ホテルを選ぶとき、これだけは譲れない条件TOP3は?

芸術としての映画を教えてください。
僕は映画をふだん全く見ませんが、安部公房の小説「他人の顔」の映画を見た時衝撃を受けました。小説とは異なり多くのことを語れない半面、映像や声で表現できることに驚きました。

映画に関しては無知です。しかも現代の流行の映画界はご存知の通りの状況ですので、芸術としての映画を探そうとしても何を調べたらよいかも分かりません。どう調べたらよいか、またおすすめの作品を教えてください。

人気の俳優や、アクション、感動ものには興味はありません。前衛的なもの、解釈が容易ではないような作品が知りたいです。

A 回答 (5件)

芸術性の高い映画の大半は、DVDでのレンタル扱いがありません。


これはメーカーが、「アート系映画はマニア向けのものだからそこそこ値段が高くてもマニアはDVDを買うだろう。で、レンタルにまわさない方がいい」と考えたんだろうと推察しますが、既出のイングマール・ベルイマン監督作品や、アンドレイ・タルコフスキー監督のものなどの映画はまずレンタル店では扱っていません。

ベルイマンに至ってはDVDの多くが廃盤なので中古だと数倍の値段が付いているような始末です。

ということで芸術面で評価されて、しかもレンタルできるもの(ツタヤディスカスを参照に)をいくつかあげてみます。

タルコフスキーは「惑星ソラリス」がありました。ちょっとビックリです。
監督自身は自作のなかでもっとも嫌いな映画だといっている作品ですが(ソ連時代の映画なので当局の圧力により改ざんされたり好きなように作ることができなかったため)、世界中のタルコフスキーファンにはもっとも人気のある作品です。
前衛的な表現も多く、解釈が容易ではない作品でもあります。
アメリカでもリメイクされましたが、ぜんぜんこっちの方が良かったです。
ぜひどうぞ。
ただIVCが直輸入しているロシア版のDVD(ロシアで発売される自国映画のDVDには多くに日本語字幕が入っています)なので画面の揺れなどが気になるかもしれませんが。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2 …

タルコフスキーだと「鏡」がもっとも前衛的で難解だと思います。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=4 …




ベルイマンは「恥」「狼の時刻」「蛇の卵」などあまり評価の高くない時代のものがいくつかありました。
これは発売メーカーがアメリカメジャー系の作品だからなんですが、1952年の映画「不良少女モニカ」がレンタル出来る中ではもっとも優れた作品だと思います。が、のちのフランス映画に影響を与えた名作と知られているものの前衛的でもなく、難解とも言えない作品です。
個人的なお勧めは「処女の泉」です。
下記のコメントを書かれている方たちはベルイマンの映画表現のテクニックやその芸術性に騙され、「神の奇跡」なんて書いてますが、それこそこの映画のテーマそのもので、みな騙されてしまっています。機会があればぜひどうぞ。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …


フェデリコ・フェリーニ作品はいくつかがレンタル可能でした。
映画芸術の最高峰的な「甘い生活」と「81/2」は残念ながらありませんが、前衛的、難解だと「ローマ」「サテリコン」あたりはどうでしょうか。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=8 …


ピエル・パオロ・パゾリーニ作品も代表的な作品はなく、発売元がメジャー系のものだけでした。それでも「デカメロン」「カンタベリー物語」「アラビアンナイト」などマニアに人気の作品で在庫枚数の割りに借りたい方が多いようです。
前衛的で難解だと「テオレマ」なんかお勧めなんですが。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …


既出ですが寺山修司作品は多くがレンタル可能のようです。
「田園に死す」なんかお勧めです。
http://www.tsutaya.co.jp/works/10018400.html


前衛映画に関しては「前衛映画理論と前衛芸術」という飯島正の名著がありますが、絶版で驚くほど高値でした。25000円もする!
800ページ近い大著ですが、図書館にはあると思うので興味がありましたら、ぜひどうぞ。
ほかにアドキルーの「映画とシュルレアリスム」
こちらも長く絶版でしたが、1997年に再発されいまでも入手可能です。

レンタルは難しいけどDVDは出ていてまだあがっていないものだと
セルゲイ・パラジャーノフ作品「アシクケリブ」「ざくろの色」など
こんな感じの映画です。youtubeから


ゲオルギー・シェンゲラーヤ作品「ピロスマニ」
http://www.youtube.com/watch?v=1M9t-3x-Zas

アラン・レネ作品「去年マリエンバードで」「二十四時間の情事」
「去年・・・」は難解映画の傑作中の傑作です。単純な物語ですが、映像表現の可能性を突き詰めた作品です。公開後に難解な話しに業を煮やした記者たちからの質問に、脚本家と監督の解釈が違っていたのがまた面白かったりします。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=5 …

ミケランジェロ・アントニオーニ作品「情事」「欲望」「赤い砂漠」
ツタヤを見たらけっこうありました。「欲望」なんかいいんじゃないでしょうか。
http://www.tsutaya.co.jp/works/10000612.html

