。
──どんなところが難しいのでしょうか?
唐橋:原作ゲームのファンの方が思い描く「信長」の本質部分を、観に来てくださったお客様にきちんと提示するところですね。それによってお客様は舞台の世界に入り込むことができる。その上で、お客様がゲームでやりたかったことや、まだできていないことなどを、舞台上で表現していけたらいいなと思います。
──そのために、役作りで工夫されたことはありますか?
唐橋:もちろん、原作ゲームはプレイしましたし、声を演じられた若本規夫さんの音声を聞いて練習したりもしました。ただ、信長は剣やショットガンを武器として戦うのですが、舞台でその「強さ」を表現するのはなかなか難しいんですよ。距離が近いのにショットガンで撃っても強さは伝わりにくいですし。そこで、舞台上での相手との距離なども考慮しながら、武器の使い方などを演出のヨリコ(ジュン)さんたちと調整していきました。
──どんなアクションになるか楽しみですね。
唐橋:ゲームでは信長は「六魔ノ王」形態になったりもしますが、ヨリコさんがその辺りをどうやって演出するかにも、ぜひ期待してほしいですね。
──今作の見どころを教えてください。
唐橋:今回、サブタイトルに「第六天魔王」とありますが、物語の中心となるのは蒼紅(伊達政宗と真田幸村のこと)で、信長は彼らに立ちはだかる存在として描かれます。いかに主役である蒼紅を立てながら、信長の存在感や強さを出せるのかを考えて演じていきますので、そんなところにも注目していただきつつ舞台を楽しんでいただけたら嬉しいです。
──読者へのメッセージをお願いします。
唐橋:今回は舞台『戦国BASARA』シリーズに初演から関わってきた猿飛佐助役の椎名さんの卒業公演になります。舞台ならではのライブ感、一体感で観客の方たちと彼の卒業を見届けていきたいですね。キャスト・スタッフ一同、万全の体制でお待ちしておりますので、ぜひ劇場に遊びに来てください!
舞台上では信長を圧倒的な存在感で演じている唐橋さんだが、その姿からは想像もできない気さくな人柄で、インタビューでのトークもユーモアたっぷりだった。教えて!gooウォッチでは、真田幸村を演じる松村龍之介さんと、今回が卒業公演になる猿飛佐助役の椎名鯛造さんにもインタビューを実施しているので、そちらの記事も併せてチェックしてほしい。
歴史に名を残す武将たちが活躍する「斬劇『戦国BASARA』第六天魔王」。「舞台化されたら見てみたい歴史上の事件はある?」ということで「教えて!goo」で意見を募集中だ!
「斬劇『戦国BASARA』第六天魔王」公式ホームページ
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教えて!goo スタッフ (Oshiete Staff)
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