誕生日にもらった意外なもの

中国語を長く勉強している者です。
以前中国語学習雑誌の中国語ジャーナル(2007/3)で、ある興味深い社説を読みました。
現在使われている中国語の単語のうち、ほぼ半分は日本人が作ったというものです。
明治や大正、昭和初期の時代に多くの中国人が日本に留学し、日本製漢字単語を勉強する中で、その漢字の組み合わせの多くが中国人から見ても妥当なものであるとし中国へ持ち帰ったとのことでした。
例として”中華人民共和国”という国名のうち純粋な中国語は”中華”だけで、それ以外の”人民””共和国”はどちらも当時の日本人が作ったものとのことです。
文字としての漢字が中国で作られたのだから、単語もすべて中国でつくられ日本に伝わったというのが当然だと思っていたので意外でした。
現代に入り中国経済が開放してからは、必要に伴い多くの日本製単語(人気、空港等)が逆輸入されたことは有名ですが、それ以前の100年も前から、しかも現在使われている中国語の全単語の半分もが日本人が作ったものだとは全く知りませんでした。聞いたこともありません。

あまりにも意外でにわかに信じられませんでしたが、
雑誌として公式に発表しているのだし、それを音声で発表しているのも中国人(陳涛)ということで、事実と考えざるを得ません。

それでもあまりに意外で、何とも気持ちが悪いので、真実を確かめたいと思い、これについて解説や証明をしている書籍、サイト等を探しております。

現代中国語の作られた歴史などについて書かれた書籍、サイト等ありましたら教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

近世から近代にかけて、新しく生み出された言葉の中で、東洋に伝来したものを表す単語に関しては、半分くらいは日本製かもしれませんし、そうでもないかもしれません。


言葉は、必要なときに必要な人間によって創造されます。
近代日本、つまり開国から文明開化の時点で、西洋から取り入れた文化、文明の多くは、多少はそれまでの自国文化や、中国等から伝来した文化に対応する言葉の仮借で対応はできましたが(新しい意味を付け加えるということで)、まったく別な世界の言葉の多くは、自ら創造するほかはありませんでした。
そのために、日本で多くの漢字による言葉が作られました。
当時の清国の改革者たち、清国打倒を目指す人たちにとっても、急速に西洋文化を吸収していく日本が、役に立つ存在になってきたことで、自分たちが西洋文化を吸収する上でも、日本での成果を利用した方がはるかに合理的だったはずです。
こうして、多くの言葉が中国に輸入されました。

時代が下って、戦後、日本は高度成長に伴い、再び世界(主にアメリカ)の文化を広く取り入れるようになりました。
改革開放で、急いで後を追う中国では、一部は独自に造語したり、旧来の用語を用いたりするものの、やはり、新しい概念の言葉には新しい単語がふさわしい場合が多々あり、日本で使われている言葉を取り入れることが増えました。

最近は、日本に留学、赴任、出張で滞在した人が、その便利さから帰国後も使うようになって、中国で定着したような語が多いですね。
中国の普通話中心の会話にしても、南方の広東語などの言い回しが広く使われるようになったり、人の往来、交流が増えれば、言葉の相互交流も増えるのでしょう。
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございます。
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません!

なるほど!よくわかりました。
多くの中国人が日本に留学し、日本製漢語を持ち帰らなくても
時代の趨勢でどこかの時点で誰かが新語を作らざるを得なかったということですね。たまたま日本人の作った漢語がそこにあったということですね。

それにしても中国から漢字が伝わらなければ日本の文化教育レベルがこれほど高まることはなかったと思いますし、また現代化の流れの中で日本が逆にその恩ある国へ多くの外来語を提供したということを思うと、日本と中国はまぎれもなく深い文化交流があったんだと嬉しくなります。

お礼日時:2009/02/08 23:10

ところで



>>中国語の単語の半分もが外来語であったということ、

>>しかしそれでも現中国語の半分というのはすごい数ですね。

の「半分」とは何を根拠にしてあるのかを調べた方がいいと思います。

中国語学習雑誌の中国語ジャーナルに書いてあることが正しいと感じるなら、その出典・論拠・データなどをあなたは見たのでしょうか?
もしそうでないなら「中国語ジャーナルに書いてあったから、信じている」というだけになります。

