イランとイラクの違い。 違うはずなんだけども、とっつきにくくて 困った

イラク＝古代メソポタミア文明＝千夜一夜物語＝アラビア語またはクルド語＝アラブ人＝処刑されたフセイン大統領＝イスラム教徒＝原油埋蔵国

イラン＝ペルシア帝国＝ペルシア語＝ペルシア人＝ホメイニ師＝イスラム教徒＝原油埋蔵国

違いはあるんですけど　取っつきにくくて…
外国人が　もしかすると日本人と中国人を区別できないんですから
私も　イランとイラクって同じようなもんという認識でも良いかしら。
理系へ進んだので、学校離れて　ん十年たっても　こんなオンチで　困ったなあとおもっています。
民族衣装も違うはずですよね
日本の子どもが花嫁ごっこする時みたいに白い布かぶって輪っかで止めているか、ターバン巻いてるか、　…あれ、インド人と似ていたっけ？
でもどちらもきっと顔立ちは
黄色人種なんだけど日本人に比べるとやや浅黒い肌　
黒髪　黒くて濃い！眉、ひげ
ばっちりした！目　黒い瞳
ですよね。

オンチの私に　両者は　「感覚的」に違うんだ！て納得させるご回答
どうか　宜しくお願いします。

No.6 ベストアンサー 回答者： nacam 回答日時： 2007/08/01 15:17

1番です。

イランがアジアの国という件につきまして、疑問があります。
イランの人種は、コーカソイドの中の東方アーリアン系人種に属します。
言語的にも、アーリアン系のペルシャ語で、北インドなどとの共通点はありますが、中国や日本などの言語とも人種とも異なり、むしろヨーロッパ系の人種・言語などに近い性格です。
イラン人は、当初カスピ海北方から黒海周辺にいましたスキタイの一族とされています。
それが南下したのがペルシャ人で、インド方面に行ったのがアーリアン系のインド人、東方に向かったのがソグド人（現在のタジク人）、西方に向かった人達はよくわかっていませんが、フン族やアバール族などだと思えます。

また、イラン人を特徴づける最大のものが、イスラム教シーア派だという事です。
イスラム人口の１０％ていどがシーア派ですが、シーア派のほとんどがイランとその周辺に居住しています。
シーア派は、スンニ派とは異なり、部族や個人でのイスラム法の解釈を禁止しており、信者は、イマーム（イスラムの宗教指導者）か、イスラム法学者の最高権威の指導に従う事になっています。
（そのため、ホメイニのイスラム革命が成功するのですが）

イスラム法の最高権威（現在ではハメネイ）が、積極的に動けば、イラン国民は、一致して行動する事になります。
逆に最高権威が民主的な考えの人ですと、一挙に民主化が進む可能性があります。（パーレビ時代のように非常にゆるい戒律になる事もあります）
シーア派は、極端から極端へと変化する可能性があるのです。
スンニ派では、そのようなイスラムの最高権威を認めませんから、部族ごとのまとまりがつかなくなってしまいます。
（現在のイラクのように）
スンニ派では、慣例（スンニ）が重視されるため、改革ができにくい構造になっています。

中央アジアに関しましては、古代ではイラン系のソグド人が優越していましたが、中世ころ（唐やイスラム帝国の時代）から、トルコ系が優越的となり、現在に至っています。
中央アジアにおいて、ペルシャ系はタジク人だけで、最も人口の多いウズベク人をはじめ、カザフ人、キルギス人、トルクメン人、中国のウイグル人、カラカルパク人など全てトルコ系になってしまっています。
そのため、ペルシャを語る時、中央アジアが除外されるのはしかたのない事なのです。

ちなみに、クルド人は、イラン系の民族で、ペルシャ人にイラン高原を追われて現在の地域に移りました。
（クルド人は、ペルシャの前のメディア王国の支配民族とされています）
クルド人が最も多いのは、トルコ共和国で、クルド問題はトルコの最重要問題になっています。
イラク国内のクルド人とイラン国内のクルド人も両国と敵対関係にあり、状況は複雑です。

