1つだけ過去を変えられるとしたら?

死亡に関する法的な流れをご判断いただけますでしょうか。

お世話になります。
物語のシナリオを検討している者です。
下記設定における法的な流れが現実的かどうか、教えていただければ幸いです。
どうかよろしくお願いいたします。

●設定
町外れ(田舎)に暮らす老婆
一軒家を持ち、身寄りなし
一軒家の敷地が国道の開発区域に該当
国から立ち退きを要求されるものの、それを拒否し続けている

●流れ
八月一日 老婆が急性の心臓疾患により死亡
八月二日 遺体の発見、解剖による死因究明、通夜
八月三日 死亡届、相続手続を行うものの、遺言なし、資産価値のあるものなし、分配者なし
八月四日~十五日 各種手続等
八月十六日 国道工事の着工、一軒家の解体工事(家具やその他遺品も同時に破棄)、造成工事

●要点
身寄りのない老婆の場合、その死亡後に行われる手続は誰がどのように行うのでしょうか。
死亡後にその土地で工事を行う場合、即座でも構わないのでしょうか。
本人死亡による解体工事において、家具や遺品を破棄することは可能でしょうか。

以上、よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

>身寄りのない老婆の場合、その死亡後に行われる手続は誰がどのように行うのでしょうか。


民法に「第六章 相続人の不存在」という章立てがあります。それによると
「(相続財産法人の成立)
第九百五十一条 相続人のあることが明らかでないときは、相続財産は、法人とする。
(相続財産の管理人の選任)
第九百五十二条 前条の場合には、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求によって、相続財産の管理人を選任しなければならない。
2 前項の規定により相続財産の管理人を選任したときは、家庭裁判所は、遅滞なくこれを公告しなければならない。」
ということで「相続財産管理法人」を設立し、
「(相続人の捜索の公告)
第九百五十八条 前条第一項の期間(2ヶ月以上;回答者注)の満了後、なお相続人のあることが明らかでないときは、家庭裁判所は、相続財産の管理人又は検察官の請求によって、相続人があるならば一定の期間内にその権利を主張すべき旨を公告しなければならない。この場合において、その期間は、六箇月を下ることができない。」
ということで、少なくとも合計8ヶ月は相続人を捜さなければいけません。それでも相続人が見つからなかった場合には、
「(残余財産の国庫への帰属)
第九百五十九条 前条の規定により処分されなかった相続財産は、国庫に帰属する。」
ということで国が「没収」することになります。
http://www.ron.gr.jp/law/law/minpo_sz.htm

質問のケースでは老婆は「土地」「家屋」「家財」を所有していたのですから、上記のとおり少なくとも8ヶ月は勝手にこれらを処分することは出来ません。
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この回答へのお礼

ご丁寧にありがとうございます。
まさかこれ程の期間を要するとは思いませんでした。自分の不勉強さを痛感します。
すみませんが、もう少しだけ知恵をお借りしても宜しいでしょうか。
URL先を確認しましたところ、どうやら相続人がいた方が、死亡後に相続が開始されるため、事が早く進みそうですね。
国道の工事は国から多額の立ち退き料を受け取れるため、遠い遺族が相続後早々に土地を手放すことが考えられそうです。
こちらの可能性の方が、国道工事を早く進められると思うのですが、いかがでしょうか。
何卒、よろしくお願いいたします。

お礼日時:2010/11/07 19:35

#1です。


>どうやら相続人がいた方が、死亡後に相続が開始されるため、事が早く進みそうですね。
こちらの可能性の方が、国道工事を早く進められると思うのですが、いかがでしょうか。
そりゃそうです。ご質問の「物語のシナリオ」というのがわかりませんが、ストーリーが変わっていいなら(国道の建設が最優先なら)、もちろんそのとおりです。
老婆が生きているうちに相続人を捜し出し、(であれば、老婆は「身寄りがない」では無くなります。)、いつ死ぬかわからない人について遺産相続を話し合ったり、「国から立ち退きを要求されるものの、それを拒否し続けている」老婆に「死後は国道にしても良い」という遺言でも書かせれば、死亡後には非常にスムースに事が運びます。
シナリオさえめちゃくちゃにならなければ、それで結構でしょう。
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この回答へのお礼

再びのご回答、ありがとうございます。
やはり、そう言うことなんですね。
世の中、不確定な要素ほど手続に時間を要するものですね。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/11/09 22:37

八月一日 老婆が急性の心臓疾患により死亡


八月二日 遺体の発見、解剖による死因究明、通夜
>>
変死ですので、警察が検視を行い事件性の有無を調べます。通常家族が、医者に死体検案書を作成してもらって、いったん警察に届けて、役所から埋葬許可をもらうことになります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E4%BD%93% …
http://www.biha-ra.net/tetuduki.htm

この場合身寄りがないので市町村長の仕事になると思われます。
http://www.ryokufuu.com/miyori/kaisetu4.htm
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
なるほど。変死の場合は医学的根拠がより必要となるため、少し時間がかかりそうですね。
ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2010/11/09 22:33

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