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ひろさちやの「輪廻のはなし」って、ちょっと心に引っかかるところがあります。

1・人間は極楽浄土と人界を行き来してるけど、記憶とかはどうなるの?

2・今あるこの「自我」はいつまでつづくの?
 1・死ぬまで
 2・次に人間にうまれるまで
 3・永遠

さあどうでしょう。

直接彼にきくのもいいけど、郵便番号わかんないし。
おしえてください。
詳しい方。

A 回答 (1件)

おっしゃっている本を読んだことはないのですが、一般的に、ひろさちや氏は、仏教をわかりやすく説いている点は評価されていますが、眉唾な部分も多いと言われています。


それが証拠に、仏教を専門に学ぶ人は、ひろ氏の書籍を参考にすることは一切ありません。確か、本名で学術論文などを発表されていたこともあったと思いますが、そちらの方なら参考にされる場合もあります。けれどもひろ氏の論文であると知っている人は、あまり採用しないようです。

挙げておられるひろ氏の説に、論理的に反論するだけの力はありませんが、少しでもまともに仏教学の勉強をしていれば、上記の説が仏教の大道からはずれていることが分かります。

だいたい、人間が「浄土と人間界を行き来している」=「輪廻転生を繰り返している」という説は、仏教ではありません。輪廻の考え方はありますが、それは人間界と、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天への生まれ変わり死に変わりを繰り返すのであって、しかもそれは方便でしかありません。そのような方便を用いて、人間界や地獄などより浄土の方がいいぞと衆生を浄土へ導くこと、それが仏教の本来の目的です。ですから、浄土へ往生したのなら、そこで成仏で目的は達成されているはずです。

ただ、私は、『輪廻のはなし』を読んでいないので、本当にひろ氏が上記の説を「これこそ仏教の真理だ」と説いているかどうかはわかりません。比喩的に用いている、あるいは真理へ導くための方便として用いている可能性もありますので、一概に批判はできないのですが。

昨今、流行のスピリチュアルではありませんが、輪廻を説くと、なんとなく分かったような感じになったり、神秘的で素晴らしいものと感じる人が多いのも事実で、それを説けばウケる、売れる、仏教を説いたような気になるのかもしれませんが、それは仏教ではありません。

とりあえず、仏教へのとっかかりとしてはひろ氏の著作は参考になりますが、そこで終わってしまうと、仏教の本質を見ないままで終わってしまうと思います。
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