この回答への補足

ペルシア人称する「アーリア人の国」＝イラン　
アーリア人はコーカイド(白人)ですか！
それで比較的彫りが深い鼻が高いといっているのですね。
島国じゃないのだから現在にいたるまでにある程度白黄黒混血していくのでしょうね。

イスラム2大勢力の1つ(No.2)　シーア派のほとんどは、　イランとその周辺に集まる。　イラン人　≒　シーア派
シーア派は、部族や個人でのイスラム法の解釈を禁止。
信者は、宗教指導者か、イスラム法学者の最高権威の指導に従う。
イスラム最高権威（かってはホメイニ師、現在はハメネイ師）が、
積極的に動けば、イラン国民は、一致して行動する。

イスラムの最大で大多数勢力のスンニ派は、
慣例（スンニ）を重視する。
イスラム最高権威といえど革新派を認めない。
改革ができにくい構造。
部族ごとのまとまりがつきにくい。
（イラクもこれにあてはまる）

中央アジアは　トルコ系の歴史。
クルド人、クルド問題は今度の課題(手付けず。笑）

まとまってきましたでしょうか？

補足日時：2007/08/01 16:13

この回答へのお礼

こちらに相談して　本当に良かったと思っています。
荒削りですが
まだまだ勉強すれば
もっとくっきり理解できるようになるでしょう。
時勢に沿って勉強し、　知識も深まるでしょう

「イラン？イラク？似たようなモンでしょ。イライラ」
のレベルには　もう戻れません(笑)

皆様本当にありがとうございました。

お礼日時：2007/08/05 17:39

No.7 回答者： after_8 回答日時： 2007/08/02 14:16

もうだいぶまとまってるみたいですけど（笑）

私も詳しくはないので、まとめを読んでフムフムなるほど、などと思う始末。
でもイラン人を何人か間近で見たことがありますのでその印象を。

イラン人とイラク人が何人か混ざって立っていたら私も区別つかないかもしれませんが、イラン人は既出のとおり、わりと白人っぽいですよ。
日本にいるとどこの国のひとかよくわかりません。中には「中南米の白人です」と言われたら「あーそうなんですか」と納得しそうな顔の人もいる。
通称として英語名を名乗ってたりして（本名が日本人には難しくて覚えられないからかも）
青い目の人もいるし。
えーと、ほら、イランのハタミ元大統領は色白だったでしょう？
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F: …

しかしアフマディネジャド（現大統領）さんの容姿を見るとまたよくわからなくなりそうです・・・・
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ec/2e6a67 …
http://machi.monokatari.jp/media/share/20060602- …
下のはアップ顔なので注意。

アフマディネジャド大統領がハータミーさんのような衣装を着ないのは、聖職者でないからなんだそうです。
ハータミーさんの着ているようなのは聖職者の服なんですと。
以前「クーリエジャポン」に面白い記事がありました。イランの聖職者ファッション。
http://moura.jp/scoop-e/courrier/content032.html
（ホメイニ師の仕立屋はイランのアルマーニ!?）

この回答へのお礼

(お礼と補足)
こうして　皆様に教わると
「イラン人とイラク人てどこが違うの？」なんて言ってた頃には
もう戻れませんねえ。　感謝。ありがとうございます。
お顔を　これだけ　並べてくださると　イラン人に親しみがわきました(笑）

あと　疑問点が１つ。
「イランは昔は仏教の国だった」とおっしゃった方がいたんですけど。
調べても　確認ができず　どの時代のことでしょうか？
ゾロアスター教(開祖は仏陀ではない)と間違われたのでしょうか？
　