回答者側からはそれを示す出典はいまのところ出ていません。
中国語ジャーナルは半分を示す具体的な数字と、何に対して半分なのかを述べているのでしょうか。

>陳涛は中国人ですから、彼らの気質から考えて
とはおかしな話です。日本人だって、国の大勢とは異なる論を述べる人はいくらでもいます(どれが正しいかは、具体的に証明せねばわからない)。

陳涛は中国人ですから、共産党政権下での中国に対して(祖国が誇る文化である漢字についてではなく)、中国といえども漢字発祥の国といえども、海外の影響を受けているのだぞ、日本漢字はその一例だぞ、と文化を例にとり反体制/反思想的なことを言っているようにしか見えません(という考え方もある)。

なので

>あり得ないと思いました。

ということ自体が、出典やデータを持ち出さないかぎりは、あり得ません。
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インフラとかデリバティブも日常の単語です。


金融用語ですが、ニュースでも当たり前につかわていますし、大辞林等にものっています。
各業界が外来語を漢字語にもしていますが、なぜそれを当たり前に使わないのですか?使用実態にふさわしくない単語に変わってしまっている部分があるからです。

>半分は大げさということでしょうか?

はい。自分たち(日本)も外国の影響や語を輸入しているにもかかわらず、日本だけその影響を低くみようとしているので(から)大げさに映ります。

日本は外来語にカナを使う国です。中国は漢字を使う国です。
中国は漢字しかないので、一見日本からダイレクトに輸入したようにみえるだけで、日本でinfrastructureをインフラストラクチャーと書くのは、日本語ではカナを当たり前に使うからカナで表示しているだけ。
その意味では中国が漢字を日常当たり前に使うので、日本や外国から入った漢字表記をそのまま使うのと、なんらかわりません。
日本の金融用語や経済用語、IT用語の海外からの輸入は50%どころではなく、かぎりなく90~95%に近いでしょう。カナにおきかえていることは、影響がない、輸入していない理由には上に書いたようになりません(日本は外来語にカナを使う国、中国は漢字を使う国)

なので、外来語であるかどうかだけを中国ではポイントにすべきで、漢字をつかっているかどうかは関係なく(それが彼らの文字であるから)、海外から影響を受けたという点では、日本も中国も(そしてその他の国でも)大差ないのです。
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互いに影響しあったという程度の認識で充分ではないのでしょうか。



半分か(あるいは何%か)について、真面目に調べようとすると、博士
学位級の論文が書けてしまいますね。

 雑誌だから、陳涛だからと言って、信じ込むことはロジック思考の飛躍
がありますね。

 最後に、似た言語が影響しあうことはよくあることなので、そんなに
気持ちわるがらず、受け止めても良いのでは?
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ございません。

具体的な数字を知りたいとは思っていませんでした。
大体半分なのかどうかということを知りたかったです。

言語間の影響が多いことはわかっております。
ただ文化発祥の大国である中国の言語、中国語の単語の半分もが外来語であったということ、しかも反日感情の対象である日本から伝わったものであったことがあまりに意外でした。(これは中国語は漢字しか文字がないので見た目ではわからないこともあります)

半分は大げさということでしょうか?
でも中国語ジャーナルは中国人学習者に最も読まれており、多くの中国人が関わっている言語学習雑誌ですから影響力は大きいです。
また陳涛は中国人ですから、彼らの気質から考えて、祖国が誇る文化である漢字について少しでも事実とずれたことを自ら発表するなどあり得ないと思いました。

お礼日時:2009/02/08 23:36

それは大げさな言い方です。



近現代の欧米から来た語や言葉が漢字になった「単語」は、たしかに日本で漢字を当てはめられたものが中国で使われています。
中国は国名で中国産のものは中華だけとも言われます笑(人民も共和国も日本産という話)。
但し、それらは外来の語ですが、言語としての中国語とは呼びません。なので大げさと私は言いたいと思います。
ましてや「中国語の半分は…」の半分とは、何をさして半分といっているのかもはっきりとしません。

そんなことを行ったら、日本語の半分以上が中国語になってしまいます。

数の数え方のいち、に、さん、し…は、呉国(昔の呉/越)あたりで使われていて現代のミン南/福建系の語に通じる chi, ni/ji, san, si )
しかしは、可是
ただしは、但是
などが日本語に変化したのではないかと思います。

他にも定説にはなっていませんが、ちんぷんかんぷんは、听不[小董](てぃんぶとん:聞いて理解できない→わからない)というのが中国語にありますが、これが元だという人もいます。
これをさらに、听不[小董]看不[小董]:てぃんぶとんかんぶとん、听不看不(てぃんぶかんぶ、と並べると(さっぱりわからない+さっぱり見えない)、「ちんぷんかんぷん」そっくり。
年配や地方の男性が「わし」というのも我是(うぉーしー)ではないかと私は思っています。


