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学校で染料の合成と染色の実験を行いました。オレンジII、ピクリン酸、アニリンブラック、クリソイデンで染色を行いました。
オレンジIIに硫酸Na溶液を加えて染色したのですが、何も加えずに染色はできないのですか?これはオレンジ色に染まりました。あと硫酸Na溶液の後に希硫酸を加えて同じように染色したところ、今度は赤色に染まりました。オレンジIIと構造が似ていたので食用黄色5号という染料が合成されたのだと思ったのですが、どうでしょうか?
また、塩基性染料のクリソイデンでの染色は、タンニン酸溶液に浸してから染色したのですが、クリソイデンという物質が調べても出てこないので何故タンニン酸溶液に浸すのかわかりません。テキストにはクリソイデンとありましたが、試薬ビンにはクリソイシンとありました。
分かる方がいたら教えて下さい。お願いいたします。

A 回答 (3件)

まずは「クリソイデン」ないし「クリソイシン」についてですが、


これは「クリソイジン(Chrysoidine)」ではないかと思います;
http://w-chemdb.nies.go.jp/kis-plus/CAS_POINTER. …


次にタンニン酸についてですが、
これは染料(→水溶性)と結合して不溶性になることで、
染色したい繊維の上(又は中)に沈着させる効果を持っています;
http://kissa-ml.kissa.ne.jp/tannin.html
(「タンニンとは」「タンニンの性質」の段を特に参照)


最後に、オレンジIIの変色ですが、これはpH指示薬と同じ構造変化が
起きているのでしょう;
http://www.kiriya-chem.co.jp/q&a/q43.html

つまり、メチルイエローなどと同様の変化により、吸収領域が変化した
ものと思います。
(メチルイエローでのアゾ基に対してパラ位にあるジメチルアミノ基(-N(CH3)2)の代わりを、
 オレンジIIのアゾ基に対してオルト位にあるフェノール性水酸基(-OH)が果たす;
 「-N(CH3)2 ⇔ =N^+(CH3)2」が、「-OH ⇔ =O」になる、と。)
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この回答へのお礼

皆様わかりやすい回答ありがとうございました!とても助かりました。もう少し自分で調べてみて理解を深めようと思います。

お礼日時:2006/05/12 23:51

オレンジIIをスルホン化すれば、食用黄色5号になる可能性はありますが、この条件ではスルホン化は起こりませんので、変色は別の原因です。

すなわち、酸性になることによって、オレンジIIの-SO3Naの部分が-SO3Hになったか、あるいは-OHの部分が処理の途中で-ONaになり、それが希硫酸の作用で-OHになるような変化が起こったとすれば、それが原因になって変色した可能性があります。

一般に染色をする際には、「媒染剤」と呼ばれるものを使って、色素の分子と繊維の間を強く結びつけます。
たとえば、服がよごれても洗えばきれいになりますよね。それと同様に、色素もそのままでは繊維との結びつきが弱く、洗濯などによって、とれてしまう可能性があるので、それを防ぐために媒染剤を使います。
また、媒染剤の作用で、染料の電子の分布が変化し、色が変わってしまうこともあります。

クリソイシン(あるいはクリソイデン)の構造はわかりませんでしたが、タンニン酸は塩基性染料の媒染剤としてしばしば用いられるもののようです。
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>何も加えずに染色はできないのですか?


やっぱり高校の実験ではそこまで染色できないんですよ。
やはり目にみえて明らかに分かるように、タンニン酸溶液などにひたすことによってよりキレイに染まります。

理由はただきれいにより染まりやすくするためです。

あぁ・・・あたしもこーゆー実験やったなぁww
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