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なぜ骨髄移植だけ、移植片対宿主病を気にしてHLA型の完全な6/6マッチにこだわるのかを教えてください。

ほかの臓器移植では、多少はHLA型を考慮するようですが、大体免疫抑制剤で解決しているように思えます。


白血球系の産生する造血器官なだけに、免疫抑制剤が使用できないのでしょうか?


出来るだけ詳しく教えてください。

A 回答 (1件)

免疫組織(ドナー由来のリンパ球)を直接移植することの他に、


強力な「移植前治療(全身放射線照射や大量化学療法)」を行うことがキーのようです

ganjoho.jpから
移植片対宿主病(GVHD)の発症のメカニズム

強力な「移植前治療(全身放射線照射や大量化学療法)」により、腸管粘膜に傷害が引き起こされ、
腸管内に存在する細菌由来のリポ多糖類(LPS)などが体の中に入り込みます。
また同時に、移植前治療によって、他の組織から種々の物質(炎症性サイトカイン)が放出されます。
これらが、移植片に含まれるドナーT細胞や、患者さん由来の抗原提示細胞(樹状細胞)を強く刺激します。
患者さんのアロ抗原(ドナーの方が持っていない抗原、マイナー抗原)を提示する樹状細胞と、
ドナー由来のT細胞が情報を交換して、その結果T細胞が活性化します。
活性化したヘルパーT細胞から、IL2やIFNγといったサイトカインが放出されて、
細胞傷害性T細胞やマクロファージが「殺し屋、キラーリンパ球」に変じて、皮膚、消化管、肝臓の3臓器を傷害します。
これらの一連の流れを「同種免疫反応」と呼び、アロ抗原に特異的な反応です。
このような特徴的な免疫反応に付随して生まれた種々のサイトカインの中には、
それ自体が臓器を傷害する力を持ったものがあります。
TNF-αはその代表的なものですが、それらによる組織障害は抗原非特異的に生じます。
このように、患者さんの体の中で起こる急性移植片対宿主病(急性GVHD)は複雑なメカニズムにより発症することが知られるようになり、より適確な治療法の開発も試みられています。

参考URL:http://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/HSCI/ …

この回答への補足

ありがとうございます。

ただ、腸管内に入ったLPSごと攻撃して、消化管などが損傷するのか、

アロ抗原にドナーTcellが反応してしまい、レシピエントを攻撃しているのか(しかし、胸腺の負の選択により自己抗原は認識しないもののみがTcellになれるのでは?移植した骨髄にすでに成熟したTcellが存在しているためか?)

大体、骨髄を破壊したのになぜレシピエント由来の樹状細胞(プロフェッショナル抗原提示細胞全般も含め)が存在しているのか?


などの疑問が浮かんでしまいました。
分かれば教えてください

(ドナー由来の抗原提示細胞がドナー由来のTcellに自己抗原を提示してしまうためなら納得もできるのですが。)

補足日時:2011/12/12 23:44
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2011/12/14 00:59

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