ちょうど先週言語の面から歴史を考察している本を読んでいたのですが、縄文人や弥生人、その後卑弥呼時代あたりまでの時代に、日本は漢字のみを取り入れ、言葉はやまとの言葉をもっていたという一般的な説がありますが、その論拠はとてもとぼしいとのことでした。
単に現在日本人が日本の読みを残し、字は漢字をつかっていることだけでは、それは説明できません。

一般的に人々の移動や移住が起こり、支配側と被支配される側がいるとき、生きるために支配側と被支配の言語の両方が共存する時代がある程度続くものです。
たとえば戦前の台湾や朝鮮がそうでした。また日本に組み込まれた琉球もそうでした。内地言葉(日本語)と現地の言葉は共存していましたし、台湾人、朝鮮人の奥さんは外に出ないため、日本語を終戦のときも話せない人がけっこういたことはわかっています。

そのような現象が昔も起こりえたならば、日本で自分たちの言葉を話していた縄文系や土着の南方民(南の島や中国南部からかなり昔に日本列島に来た人々)の言葉と、中国東北部や朝鮮半島から来た人々の言葉が異なっていたとき、その両方が同じ時期に共存したはずです。
ですので漢字のみを取り入れたというのはおかしな話で、また中国史書には西日本に中国人が集まって(倭人とは別に)住んでいる人々の話がでてきますので、ある時期古代の中国語も日本列島(の当時は西の方)にはびこっていたはずです。

何をいいたいかというと、王氏などの論文は論文として読みつつ、しかし中国語にある外来語が日本輸入語以外のものも、漢字を当てられていることなども忘れてはいけません。その数の全数と、日本が作った漢字語の比率をみれば、後者はたぶん少ないでしょ(#1の方のリンクが10%とありますが、実際にはどうなのでしょうか)。

歴史書に出てくる昔の北方民族の、突厥、匈奴なども、当時の音に漢字を宛てたものや、漢字を知る周囲国の誰かが付けた字が外から伝わってきたものですが(漢民族が宛てた漢字とは限らない)、漢字しかない大陸(漢民族の国以外でも漢字がつかわれていた)なので、だれかが漢字で持ち込めば、中国語になってしまうわけです。

現在日本語にも現れるITやOSや、カナになったインフラとかデリバティブなどは、外国語なのでしょうか。私は後者は日本語になっている専門語だと思いますし、前者は借りている字と語かもしれませんが、日本でも当たり前に使われていますので、それら「外国がつくった日本語」というのはへんな感じがします。
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ありません。

外来語は厳密にいうと自国語ではないということでしょうか、、
僕はその国の人たちが違和感なく使えていればそれは自国語になったといえると思います。
例えば"カード"や"ハート"という言葉を日本人で日本語ではないという人はいないと思います。英語として意識して使っている人もいないと思います。もともとは"card" "heart"の英語ですが、外来語として伝わり、その国の人間が違和感なく使うようになればそれは自国語になったといえると思います。

NO.1さんサイトを見て思ったのですが、技術語や専門語の占める割合がかなり多いなと思いました。
しかしそれでも現中国語の半分というのはすごい数ですね。

インフラとかデリバティブなどは日常単語ではないので外来語ですが、まだ"英語"というイメージが強いですね。

听不[小董]看不[小董]:てぃんぶとんかんぶとん
は僕も聞いたことがあります!
言語間には思いもよらないところで影響しあってますね。

お礼日時:2009/02/08 22:49

とりあえず、ざっとですが。



中国語の中の日本語
http://www.catv296.ne.jp/~t-homma/dd040912.htm
日本から中国へ伝来した和製漢語
http://freett.com/nandon/lunwen1.htm
d79中国語の中の日本語
http://www12.plala.or.jp/nihongo73/iriguti/d79/d …
現代中国語は日本製? 毛沢東も日本製漢語で考えた!
http://33497230.at.webry.info/200803/article_24. …
中国語になった日本語
http://blog.livedoor.jp/touxia/archives/51025131 …
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この回答へのお礼

回答が遅くなってしまいすいません。
非常に参考になるサイトをご紹介くださりありがとうございます!
いろいろ考えさせられます。

お礼日時:2009/02/08 22:09

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