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今日、念願のこのタイトルの映画を見てきました。
ヒロインの3者ともに、同性愛が通奏低音のようにあるとおもいましたが、音楽がやたらテンション高くなって、不安を掻き立てられるし、正直、ちょっと拍子抜けしてしまったのですが、みなさんは、どうご覧になりましたか?
この映画のご感想をお聞かせください。

A 回答 (3件)

こんばんは。


丁寧なお礼の文章ありがとうございました。
なにかお役に立てればと、反芻してみました。
見当違いかもしれませんが思いついたまま書いてみます。

最初に訂正を。「ルイスを愛するあまりに」は「リチャ-ドを愛するあまりに」の間違いでした。

>ルイスがクラリッサの家に来て、その後、クラリッサがあんなに動転してしまうあたりの、若いときの強烈な出来事が、いまひとつ、よくわかりませんでした

私は単純に過去がフラッシュバックしてああなったのだと思いました。加えて瞬時に現在の自分と彼とを比較して、なぜ自分だけがいつまでも引きずっているんだろうか、と打ちのめされたんじゃないでしょうか。彼は上手に過去を処理して何事もなかったかのように笑ってそこに立っているのに自分ときたら、というようなはがゆさもあって。過去にあった特定の出来事、というわけではないように思えます。

クラリッサが再会したときの場面で「あの頃あなたがいて彼がいて私がいた」というようなセリフを言ってませんでしたっけ?それを聞いて三人とも仲のよい友人同士だったのが恋愛感情が混入したことでバランスが崩れたか、あるいは想像をたくましくすると、トライアングルが崩れてルイスとリチャ-ドが付き合った後も、クラリッサは自分の心を隠して、彼らのよき理解者であり続けたのだろうかと思いました。それは苦しい時間だったでしょうし、長い地獄でもあったかもしれません。そんな「時代の記憶」が一気に彼女を襲ったのだとしたら?

推測にすぎませんね。やはり本を読むのがいいと思います。もともとの原作ダロウェイ夫人も読みたいと思っていますが、今回の映画の原作となったのはマイケル・カニンガムの「めぐりあう時間たち―三人のダロウェイ夫人」の方かと思います。あわせて読んでみてはいかがでしょう。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087733 …
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この回答へのお礼

かさねがさね、ありがとうございます。
ネット書店でダロウェイ夫人を検索したときも映画の原作本を見つけました。
考えてみれば、仲のいい友人3人が、友情を超えて絡み合ってしまうというのもすごい愛憎悲劇ですよね。恋人が男、それも友人に奪われたら私だってショックです。その友人が今は若い子を追いかけているくせにのうのうと彼女を訪問する。うーん厚顔なヤツです。彼女は、どうしてもっと自分を出さないのでしょうか。それが彼女の職業、編集者の宿命なのかもしれないですね。またまた見終わってからの深読みを楽しませてくれて、ありがとうございます。

お礼日時:2003/06/13 17:41

こんばんは。


私も先日念願叶って観たばかりなので、気になって投稿させていただきました。#1さんの参考URLで拝見した感想もなるほどと思いました。いろんな受け止め方があるしあっていいんだなあと思っています。・・・という前提で私の受け止め方を少し書かせてくださいね。

同性愛について。
真性の同性愛はそれがどういうものか理解はできませんけど、彼ら彼女達の場合は少なくとも真性ではないと思います。ここから先がうまく説明できないんですが。

たとえばリチャ-ドの場合、クラリッサとは一夜限りというわけではなくてもっと交際期間が短いけれどあったと思っています。ピ-クの夜明けを例にひいているだけで。その後ルイスを選ぶわけだけれど、それは幼い時に自分を捨てた母親=女性にひかれるけれど、求めるのだけれどぬぐいきれない不信(いつか捨てられるのではないか)があって、ルイスを選んだ、というよりはクラリッサ(女性)から逃げたのではないかという気がします。

ルイスの場合は一過性のものだったのではないでしょうか。
現に彼は女性と交際しているし、彼がルイスから離れた理由はルイスが過去の経歴から所有欲をおしつけ、息苦しくなったからでは?「彼と離れてはじめて自由を味わえた」というようなセリフがあったように記憶しています。

クラリッサは。彼女はルイスを愛するあまりに他の男性を受け入れられなかった。下世話な言い方をすれば女に走った=ルイスから逃げた、とある意味言えるでしょう。クラリッサの娘が恋人のサラ?はママのなんなの?と詰問調でなじるように言う場面がありますが、実際クラリッサの恋人はそんな彼女を人生ごとあたたかく受け止めている存在のように思えました。

さて、ロ-ラですが・・・。私は彼女がキティを愛していたとは思っていません。彼女の場合が一番説明困難。どう表現したものでしょうか。私自身も明確な根拠があるわけではないのです。いつも毅然としている自信たっぷりの彼女がみせた弱さに、母性本能が刺激されたことと、日常ふと訪れる狂気があいまじった行動、とでもいうのでしょうか。まして彼女の精神状態は普通じゃなかった。そんな時に自分より弱い者、守るべき者がいることへの安堵に似た解放感がエスカレ-トした行為、と解釈しています。
もしかしたら、絵に描いたような幸福な家庭のなかで孤独と焦燥を感じていた彼女が、夫以外の、でも男性ではなく、という無意識の選択や計算も働いたのかもしれませんが。

あまり理詰めで考えると興をそいでしまいますね。長くなったのでこのあたりで失礼します。こんなふうに感じた人間もいるということをお知らせしました。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。ご意見、とても興味深く読ませていただきました。
ルイスがクラリッサの家に来て、その後、クラリッサがあんなに動転してしまうあたりの、若いときの強烈な出来事が、いまひとつ、よくわかりませんでした。若いときの一瞬が、こうも人生をひきずってしまうものなのでしょうか。私自身は、それほどのこともなかったので・・。
同性愛のそれぞれの記述、すごく勉強になりました。私はもっと観察力をみがかなくては・・。感謝しています。

お礼日時:2003/06/12 15:53

こんにちは♪



拍子抜けしましたか?
期待しすぎると、そういう思いに
陥ることが多々ありますよね。

三者三様の人生がありながら
三人とも心満たされない人生を送っている。
なんか現代にも通じるものがあり
感慨深く観ることができました。

この映画は女性でないと理解が難しいかもとも
思いました。
不安を掻き立てているのではなく
三人が不安にさらされながら生きていることが
表されているのではないでしょうか??

この映画には決して答えはないと思います。
自分がどのように彼女達の人生を受け止めるか?
が大事なのだと私は思いましたが。

過去に回答した質問がありますので
もしよろしければご覧になってみて下さいね。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=554220
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この回答へのお礼

ありがとうございました。過去の質問の回答は、検索したときに見逃してしまいました。
私は、リチャードの母のローラの心境が3人の中では一番共感できました。夫との結婚生活は、辛かったんだとおもいます。
そう、確かに不安を掻き立てられるのは、映画ではそれがねらいだったんですね。
気になった「ダロウェイ夫人」は、読んでみようとおもいます。いろいろ、ご教示いただき、感謝しています。

お礼日時:2003/06/10 15:25

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