【あるあるbot連動企画】あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるある募集

毒物劇物取扱者の本にて、シアン化水素=青酸であり、その性質は揮発性が高く、沸点26℃、可燃性で、空気と混合すれば爆発性のガスとなる、致死率の高い毒物とありました。
これだけを見て化学を知らない私の中には2つのイメージが湧きました。

その1.
常温の室内に置いておくとぼこぼこと沸騰して空気と混じり始め、有毒かつ爆発しやすい気体が充満、ちょっとしたことで爆発して有毒なガスを広範に撒き散らしてしまう。

その2.
常温下ではすぐに水分が蒸発し、最後には乾いた結晶成分が残り、それらが徐々に空気と反応し、やはり爆発性の気体が広まり、ちょっとしたことで爆発して有毒なガスを広範に撒き散らしてしまう。

実際に常温の室内に置いておいたらどんな変化を遂げどのような展開になるのでしょうか。

A 回答 (2件)

密閉した容器の中では液体として存在していますが、沸点が26℃なので


温度が上がると内部の圧力が大きくなります。

では、この容器のフタをあけるとどうなるでしょうか?
気温が20℃くらいだとすると、95℃くらいおお湯を想像してください。
内部からの沸騰はしないものの、表面から盛んに水蒸気がわきますね。
あれと同じ状況です。
気温が26℃を超えていると100℃の水と同じで、内部からも泡が
できる沸騰状態となります。
また、シアン化水素は純物質えすので、気化したあとに結晶が残ることも
ありません。放置すれば全量が気化するでしょう。


空気中に拡散した青酸ガスは空気中の含有率が5~40%(爆発範囲)で
爆発性を持ちます。しかし、通常はあまりこの危険性については考えられません。
なぜなら、猛毒を持ち、致死量がわずか(300ppm)なので、5%以上の
濃度になることは少ないからです。

また、爆発して有毒ガスをまき散らすのではありません。
シアン化水素自体が有毒で、爆発後のガスは無害です。
4HCN + 5O2 → 2H2O + 2N2 + 4CO2
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この回答へのお礼

非常にわかりやすく解説していただいてありがとうございました。

お礼日時:2010/07/28 19:58

そもそもどういう状況を想定しておられるのかわかりませんので回答は難しいです。



2において、「水分が蒸発し」と書いておられますが、水分があるのならシアン化水素の水溶液ということであり、純粋なシアン化水素と同列で議論することはできません。それと沸点から考えれば水よりもシアン化水素の方が揮発しやすく、乾いた結晶成分が残るようなことはあり得ません。

それと可燃性で空気と混合すれば爆発性のガスとなるということは、たとえば都市ガスとかガソリンとかエーテルとかと同じことです。室温で沸騰するかどうかはそのときの気温や入っている容器の状態によります。それと爆発というのは空気(というか酸素)と非常に激しく反応するということであり、反応してしまえば別の物質にかわってしまいます。一部には燃えずに残るものもあるでしょうけど、「有毒なガスを広範に撒き散らしてしまう。」というのは必ずしも正しくないと思います。


>実際に常温の室内に置いておいたらどんな変化を遂げどのような展開になるのでしょうか。
部屋の広さや換気の状態などによるでしょうけど、すべてが揮発すればそれで終わりでしょう。そのときにある程度の濃度範囲でかつ適当な火種があれば爆発するかもしれません。また、その部屋に誰かが入れば死亡するかもしれません。これも濃度によりけりでしょう。
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この回答へのお礼

わかりやすく具体的な回答をありがとうございます。
二方の回答も素晴らしくわかりやすかったのですが、ベストアンサーにはどちらか1人しか選べなかった為、くじで選ばせていただきました。

お礼日時:2010/07/28 20:02

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