お礼日時：2007/08/02 19:02

No.5 回答者： questman 回答日時： 2007/07/31 23:50

書き間違えました。

＞ちなみに質問文にある「クルド人」はイラン国内の少数民族です。

イラク　の間違いです。すいません。

No.4 回答者： questman 回答日時： 2007/07/31 23:48

んー。

理系文系に関係なく一般教養として知っておいていい知識ですよね。勇気を持って質問された質問者様に敬意を表します。

イランはどっちかというとアジア寄り。今でこそバリバリのイスラム教国ですが、昔はわれわれと同じ仏教の国でした。言葉もアラビア語とは違い、「ペルシア語」という独自の言語を使っています。ペルシア絨毯・ペルシア猫など、「ペルシア」という言葉は、昔のイランのことです。歴史的に北のロシアや（イランもキャビアが取れます）東隣のインドとも深い関係があります。人でいえばTV番組「でぶや」に出てくる「筋肉ニキク～～～！！！」と叫ぶ外人（名前忘れました）、彼はイラン人です。今は原理的な宗教が勢力をもっているので古風な格好をしていますが、戦後の一時期は男女共洋服を着てかなり西洋的な生活だったころもあるんです。

イラクはメソポタミア文明の舞台であり、コテコテのアラブです。長らくオスマントルコの支配下にあって、そのあとイギリスの植民地になり戦後にやっと独立したため、国家としてのキャラは少し薄い感じがします。
ちなみに質問文にある「クルド人」はイラン国内の少数民族です。イラク以外にトルコやウズベク国境にもまたがって生活しています。
この国もフセインが勢力を台頭させる前は、アラブ世界でもトップクラスの文化水準を誇り、アラブの優等生でした。

確かに民族のアイゼンティティとして宗教は大事な要素なのですが、あまりに凝りすぎて時計の針が逆周りしてしまったといいましょうか・・・
当の国民が満足なら干渉しませんけどね。

この回答への補足

皆様、回答ありがとうございます。

(1)イラン人(ペルシア人の)印象
　イラクに限らず他にもいっぱい国があるアラブ人に囲まれ、
　イラン国人＝ペルシア人は　特殊(独自)な民族らしい。

　日本人は独特(偏見的な)ペルシア人イメージを持っているらしい
　（ Wikipedia の「ペルシア人」を調べてみた ）
　例えば正倉院の中央アジア伝来の宝物に対するロマンチシズム。
　はるかシルクロードの彼方から訪れた幻想的な人びと、
　「天平のペルシア人」のイメージ。
　古代「ペルシア人」は
　シルクロードイメージと強く結びついてしまった。
　「日本人が　シルクロードについて語るとき、
　　中国とローマ・ペルシア間の東西長距離交易ばかりを強調して、
　　中央アジアを単なる通過点としかとらえていない、
　　偏っていている、
　　オアシス間・南北交易も盛んであった中央アジア史の実際を
　　無視している、けしからん。」と　批判されている。
　シルクロードイメージのペルシア人では　混じり物が多くて、
　純粋に　ペルシア人というものを語れないということらしい。

　ペルシャ絨毯もペルシャ猫も
　「ペルシア人て何？」の直接的な解答にならないので
　今回は考えない。

　旧サーサーン朝(ペルシア帝国)の人々は
　ゾロアスター教を信じペルシア語を母語とするまま、
　イスラム帝国(アラブ人)の支配下に入った。

　現在ペルシア人とは、
　広義には、歴史的なイラン地域および中央アジア方面に住み、
　主にペルシア語を語る人びとのことを漠然と指す。
　狭義にはイラン・イスラム共和国籍の人（イラン人）のうち、
　もっぱら定住生活をとり、ペルシア語を主に語る集団を指す。

　イランはどっちかというとアジア寄り。
　昔は仏教の国。ペルシア語という独自の言語を使用。
　歴史的に北のロシアや東隣のインドとも深い関係がある

　ペルシア人（イラン人）のほうが、
　アラブ人より彫の深い顔つきをしている。
　鼻が異様に高いほどイラン人の確立が高い。

(2)アラブ人の印象
「アラブ人」という概念は血統よりもむしろ言語で規定される。
アラビア語を使用し　「アラブは1つ」民族意識が高い。
(3)イラクの印象
　イラクはメソポタミア文明の舞台であり、コテコテのアラブ国。
　長らくオスマントルコの支配下にあって、
　そのあとイギリスの植民地になり戦後にやっと独立した
　フセイン大統領が台頭するまでは
　アラブ世界でもトップクラスの文化水準を誇る良い国だった。
　イラク戦争敗戦後アメリカの統治下に。
　独立後も、治安は悪化したまま

