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フッ素樹脂ってなんで水をはじくんですか?構造の問題なのかなと思いましたがよくわかりません。

A 回答 (4件)

濡れ性 ( wettability )について。


接触角と界面エネルギー
接触角θと界面エネルギーの関係は以下のヤングの式(1)で表される.ここでγSV,γSL,γLVはそれぞれ固-気,固-液,気-液の界面張力である.

γSV=γSL+γLV cosθ (1)
水:γLV=72[mN*m⁻¹]
フッ素樹脂:γSV=21[mN*m⁻¹]なので
π/2<θ<πとなる(はじく)
ヘキサン:γLV=18[mN*m⁻¹]
フッ素樹脂:γSV=21[mN*m⁻¹]なので
0<θ<π/2となる(濡れる)
「フッ素樹脂ってなんで水をはじくんですか?」の回答画像4
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フッ素樹脂は表面張力が低いので、表面張力が大きい水をはじく・・・


ということだけでは、質問者さんの疑問解消にはなりませんよね。
なぜ、フッ素樹脂は他の樹脂に比べて表面張力が極端に低いのか?
その理由を知りたいのですよね。

表面張力は分子間力の強弱の指標なので、フッ素樹脂表面では
他の分子との間に分子間力が発生しにくいということになります。

高分子表面に働く分子間力の大小を決める要因として
1、分子の密度;そもそも表面に突き出している分子が少なかれば
  (なければ)、分子間力は働きません。
  -CF3やーCH3が表面に突き出していると、熱運動で回転し
  周りの分子を排除します。これをアンブレラ効果と言います。
  丁度、これらが傘のように表面を守っているようだからです。
  フッ素樹脂の中でも-CF3が多いとより表面張力が低くなるのは
  この効果です。
  ただし、フッ素樹脂の表面張力が小さい主要因は次の理由です。
2、他の分子が近づいてきた時に表面に存在する原子の電子雲が
  変形しやすかったりすると、相手に合わせて分極して、分子間力が
  働いてしまいます。
  他のハロゲン原子に比べフッ素原子は電子雲が原子核に強く
  拘束され分極しにくいのです。
  これが、フッ素化合物の表面張力が小さい主要因となります。

 C-F結合は強力なので、高い耐熱性をしまします。
 また、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、ポリエチレンの
 全ての水素がフッ素に置き換わったものです。
 フッ素加工のフライパンなどに利用されている。
 これは対称性が高く、全体として無極性ポリマーとなりますから
 表面にて他の分子との相互作用が低く、さらに表面張力が
 低くなります。

 でも、考え方(主要因)は2の項目だと考えられます。
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水は表面張力が高ので球となり加工面から弾かれる

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下記サイトから引用します。

サイトには図解もありますのでわかりやすいですよ。

---------以下引用

「水をはじく」しくみ

 古くなった傘は、雨の水滴がなかなか落ちない。しかし、撥水スプレーをひと吹きしておくと、まるで新品のように水をはじくようになる。だから、例えばスキー場に行ったときにスキーウエアにかけておけば、雪の上で転んでも濡れることはない。

 スプレーの主成分となる「撥水剤」にはさまざまな種類があるが、服や傘などに吹きかける撥水剤の多くはフッ素樹脂を成分に持つ。このフッ素樹脂はきわめて安定した性質で、他の物質と作用しない。このことは、フライパンの表面加工に用いられていることからもよくわかる。

 他と作用しないというこの性質は、水に対しても当てはまる。したがって、フッ素樹脂の微粒子をモノに吹きかけておけば、水はなじむことなく弾かれる。これが、撥水のしくみである。

撥水(はっすい)スプレーはなぜ水をはじくのか? 
https://ddnavi.com/review/463465/a/
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