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サルトルによれば夢の意識と想像意識はどちらも非現実的世界の措定であるということですが、この両者の違いはなんでしょうか。
また何故夢の世界を実在として把握してしまうのでしょうか。

A 回答 (2件)

覚醒段階で生じるものと、睡眠状態で生じるものの生理的な差異でしょう。

そして、睡眠状態では、外界から遮断されていますので、当然内部記憶に添った形の表象しかあらわれない。現実と見まごうものが夢という事実、それはまさに、夢意識と想像意識が共通項でつながっていることなのでしょう。

この回答への補足

ご回答いただき誠にありがとうございます。

なるほど外界から遮断された脱出不可能な想像世界世界ということですか。

たいへん参考になりました。

またよろしくお願いいたします。

補足日時:2006/11/16 23:14
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想像は確かに非現実的世界になり得ますが、夢というのは必ず何らかの心的、または身体的要因が土台になっていると考えて良いのではないかと思います。


その表象が非現実的であるのは、身体的要因の場合は代替、心的要因の場合は抑圧が現実的要因を歪めているからにすぎず、
糸を辿れば必ず現実性が顕わになることでしょう。
ですから、夢の世界を実在として把握するのはむしろ正常な感覚である、と捉えて良いのではないかと思います。

サルトル先生に反論するなどという恐れ多いことをするつもちはありませんが、
個人的な感覚としては、
非現実的(あるいは非現在的)なことを思うのが想像という概念であり、
夢は現われ方が歪んだだけの現実に相違ない、と捉えたいと思います。

この回答への補足

hakobulu先生、毎度回答ありがとうございます。

だいたいの夢学説は生理学的ものや感覚的なものに還元されると言う考え方が特徴のようですね。フロイトの説だと夢は抑圧された欲望が圧縮や転位や象徴化などの偽装のものに自己を充足する試みということでしょうか。
>夢は現われ方が歪んだだけの現実に相違ない
ということは知覚意識ということですね。

どうもたいへん参考になりました。
又よろしくお願いいたします。

補足日時:2006/11/17 16:41
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