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きょう(7月9日)の有吉反省会でタレントの「美馬」怜子さんが出演しているのを見て、東大の『美馬』秀樹先生を思い出しました。私が美馬先生を知ったのは、2007年に開催された東京大学 知の構造化センターの設立記念ワークショップですが、私は先生を天才だと確信しました。そして、きっと将来、先生の取り組みが社会へ変革、イノベーションを起こすであろうと想像しました。あれから10年近くが経ち、社会、とりわけITは大きく変わりました。それはあえて書かなくても皆さんご承知だと思いますが、しかし常にITのイノベーションはアメリカで起きていると思います一方、美馬先生のお名前はお聞きしません。東大のHPを見ると知の構造化センターは2013年で活動終えられたようです。私は同じく東大の坂村健先生もTRONプロジェクトを中学生頃(今から30年程前)に知ったときから天才だとずっと思っているのですが、年齢の近いビルゲイツやスティーブジョブズのようにはなれていません。日本にもITの天才はいるのに、なぜイノベーションはアメリカで起き、そして成功するのでしょうか? (確かにiモードは日本が世界初ですし、LINEは韓国ですが)

A 回答 (5件)

ITのイノベーションについては、質問者さんの言われるように、多くは米国で起こっていますね。


希な例としては、質問に書かれていた「i-mode」でしょうか?

これは日本で大ヒットしましたし、世界的にみてもあの時点でみたら、世界のモバイル通信サービスのお手本として最先端を走っていたと思います。

でも、成功するビジネスがあれば、それを分析して成功の秘密を探り、それを真似し、さらに改良するライバルが出現します。
そうしないと、あっという間に勝ち組から負け組になっちゃいます。
i-modeも海外でさまざまな技術革新があっても、それに追従できないから廃れちゃいましたね。


原因を求めると、日本は「失敗を許さない」ってことが理由ではないでしょうか?
TVドラマの「半沢直樹」を見て分りますが、銀行員としては、1度失敗があると、出世コースからはずされ、その先には取引先への出向が待っています。
会社は、ピラミッド型の組織ですから、上にいくほど少数になりますので、どうしても敗者を作る必要があります。
テニスのウインブルドンでも、多数の出場者がいても、優勝者は、たったひとりですからね。

でも、すばらしいアイデアを天才が考えて、それを実現するシステムができたとしても、それがビジネスとして成功する可能性はとても低いんです。

例えば、「成功したら凄いことになるぞ!」というアイデアが思いついたとして、それが成功する確率が1/1000しかなく、失敗したら、もう出世コースに戻れない。
でも、そのアイデアを没として、何もしなければ、年功序列的に社内で出世する可能性が1/50くらいはある。
どっちを選択しますか?ってことです。

また、アイデアを思いついた当人もそうですが、周囲の人たちも同じです。
企画を実行するには資金が必要です。
成功する可能性が1/1000の企画に、銀行や投資家が数百万、数千万円を出資しますか?

日本では、米国で「エンジェル」と呼ばれる投資家はほとんど居ないですよね?
でも米国では沢山いる。
成功する確率が1/1000ってのは普通だから、出資者はがんばれば見つかる。

簡単にいえば、こんなことです。
そして、米国の成功者は、たとえアイデア、企画が失敗しても、その失敗をエジソンのように「これではダメっていうのが分ったから、1歩前進した。成功に近づいたぞ!」と考えて再チャレンジし、周囲の投資家も再チャレンジを支援します。

そういう中でイノベーションが生まれてきています。

まあ、こういうことでしょう。

そして、日本以外の海外でITのイノベーションがどんどん続いていくってことの意味は、日本がIT的に鎖国政策をとっているってことです。
実際、海外のソフトウエア企業は、最新ソフトウエアを日本市場向けに販売しない傾向があるといいます。
それは、最新のソフトウエア(プロダクト)は、日本において導入実績はゼロですし、運用実績もゼロだからです。
リスクを恐れる日本企業は、「え?導入実績ゼロ?じゃあ当社は導入できないですね。そのソフトが使えないとなると私の責任になるからね」ということで売れません。
となれば、海外ソフトメーカは「この最新ソフトは日本市場以外をターゲットにしよう!」という結論になります。