カール・テオドール・ドライエル「裁かるゝジャンヌ」
無声映画の頂点とも言われた作品で上映時間約80分のうちクローズアップが8割りを占めるという大胆な表現で知られる映画です。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=8 …

ロベール・ブレッソン「バルタザールどこへ行く」「少女ムシェット」
近年DVDが再発され安く入手可能になりました。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …


物語性をほとんどもたない純粋な前衛映画だと
ルイス・ブニュエル「アンダルシアの犬」「黄金時代」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …


ジャン・ミトリ「パシフィック231」
ネットだと日本語ではまるでヒットしませんでしたが、アトラクションのモンタージュといわれる映画表現を完成させた映画としても有名です。


フェルナン・レジェ「バレエメカニック」
画家としても有名なフェルナン・レジェ(日本ではいまいち知られてませんがヨーロッパでの評価はピカソと同等だそうです)が監督した作品。

マン・レイ「エマクバキア」「サイコロ城の秘密」
ルネ・クレール「幕間」

上記の映画は短編なのでyoutubeを探すと全編を見られるものもあります。

最後に芸術としての映画を模索し後の世代に影響を与えた旧ソの3大監督の作品を
セルゲイ・ミハイロビッチ・エイゼンシュテイン「戦艦ポチョムキン」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …

フセヴォロド・イラリオーノヴィチ・プドフキン「母」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …

アレクサンドル・ドヴジェンコ「大地」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …

上記三作では「戦艦…」がかなり前衛表現を用いていると言っていいと思います。その前に作った「十月」「ストライキ」の方が前衛的ですけど。
「戦艦…」は日本版の予告がありました。オデッサの階段シーンだけの予告ですが…
http://www.youtube.com/watch?v=OtywkcrjWyk
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
やはりレンタルできるものがうれしいですね。
参考になりました。

お礼日時:2011/08/17 23:10

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン監督の作品なんかどうでしょうか。

特に「神の沈黙」をテーマに据えたといわれる中期の作品は、形而上学的で難解との評価もありますが、映画自体としては目覚ましい美しさを獲得しています。

オススメは「第七の封印」「野いちご」「魔術師」「処女の泉」「鏡の中にある如く」「冬の光」「沈黙」あたりです。

ソ連の名匠アンドレイ・タルコフスキー監督の作品も見逃せません。深遠な精神性や魂の救済などを強く訴えます。代表作は「惑星ソラリス」「ストーカー」「鏡」「ノスタルジア」「サクリファイス」など。

ギリシアの異能テオ・アンゲロプロス監督の作品は歴史に対峙する個人の尊厳を深く追求しています。「旅芸人の記録」「狩人」「アレクサンダー大王」「シテール島への船出」なんかは必見ですね。

ポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキ監督の作品は、人間性に対する透徹した洞察力とポジティヴなスタンスが印象的です。「殺人に関する短いフィルム」「愛に関する短いフィルム」「トリコロール」三部作などが有名ですが、私のイチオシは「ふたりのベロニカ」です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
参考になります。

お礼日時:2011/08/17 23:09

勅使河原宏監督「砂の女」


増村保造監督「盲獣」
寺山修司監督「田園に死す」
大島渚監督「絞死刑」
等のATG(アートシアターギルド)の作品を探してみましょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/日本アート・シアター・ギルド
http://ja.wikipedia.org/wiki/日本アート・シアター・ギルド公開作品の一覧
とくに第2期の頃は、質問者様のお望みに近いかも知れません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ATG参考にします。

お礼日時:2011/08/17 23:08

なかなか難しいご質問ですね。


アクションや感動ドラマの中には芸術性が見出せない、
というわけですね。

太宰治原作の「パンドラの匣」という映画は前衛的という言葉が
当てはまると思います。
新しい感性を感じさせてくれる映画でした。

ヨーロッパ映画「白いリボン」も芸術性という面では高い作品だと思います。

「トスカーナの贋作」は前衛的というほどではないかもしれませんが
解釈が難しいというか、そんな感じでした。

フランス映画の「セラフィーヌの庭」は主人公が女性画家なんです。
もしかしたらお好みかな?と思いました。

この中でお好みの映画が見つかれば幸いです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
芸術性とは新規なもの、独自なものが必要だと思っているのです。

どれも面白そうですね。参考にします。

お礼日時:2011/08/17 23:07

それでは


スタンリー・キューブリック「時計じかけのオレンジ」なんかどうかな。
40年も前の作品だけど。暴力シーンが嫌でなかったら。
賛否両論あり、ずいぶんと話題になった作品です。
懐かしい…。

あと個人的には「戦場のピアニスト」が心に残っています。
淡々としたノンフィクション映画で、余計な脚色や効果がないぶん心の奥に静かな衝撃を受けました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
おもしろそうですね。暴力シーンは平気だと思います。たぶん。

お礼日時:2011/08/17 23:06

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