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水上偵察機瑞雲は水上戦闘機としての運用を狙って20ミリ機銃を搭載しているようです。
 艦上攻撃機流星も20ミリ機銃を搭載してますが、これも同様でしょうか。
 瑞雲は昭和18年登場、流星は昭和19年です。昭和18年ならまだアメリカも旧式戦闘機がありましたが、19年にもなりとF4UやF6Fの新型戦闘機が相手で零戦も苦戦していました。そんな状態なのに艦上攻撃機を戦闘機代わりというのは無理があると思います。どうでしょうか。

A 回答 (3件)

自艦が攻撃側の時は


・旋回式13mm銃は防御用
・翼内20.0mm固定機関砲は爆撃後の追加攻撃、または
 車両、ボート等爆弾が勿体無い、または当たりにくい敵への攻撃
に使用するようです。

攻撃機は、戦艦の大砲の射程の数倍の作戦行動半径を生かして遠くの敵に打撃を与える兵器です。
攻撃機は偵察機が敵を発見したら相手を見失う前に護衛の戦闘機とともに発進する必要があります。
すぐに発進できる飛行機は飛行甲板の上に載っている機体だけで、格納庫の中の機体はエレベータで1機ずつ上に出す必要があります。

とはいえ、空母の飛行甲板の面積には限りがあります。
そこから、常時飛行甲板に置ける機体は攻撃機×10+戦闘機×10等に限定されます。
上例では自分が攻撃側のとき、この20機の飛行隊を発進させることになります。
敵の迎撃機の相手は護衛の戦闘機がします。

一方、自艦が防御側で同程度の飛行隊が相手の場合、やはり飛行甲板上の20機で対処することになります。
この場合、敵護衛戦闘機の相手は零式が、流星は攻撃機の相手をする事になります。
爆装した攻撃機相手なら遅れをとることはないですし、相手を撃墜する必要はありません。
回避のため爆弾を捨てさせるか、最低限攻撃軸線をずらすことに成功すれば相手の任務を阻止できます。

いずれにせよ、攻撃機の「空戦能力」は戦闘機の相手をすることを期待したものではありません。
流星の要件である「零戦に匹敵する運動性」は攻撃後、敵追撃機を振り切って生還するためのもので、それはエンジンの性能向上により実現可能であり、敵機の性能向上を考慮すれば最低限その程度の運動性がないと攻撃機としても通用しないという意味と考えるべきでしょう。

この回答への補足

回避のため爆弾を捨てさせる、という戦術はベトナム戦争できいたことがあります。ベトナム軍の旧式のミグ戦闘機が、F4がいないときだけ米軍の爆撃機を襲撃する。米軍に爆弾を投下して逃させれば、作戦成功、深追いしない、というものです。戦術的にはこれが妥当ですね。ありがとうございます。

補足日時:2008/03/21 14:55
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流星は天山を越える雷撃力、彗星のような急降下爆撃、零戦に匹敵、もしくはそれを超える戦闘力を要求されて作られています。


戦闘爆撃機という性質もありますし、敵は戦闘機だけではありませんので、飛行艇や爆撃機相手でしたら流星も戦闘は可能だったのではないでしょうか。
流星の開発は昭和16年からですから、「昭和18年ならまだしも~」というのは当時の軍部には予想できなかったことでしょう。

なお流星の開発要綱は次のようなものでした。

一,艦攻、艦爆をかね、水平・急降下爆撃、雷撃が可能であること。
二,爆弾は800キロ,1250キロ,260キロのいずれも装備可能、250キロ2発携行時の最大速度556キロ/時以上であること。
三,航続距雛は最大で330キロ以上であること。
四,武装は20ミリ固定2, 7.7ミリ旋回1であること。
五,零戦に匹敵する運動性であること。
六,構造は堅牢で整備が容易、工作が量産に適すること。

この回答への補足

設計上欲張りです。実用性があったかどうか、戦果も確認できてないので疑問です。ありがとうございます。

補足日時:2008/03/21 14:54
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 質問者様のおっしゃるとおり戦闘機相手は無理があると思います。



 20mm機銃の目的は対艦艇ではないでしょうか。流星なら雷撃のついでの掃射、瑞雲なら駆逐艦以下の小艦艇、船舶への攻撃に有効だと考えたのでしょう。

 帝国海軍の特徴の重武装主義の結果だと思いますが、有効に機能したかどうかは疑問ですね。

この回答への補足

なるほど、ありがとうございます。1000トン程度の駆逐艦であれば機銃掃射でも穴があくときいたことがあります。

補足日時:2008/03/21 14:52
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