(4)地理的な区分。
　チグリス・ユーフラテス川に挟まれているのがイラク
　その東の高原地帯がイラン
　もっと東の荒地がアフガニスタン
　さらに東のインダス川の流れている所がパキスタン
　そのさらに東がインド

　イランはアジアの国で、イラクはアラブ(アラビア半島)の国である

(5)　(1)～(4)　こんな整理でよろしいでしょうか
添削　補足　お願いします。

補足日時：2007/08/01 11:41

この回答へのお礼

イランが仏教の国だったのはいつの時代でしょうか？

お礼日時：2007/08/03 11:47

No.3 回答者： mooomoo 回答日時： 2007/07/31 23:38

チグリス・ユーフラテス川に挟まれているのがイラク

その東の高原地帯がイラン
もっと東の荒地がアフガニスタン
さらに東のインダス川の流れている所がパキスタン
で　そのさらに東がインド
なんて具合に私は覚えてますが

イスラムであること意外は民族的にも文化的にもぐちゃぐちゃで分類することは不可能では?イラクのあたりが人類の文明の発祥の地といわれていますが、幾度となく遊牧民族に侵略され支配され、ギリシア人に支配され、イスラム勢力の支配下におかれ、欧米の石油メジャーに蹂躙されてきた経緯がありますから。
現在の国境線は西欧が勝手に引いた代物ですし。シリアとイラクとイランを統合して大国化させ往年のペルシア帝国を復活させ、欧米諸国に対抗しようという動きもかつてありました。(映画のシリアナなんかで描写されています)

この回答へのお礼

イスラムであること意外は民族的にも文化的にもぐちゃぐちゃで分類することは不可能では?イラクのあたりが人類の文明の発祥の地といわれていますが、幾度となく遊牧民族に侵略され支配され、ギリシア人に支配され、イスラム勢力の支配下におかれ、欧米の石油メジャーに蹂躙されてきた経緯がありますから。
現在の国境線は西欧が勝手に引いた代物ですし。

やっぱりそうですよね。
スッキリ整理するにも　手付けられない。
今私の頭の中は
せめて　
ペルシア人て何？アラブ人て何？てところでしょうか。
最低限の整理がしたいのです　知識欲でしょうか
回答ありがとうございました。
ご掲示された地理上の区分は
印象的でとても参考になります。

お礼日時：2007/08/01 13:51

No.2 回答者： bun709 回答日時： 2007/07/31 21:48

　イランはアジアの国で、イラクはアラブの国であるという部分が最大のポイントではないでしょうか。

この回答への補足

どちらも　中東、アラビア半島にあった気が…
あらら、アラビア半島の根っこと　
もはやアラビア半島には属さない場所。
でも　それはともかく
中東＝西アジア。　アラブもイランも西アジア。
？(混乱)

もしかして
イランが「アジア」というのは、
シルクロードを通ってペルシア帝国の文化が東方のアジアに伝わったイメージでしょうか？
インドとの関係が深いとか、モンゴル帝国(元）に支配されたとか。

補足日時：2007/08/01 13:30

No.1 回答者： nacam 回答日時： 2007/07/31 12:58

イラン人のほうが、彫の深い顔つきをしています。

鼻が異様に高いほどイラン人の確立が高くなります。
（日本人とフィリビン人位ちがうのではないでしょうか）
衣装などの違いは分からないでしょう。
（ササン朝ペルシャの首都は、現在のイラクにありました。）

言語の違いは、アラビア語もペルシャ語も知らないのでわかりません。

この回答へのお礼

＞ササン朝ペルシャの首都は、現在のイラクにあった
　衣装などの違いは分からないでしょう。

＞イラン人のほうが、彫の深い顔つきをしています。
鼻が異様に高いほどイラン人の確立が高くなります。
（日本人とフィリビン人位ちがうのではないでしょうか）

それが確認できただけでも1歩です。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時：2007/08/01 13:19