そして、ある日、黒船がやってくるわけです。
坂本龍馬のような人たちががんばって、IT分野での明治維新革命ができればいいのですけど、それが無理なら日本のIT市場は植民地になります。
というか、もうすでにITの世界では、そうなっていて、他の分野に植民地支配が広まっていこうとしているのが現状かもしれません。
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一言でいうと、日本ではどんな優れたアイデアを持っていても、それを育てる土壌がない、ってことです。

もうひとつだけ付け加えてもよければ、日本では新規事業に失敗すると二度と立ち上がれなくなります(膨大な借金を抱え込み誰も助けてくれません)…そういう社会です…が、アメリカでは再チャレンジ可能なんです。
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理由は3つかな・・



一つ目は、素晴らしいアイデアがあってもそれを事業化するのに必要な投資をする人たちが少ない。少ないというか、目利きがいないので案件を育てられない。ビルゲイツだってステーブジョブスだって最初はそういう投資家のお世話になって、会社を大きくした。

2つ目は、既得権益の問題、TRONがなんで失敗したかというと、日本の企業がそれを採用しなかったから、実際には採用したんだけど、ちょうどアメリカとの貿易摩擦があって、日本の輸出のためにTRONを採用しなかったりした。
 TRONだけで事業化してもいいんだけど、一つ目の理由で上げたように、資金が集まらないと難しい

3つ目は、日本政府がバックアップしないこと
 これは単に資金的な問題ではなく、業界標準とか新しい安全基準などを日本政府が積極的に作ろうとしないこと。
 たとえば今自動掃除機はアメリカのi-ロボット社製がデファクトスタンダードだけど、日本製も同じぐらい作りこまれていた。しかし、日本国内の品質管理基準に則ると、発売がまだできなかったのだけど、外国製は国内基準じゃなくても輸入できるので(最低限クリアすべき基準はあります)、日本基準からすれば荒削りの商品がどんどんシェアを取っていってしまったこと。

つまり、日本には天才が居ても、それを資金でバックアップする能力が小さく、既得権益をもつライバル会社が多いに邪魔し、政府もビッグビジネスを見越して規制緩和をしないので、大きく育たない、ということです。

日本が発祥でビッグビジネスになったものは、まず「ライバルが居ない」ということと「規制がほとんどない」分野に限られるのがほとんどで、古くは任天堂のゲーム機などはライバルもいなければ規制もほとんど無かった、から発展したし、iモードもほかにできる企業が無かったから発展したわけです。でも、iモードは国内だけで流行らせて、世界標準化しなかったので、結局スマホにとってかわられたのです。
 同様に日本のスイカ(いわゆるフェリカ)も国際規格を取るのが遅れたために、世界中でアメリカの規格に負け始めていますよ。
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ITの才能と起業や経営の才能は違うと言う事ですね。



美馬氏や坂村氏が天才かどうかはさておいて。(私は若干疑問)
たとえばビルゲイツはマイクロリサーチが難渋していた8086系のパソコンOSとしてできは悪いがとりあえず動くMS(IBM)-DOSをでっち上げていますし、ジョブスも当時のH/Wのスペックで十分とはいかなくても動作するOSを作っています。
翻ってTRONは開発時のH/Wスペックでは使い物にならないもの(殊にB-TRON)でしたし表面上はUNIX,Mac系の焼き直しなのであえて採用する意味のあるものとは言えませんでした。

イノベーションは幾ら優れていても需要と時流に合わなければ画餅でしかありませんね。
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新しい産業が育ってないからです。


日本の大企業の経営者も高齢化が進んでます。

アメリカはfacebook、Googleなど新しい企業が次々と成功してます。
日本はトヨタやNTTに今も昔も頼りっぱなし。
上場銘柄は代わり映えしない。
仰る通り、技術もありアイデアもあるので日本ではイノベーションは起きてません。

iモードは別の理由だと思います。
ドコモは世界に先駆けた技術開発を繰り返して来ましたが、日本のニーズに特化してグローバルでは常に取り残されてきました。
それは日本は金持ちが多いので、内需だけでも経営が成り立ってしまいます。
その結果、様々な分野でガラパゴス化しました。
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