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恐竜の誕生から絶滅までを詳しく説明してください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

恐竜は、昨今はやりの分岐分類学的手法では、「原生鳥類とトリケラトプスの間に入り、共通の生物から派生しているもの」と定義されます。



もう少し具体的に崩してみましょう。

原始的な爬虫類は、目の穴の後ろに、筋肉をつけるための穴がありませんでした。ここから2つのグループに分化し、目の後ろに2つの穴を縦に並べて持っているものと、目の後ろに穴を1つ持っているグループに分化します。前者は恐竜を含むグループとなり、後者は哺乳類を含むグループになります。

恐竜や鳥類を含め、ワニと亀に共通のことは、石灰質の硬いからで守られた卵を産み、卵の中には白身と黄身があることです。これは実は重要な要素で、たとえばカモノハシの卵はからがなくブヨブヨしています。これは地球が暑く乾燥した時代には大きな強みとなったものであり、恐竜の成功要因のひとつです。また、地上における移動効率を改善するため、トカゲのように地面にはいつくばった体形よりも、足が胴体の真下に向けて伸びている生物へと進化していくグループが出てきます。ワニは初期の仲間では足は真下に向けて伸びていたのですが、水中生活に戻ったことで、サンショウウオのように、はいつくばった体形に逆戻りします。亀の場合、おなか側にも背中がわにもこうらがあるという必然上、足を真下に伸ばすのは難しかったと推測されます。

真の恐竜は、これらのグループのうち、後ろ足2本を真下に下ろした体形を基本とし、尻尾を空中に伸ばすことで、前半身と後半身のバランスをとる生き物です。4本足歩行に戻った恐竜もいますが、後ろ足がメインの動物であることに変わりはありません。

恐竜は大きく鳥盤類と竜盤類に分かれます。鳥盤類の恐竜は草食動物が中心で、哺乳類に似て肉質のほほを持っていたことが特徴のひとつです(耳元まで口が裂けているタイプの動物とは違う)。これは硬い植物を食べるためのものと考えられています。トリケラトプス、ステゴサウルス、イグアノドン、マイラサウラなどが有名です。

竜盤類の恐竜には、草食性で首の長い4本足巨大生物であるブラキオサウルス、ディプロドクスなどのグループと、後ろ足で立つという基本姿勢を維持し続けた肉食動物の系列に分かれます。肉食恐竜で有名どころは、ヴェロキラプトルやティラノサウルスです。

恐竜時代の初期には世界中の大陸はひとつにつながっていたのですが、後半になると大陸が分裂し、恐竜のグループにも地域性が出てきます。トリケラトプス、ティラノサウルス、ヴェロキラプトルなどの新型恐竜が多かったのは主に現在のアジアと北米で、それ以外の地域では旧来型の恐竜が生き残っていました。

肉食恐竜の系譜は非常に重要で、特に、小型肉食恐竜は鳥類に非常に近いグループです。意外なところがティラノサウルスで、これは巨大生物というイメージがありますが、旧来型巨大肉食恐竜の子孫ではなく、小型恐竜が恐竜時代の最後になって、突如として巨大化したものです。これらのグループでは、恐竜によく見られる尻尾が腱で補強されているため尾を空中に保っておくのにほとんど筋肉を必要としないという構造が極端に推し進められています。また、羽のある恐竜化石が多数見つかっているほか、卵を抱いて温めている状態で化石化したオヴィラプトル、首の長い鳥が眠る時と同様、頭を前足(翼)の中にたくし込んだポーズをとっていたメイロンなど、だんだんと鳥と区別がつかなくなってきます。ティラノサウルスですら、子供のうちは羽があり、大人になるとそれが抜けたのではないかと言われており、原始的なティラノサウルス類であるディロングという小型恐竜でも、羽の痕跡が見つかります。これら肉食恐竜の中でも、マニラプトルと呼ばれるグループが鳥類と最も近い一群であり、嗅覚が退化して視覚が強まること、脳が大きくなり知性の進化が推測されること、腕の関節の稼動範囲が広がり翼として前足を使うための前提が出来上がることなどが特徴となっていきます。

恐竜が鳥類を除いて、なぜ滅びたのかは、結局のところ良く分かりません。
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この回答へのお礼

望みどおりの詳しい説明ありがとうございました!
20ptです。

お礼日時:2008/03/03 20:29

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