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次世代通信 IPoE(IPv4 over IPv6)接続でインターネットを高速に

次世代通信技術 「IPoE(IPv4 over IPv6)接続」でインターネットをより高速に!ここ最近、友人とオンライン通話を楽しむ機会が多くなり、自分の家のインターネット環境のことが気になるようになった。

インターネットに関する技術はどんどん進化しているのに、わが家のネット環境は数年前のままだ。接続が不安定なことも多いし、通信速度もちょっと心もとないのだ。

とはいえ、「環境を改善してみようかな」と思って調べてみても、出てくる情報が難しくてなかなか頭に入ってこない。インターネット回線の提供会社も色々あるし、各社が提供しているそれぞれのサービスにどんな違いがあるのかも、正直なところちょっとわかりづらい。

そこで、今の主流のインターネット環境が一体どういうものなのか改めてじっくりと調べてみることにした。


■「IPv4 over IPv6」の意味を知っておこう!

まず、最新のインターネット環境を把握するためには「IPv4 over IPv6」という言葉について知っておくのが必須なようだ。IPv4とは、IP(インターネットプロトコル)の第4バージョンのことを意味する。1990年代後半から現在まで広く普及している規格である。一方、IPv6とは、IPの第6バージョンのことで、その数字が示すとおり、IPv4の次として位置づけられているため、このIPv6に対応するWEBサイトやパソコン・スマートフォンがどんどん増えていっている状況のようだ。

このうち、IPv4で主に使われている通信方式がPPPoE(PPP over Ethernet)。「IPv4」と「PPPoE」を組み合わせて、インターネットに接続することが一般的なようだ。しかし、近年のインターネット利用者の急激な拡大で、PPPoE方式を利用したIPv4を介する通信量が増加し、回線速度が低下するケースが多くなっているという。交通量の多い道路に渋滞が起きるようなイメージだろう。

そこで、その渋滞を回避するために新しく用意された規格がIPoE(IP over Ethernet)なのだ。従来の通信方式であるPPPoEに対して、IPoEならではの利点がいくつかあるようだ。ここはもう少し、深堀していくことにしたい。

従来のPPPoE方式では、ユーザーIDとパスワードの入力が必要。フレッツ網に接続後、ネットワーク終端装置なるものを通過し、インターネットサービスプロバイダー(以下、ISP)を経由した上でインターネットに接続していた。

新しいIPoE方式では、インターネット回線自体に認証がなされているため、ユーザーIDとパスワードの入力が不要で、手間が少なく、セキュリティ的にも安心だ。さらにネットワーク終端装置に比べて、より大容量なゲートウェイルータなるものを使っているため、通信速度を最大限に発揮することができる。特に、動画の配信や視聴など、容量の大きいデータを扱うコンテンツなどではその利点をはっきりと実感できそうだ。

ただし、IPoE方式を使った場合、対応できるのはIPv6の通信のみで、従来のIPv4のIPアドレスを採用したWEBサイトには接続できないというデメリットが発生する。主要なWEBサイトはまだまだIPv4対応のみの状態のため、IPoE方式の利点を活かせるシーンが限定されていた。そこで、普及率が高いIPv4にも対応し、IPv4とIPv6の違いを気にせずに使用できるのが「IPv4 over IPv6」という通信技術だということは、ぜひ押さえておきたいポイントだ。

「IPv4 over IPv6」を利用する場合は、まず「IPv4 over IPv6」を提供しているISPを選ぶ必要がある。2020年6月11日に「IPoE(IPv4 over IPv6)」を標準機能にしたOCNもISPの一つだ。追加料金は不要で、標準機能として提供となったのが嬉しいところだ。


■速度が出ない場合はどうしたらいい?

さて、せっかくインターネット回線が「IPv4 over IPv6」接続になったとしても、思うように速度が出なかったり、通信が不安定なままの場合がある。

そんな時は、パソコン周辺機器を含めた自宅の環境を見直してみるのがおすすめだ。せっかく、IPoE対応されても、環境が邪魔をしてその利点をいかせないケースがあるのだ。ぜひ見直して欲しいポイントは「無線LAN」「有線LANケーブル」「パソコン」の3点。

まず最初は「無線LAN」だ。せっかく最新のパソコンやスマートフォンを使っているのに、自分が使用しているルーターの無線LAN自体が、最新規格に対応していないと、通信速度が遅くなってしまっている場合がある。可能であれば普段利用している無線LANではなく、有線LANケーブルでのインターネット接続を試してみるのがおすすめだ。もしそれで速度が改善されるようなら、無線LAN環境に問題がある可能性が高い。一度、自分が使用している機器を見直す方がいいだろう。特に古いルーターなどを何年も使い続けている場合などは注意が必要だ。

次に「有線LANケーブル」。普段からLANケーブルを使用してインターネットを利用しているという場合でも、ケーブル自体が劣化していたり、最新の規格に対応していない場合がある。このケースでも、最新のケーブルに取り換えてみた上で速度に変化が現れるかを検証すべきだろう。

最後は「パソコン」だ。パソコンのスペックに問題があるというケースも多い。パソコンにインストールされているOSが最新のものにアップデートされていなかったり、極端にメモリーが不足しているような場合だと、回線の速度自体は速くても、そのパソコンのスペックがボトルネックになってしまうことがある。

インターネット環境をせっかく一新したのに思ったような結果が出ないという場合は、ぜひそれぞれについて一度確認してみて欲しい。また、機器を再接続したり、パソコンを再起動するだけで回線速度が大幅に改善される場合もある。自分の環境が適正なものになっているか、常に意識するようにしておきたい。


■お得なキャンペーン情報も!

OCNでは「IPoE(IPv4 over IPv6)」の標準機能リリースにあわせてお得なキャンペーンが実施されている。現状のインターネット環境に不満を感じている方は、この機会にぜひチェックしてみてほしい。


また、回線が「IPv4 over IPv6」に対応した場合、ルーターも合わせて必要になる。
オンラインストアのNTT-X Storeでは、IPoE方式に対応したルーターの特集が組まれており、部屋の間取りや機能別におすすめルーターを紹介している。どのルーターが良いのか分からないという方も、特集を確認してみよう。

NTT-X Store特集
 >>NTT-X Store特集を見る



■最新の情報をチェックして快適にインターネットを楽しもう!

以上、最新のインターネット回線について簡単に解説してみた。従来よりも高速で安定したネット環境が前提になる時代が到来すると、最新の環境をベースにしたコンテンツが多数生まれてくることが予想される。古い環境のまま放置してしまうとインターネットの最新動向から取り残されてしまうこともあり得る。

次々に生まれる新しい技術を追いかけるのはなかなか大変だが、必要最低限のポイントを上手におさえて快適なインターネット環境を手に入れよう!

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