
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
FARもPASCALも昔の名残です。
FARは16ビット時代に使われていたもので、たいていはfarというキーワードに#defineされていました。
farというキーワードはポインタに対して指定するもので、farをつけるとポインタのサイズが32ビットになり、DOSの頃は1MBまで、Windows 3.xの頃は16MBまでを参照できるようになるものでした。
ちなみにnearというキーワードもあり、ポインタにnearを指定するとポインタのサイズが16ビットになり、そのポインタでは64KBまでしか参照できませんでした。
またfar/nearを省略したときには自動的にどちらか(コンパイラのコマンドラインオプションによる)が選択されました。
Windowsに限定すると、32ビットプログラムではfar/nearの区別はないので、FARは空文字列に#defineされています。
次にPASCALですが、これはたいていpascalというキーワードに#defineされていました。
pascalというキーワードは、以前PASCALがいまよりもずっと流行っていた頃に、C/C++のプログラムからPASCALのプログラムを呼び出す際に使用するものでした。
こちらもWindowsに限定すると、32ビットプログラムでもこのpascalに相当するキーワードが存在します。PASCALはそのキーワードに#defineされています。(Microsoft Visual C++ .NET 2003の場合、そのキーワードは__stdcallです。)
No.6
- 回答日時:
ほとんどトリビア
マイクロソフトは、Windows3.0やOffice95あたりまで、プログラムやシステム記述を、高級言語としては、MS-Pascalでコーディングしていました。
そのため、ライブラリの中にPASCALでコーディングされ、その呼び出し規約で呼ばなければならないものが残っていたためです。
実際には、ほとんどのユーザーがTyrbo Pascalを使っていたため、MS-Pascalを使った者は、特に国内では少ないでしょう。Turbo PascalはDelphiとなって再生しましたが、MS-Pascal(FortranやCobolもあったけど)は、消えてしまいましたね。元々のPascalの仕様にはMSの方が(珍しく)準拠していたのですが。
farに付いては、アドレッシングモードの指定ですが、このほかに、nearやshortがあり、それぞれ、8086の命令に対応しています。また、register intなんてのもありましたね。興味があれば調べてみると面白いかも。
処理系によっては12ビットアドレッシングの指定なんかもあったはずです。
この回答へのお礼
お礼日時:2005/07/05 20:27
ご回答ありがとうございます。
詳しい回答、色々と勉強になります。
register int は「独習C」に載っていました。
明示的にレジスタを使用するとき使うようですね。
No.5
- 回答日時:
PASCAL は呼び出し規約
Win16では、2つの呼び出し規約、CとPASCALがあった。
PASCAL は、可変長引数はできないが出来上がったコードが小さくなるというメリットがあった。(メリットは無いと言う意見もあるが・・・)
呼び出し規約とは、関数の引数をどの順にスタックに積むとか、誰がスタックフレームを操作するかを決めたもの。
Win32では、STDCALL が使われている。
No.3
- 回答日時:
ついでに。
FARはFARポインタやFARコールを指す。
FARポインタはセグメントとオフセットで示されるfarアドレスを参照するポインタで、FARコールは関数が呼び出し元とは別のセグメントにある場合の関数呼び出し方法である。
どちらも基本的に16bit時代のものだが、32bitCPUもセグメントは使えるのでカーネル内などでは今もFARポインタ(この場合は16bitセグメントと32bitオフセットね)を使っているかもしれない。
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