アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

日本ではコンビニで売られているような商品、たとえばお菓子、カップ麺、アイス、ソフトドリンクなどは盆暮れ以外は毎週発売されています。お菓子でいえば、森永、明治、ロッテなどが各メーカーによるその数は、平均10アイテム前後、あるいはそれ以上に及ぶようです。これほどの新商品ラッシュの国は、他にもあるのでしょうか。他の先進国、お隣の韓国や中国での「各メーカーによる新商品発売の頻度と数」について知りたいです。具体的ではなく印象で構わないのでご存知のところがあれば教えていただけますか。ちなみにタバコの場合、日本のコンビニでは230種類以上取り扱いがある店舗もあり、しかも毎月各社から新商品が平均2~3アイテム発売になっているようです。この日本のレベルにもっとも近い地域がハワイだそうで、それでも60種類程度だという話を聞いたことがあります。よろしくお願い申し上げます。

A 回答 (1件)

はい、間違いなく日本の新商品発売頻度と数は世界で一番多いといえるでしょう。



統計的な数字は出せませんが、類推できる内容はいくつかあります。
・コンビニの商品数
日本に比べてどこの国も「店舗の面積が小さい」です。日本のコンビニは大体2500種類ぐらいの商品があるようですが、どの国でもそこまではないでしょう。

・百均の商品数
日本の百均会社で有名なダイソーは海外展開しており、海外の店舗も大体日本のダイソーと同じぐらいの品ぞろえですが「明らかに現地では売れないモノ」は置いてないので、少々少ない、と言う感じでしょう。
欧米系や現地資本の百均もありますが、商品点数は非常に少ないのが特徴で、特に「オリジナル商品や独自ルートで商品をそろえる」と言う点では、日本の百均の圧勝です。
一例をあげると近くのショッピングセンターに入っているダイソーは小型店舗ですが1万点ぐらいの商品があるのに対して、同じSCに入っている欧米系のフライングタイガーは店舗面積は1.5倍ぐらいあるのに、商品数は3000点ぐらいです。

ちなみにダイソーの取り扱い総品数は7万点で、毎月の新開発商品が700点前後、フライングタイガーは総品数が7500点ぐらいだそうですから、同じジャンルでもダイソーならフライングタイガーの10倍規模といえます。

・キットカット
キットカットはスイスのネスレ社の商品で全世界のほぼどこでも手に入る有名なお菓子です。ただし商品企画と製造はローカルで日本だとネスレ日本法人が企画開発と製造を行っています。

で世界的に「日本のキットカットは種類が多い」というのは有名な話で日本で売られているキットカットは300種類ぐらいになるそうです。これほどのバリエーションがあるのは日本だけで、CNNがわざわざ取り上げたほど珍しいわけです。

これらの事から、日本の商品開発は他国を圧倒するものがあると言っていいでしょう。

で理由ですがこれには二つの要素があると思います。
①日本の文化的理由
②海外の文化的・経済的理由
です。
①日本の文化的理由は「文化的宗教的タブー(禁忌)がほとんど無いこと」「贈り物文化があること」「女性の消費力が昔から強いこと」です。

日本は古来から山海の恵みに恵まれていたため、様々な食材がありまた地域によっても異なる食材がありました。これが食文化を豊かにし「珍しい食べ物」を好む習性をはぐくんでいるといえます。また明確な四季があるため、時期によっても食せる食材が異なり、年間を通じると相当な食材数になったようで、一節には縄文時代の日本人はすでに当時の中国人より多種多様な食材を食べていた、とされています。

これにより「常に斬新な食品や商品を受け入れる文化」が出来たといえます。またそれは贈り物文化にも反映していて、今年の贈り物と来年の贈り物は違うものにする、という意識も生まれています。
また意外と知られていませんが、日本は古来から女性自身が働き、収入を得て、自分で消費活動を行ってきました。手軽に食べられるお菓子やちょっとした小物などが昔からたくさんあったのです。ダイソーなどが7万点ものアイテムを開発しても「それを確認し受け入れ、買う消費活動」を市民側が持たなければ成り立ちませんが、日本の消費者は「たくさんのアイテムの中から自分の好みのものを見つける」のを厭わないのです。

②の外国の文化的・経済的理由は、他国にまたがるので具体的には書けませんが、たとえば宗教的な「タブー(禁忌)」は消費に大きな影響を与えます。ヨーロッパのキリスト教国は「大罪として暴食・物欲」というタブーがあるので、華美で食欲をそそる食べ物をたくさん出すというのは倫理にもとるとされています。また物欲を抑えるため「土日は商店を閉めること(特に日曜日は神のための安息日だから労働をしてはならない)」ので、消費行動が活発になる土日に買い物ができない、ということにつながります。

イスラム教国ではそもそも「女性が自由に買い物をする」ことができません。市場などでも売るのは男性、買うのも男性で「女性が好むちょっとした小物やお菓子」のような消費行動そのものがほとんどない(少なくとも古来は無かった)のです。

逆に東南アジアから東は古来から「屋台などで軽食や小物を売っていた」という文化で、経済的な理由でまだ消費がそれほどでもないですが、今後日本並みに伸びてくる可能性はあるでしょう。
タイやシンガポールなど東南アジアでも比較的経済力が発展している国は、日本的なキャンペーンマーケティングを行うようになってきています。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございます! 
目から鱗です! 日本のキットカットが海外で取り上げられるということは、それだけ日本企業の商品開発が元気で盛んだということですね。商品バリエーションの多さ、コンビニや百均などに象徴される品ぞろえの豊富さは、日本古来からの食の豊富さや文化がベースにあるとはとても興味深いです。キリスト教国の「大罪として暴食・物欲」のお話ですが、そういう背景があったなんて私にはまったく考えが及びませんでした。するとヨーロッパの人たちと日本人とでは、消費に対するスタンスも異なり、所得を費やす対象の種類や配分が明確に違ってくるのではないかな想像してしまいます。たとえばおしゃれなイメージのパリジェンヌの多くは、実は服を頻繁に買い替える習慣がなく、日本人の女子よりはるかに多く書籍を買ったり演劇を鑑賞したりするなど。
イスラム教国の例は、慣習や風習が経済発展に影響するということを表しているわけですね。その点で日本は経済発展を阻む要素が他国より少ないと。さらに古来から女性が自立していたこと、贈り物文化などが相まって、なるほど日本には経済が発展していく土壌が備わっていたんだなと納得しました。
(物を「包む」習慣も贈り物文化があったことと関係しているのでしょうか)
東南アジアの今後の動向も気にしてみるようにします。

いろいろな実例をもとにたくさん、わかりやすくていねいに教えてくださりほんとうにありがとうございます。とても勉強になり、もっともっと知りたくなりました。

また機会があればよろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2019/01/09 17:46

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!