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囲碁の世界では未生(ミセン)という石の置き方があるそうです。
置いた時は全然役に立たないし、むしろ相手を利するような石の配置で、どうしてそんな悪いところにそんな石の置き方をするの?と思うのですが、30手先くらいでそこに置かれた石が全体を活かすような配置になっていて、結局得をする、ということのようです。
囲碁とは関係無いですが私もそういう経験をしました。
自分の中学時代、
下校時にA君という同級生が、「制服の上が無いよ」と探していて、
私は、たまたま自分の近くに今村君の制服があったのを発見して「A君、制服、ここにあるよ」
と渡してあげたら、周りの同級生連中から「てめえ、ふざけんな!余計なことしやがって!」とボコボコにされまして、そこで初めてA君が仲間外れにされてイジメられていたことを悟り、つくづく俺って人間は状況判断能力が欠如した空気の読めない奴だよなと思いました。(Aくんの制服を隠して、困って探している反応を眺めて楽しんでいたんですな、今から考えると)

当時はKYという言葉はありませんでしたが、まあ状況判断能力に欠ける人間だったわけです。今もそうなんだけど。

…それから30年経ちました。
A君は先年亡くなったのですが、知人の話では自殺だったらしく、あとその後に教えてもらったのですが、A君は朝鮮民族関係者だったとのことでした。A君があのとき制服を隠されたりしていたのはそれも原因だったのか?もう分からないけど、少なくとも、あの時に一緒になって制服を隠したりすることに加担しなくて良かった・くだらない朝鮮人差別みたいなことに巻き込まれなくて良かったと、改めて思います。

少し前に、韓国観光した時に現地を案内してくださった日本語の出来る朝鮮人大学生に、その時の中学校時代の話をして
『今の自分は、あの時に一緒になって制服を隠してイジメる側にまわらなくて良かった。訳の分からんくだらない朝鮮人差別に加担しなくて良かった、と思えるけど、当時、周りの同級生連中からボコボコにされていたときは、内心、殴られながら、ああ、俺も制服を隠す側にまわれば良かった!そうすればこんな目に遭わずにすんだのに!と思ってました。そんなことを一瞬でも考えた俺は、最低ですね』と話したら、
その朝鮮人大学生は
『そういう話を正直に話してくれて嬉しいです。僕は、仮にあなたが一緒になって制服を隠して面白がるような人間だったら今日ここでこうして会って話したいとは思わなかった』と言ってくれました。

囲碁でいえば30手先の話です。私にとっては三十年後の話です。そのときはボコボコに殴られて損をしたような気分になりましたが、結局、得をしたということですかね?

結論として、訳の分からん朝鮮人イジメに加担しなくて良かったと思います。
皆さんも似たような体験(そのときは大損したけど、あとになったらそのときの大損は自分の利益になったみたいな)ありましたら色々教えてください。

質問者からの補足コメント

A 回答 (2件)

囲碁の世界では


「捨て石」という概念があるのでしょうか…?
心の中に「ともし火」を持ち続ける事が、
必要なんでしょうね。
それは人それぞれのともし火で、
ある人に希望のともし火、
ある人には誠実のともし火、
ある人には反逆のともし火……。

です。
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「ともし火」を持ち続ける事が、


捨て石を生き石にするんだと、思います。
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