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雑誌「映画芸術」2000年393号を読んでいます。長谷川和彦監督と斎藤久志監督の対談の中に、「ナンバー、送りねってスクリプターさんにいわれるんだけど、送り、って用語がわかんないんだよ…云々」という長谷川監督の助監督時代を述懐する部分があります。この「ナンバー、送り」とは何のことでしょうか。映画関係の方、教えて下さい。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

>ただ映画の場合はフィルムを使うため、途中でNGになったからとい


>ってその箇所から~繋げることが出来なくなってしまいます。

この部分の補足です。
確かにそのままに途中から繋げる事は不可能です。これは映画に限らずビデオでも同様です。CG等を使うのであれば可能ですが、其処までして途中から取り直す意味は有りません。
で、

>場合によってはカメラの位置を変えるなり、何か別の映像を編集で挿
>入するなり、といった方法もありますが

この様に処理するのが通常です。
具体的に言うと、
予定されていたカットを(=A)
NGまでの前半を(=B)
その部分から撮リ直し(=C)
とした場合、元々予定されていたカットAは、B+Cまでを一つのカットとして撮影する事です。
つまりA=B+Cです。
が、BとCはどう頑張ってもきれいに繋がる事は有りえないので(人物やカメラの動きを途中から繋いでも違和感無く繋げる事が出来ない為)、CはAの後半ではなく、Bの後に来る別カットという事になります。
しかし撮影が必ずしもカットの順番通りに行われる分けではないので、例えば最初にカット1・4・5・8を撮影して、次にカット2・3と撮影した所でNGが出た場合等、前述のCの部分のナンバーはシーンナンバーを送った場合、カット4となります。
が、これでは既に撮影済みのカット4と同じになってしまうので、カット3Aとします。
しかし、Aナンバーはそもそも予定されていない物だったので、編集の時に素材が見落とされる事も想定されるので、Aナンバーで新たにカットを作るよりも、カット3の前半はテイク1、カット3の後半はテイク2とする場合も有ります。
これが、カットは別の物だけどナンバーは送る…つまり、カットナンバーを増やさずにテイクを送ると言う意味になります。
このパターンが一番多いのではないかと思います。

…って相変わらず判りにくいですね…。
実際には簡単なことなのですが、上手く書けない…。



よほど撮影時間が限られているなどの理由がない限り、最初から撮り直すことがほとんどです。
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2007/04/28 18:35

No2です。



下記の文章(たぶん質問者さんが読まれたものと同じものだと思います)を見つけました。
http://www3.ocn.ne.jp/~goji/029_2.html

編集部への”送り”かと勝手に思っていたのですが、ここでの”送り”はNo1の方の書かれたカチンコに書かれているナンバーを”ひとつ繰り上げる”といった意味のようです。

ボールドに書かれる番号が同じものがあってはいけないので(編集部が混乱するので)テイクナンバーを増やしたりあるいはAやBといったアルファベットで別のカットであることを示すものです。

ただ映画の場合はフィルムを使うため、途中でNGになったからといってその箇所から撮り直す、ということはまずありません。
TVだと数台のカメラを同時に回して撮影するため、こういったことも可能なんですけど、映画、特に邦画だとカメラは一台の場合がほとんどなので、途中でNGだからといって、そこから撮り直すと、前半のOK部分と繋げることが出来なくなってしまいます。
場合によってはカメラの位置を変えるなり、何か別の映像を編集で挿入するなり、といった方法もありますが、よほど撮影時間が限られているなどの理由がない限り、最初から撮り直すことがほとんどです。
TVドラマをフィルムで撮影していた頃には、時間節約のためにこうしたある意味手抜きをする監督も居るにはいましたけど……
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2007/04/28 18:34

質問の書き込みだけだと”ナンバー、送り”という撮影現場でのその状況がよくわからないのですが、普通はカチンコ(他にボールド、ハリウッドではスレートともいいます)にはシーンナンバーとカットナンバー、それにテイク数を書き込みます。


例えばシナリオのシーン1で、2カットめにあたるものだったら
S1-C2、略して1-2、でもってテイクが4テイクめだったらその後ろにー4といった具合に書き込みます。(製作会社や担当の助監督により多少の違いはありますが単純に1-2-4が多いのかも?)

で、これだけだとそのテイクがOKだったのかNGだったのか、あるいはKEEP(一応OKだけど、さらにテイクを重ねる予定で、編集時にはOKテイクとして使う可能性もある、といった意味)だったのかを記録さん(スクリプター)の使う”記録用紙”というものに書き込みます。
この記録用紙には簡略化したコンテ(書かない記録さんもいますけど)やカットの内容が書き込めるようになっており、下の方1/5くらいのところに
1-2-1 NG
1-2-2 KEEP
1-2-3 NG
1-2-4 OK
といった具合にOKかNGなのか、テイク毎にその理由を記述するようになっています。
でもってこの部分は切り離せるようにしてあり、ここの部分を編集部に届けることを”送る”とか”送り”とかいったりします。

というのは編集部に届く撮影済みのフィルムには音がないので、編集部はボールドのナンバーからどのシーンのどのカットなのか判別するしかありません。さらにOKなのかNGなのかもわからないわけです。
そこでこの記録さんの”送り”が頼りになるんですけど、たぶんこのことを指しているんではないでしょうか?

助監督になったばかりだと業界用語とか映画製作のプロセスとかもわからないことも多く、当時の困ったエピソードを語ったのではないかと思います。

ちなみに映画は映像と音声を別々の媒体に記録するため、カチンコを叩いて”カチン♪”と鳴ったところでフィルムと音の入ったシネテープ(フィルムとまったく同サイズの磁気テープです)を”始まり部分の合図”として使います。
映像でカチンコの打ち付ける拍子木?みたいな部分が閉じているところと、カチンという音とを同調させるわけです。

ちょっと回りくどくなったのですが、わかりましたでしょうか?
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2007/04/28 18:34

カチンコの表記は


『シーンーカットーテイク』
です。
例えば、シーン34のカット5をテイク1で撮影する場合、
『34-5-1』
と表記します。
テイクとは、そのカットの撮影回数の事で、始めは全てテイク1です。
NGが出た場合などには再び撮影する度にテイク2、3と増えてゆきます。
記録は、どのテイクがOKであるか等を記録し、編集の時に使用するテイクがわかるようにします。
さて、その本は読んだ事は有りませんが、ナンバー送りというのは、例えば、そのカットの撮影中、途中までは上手く行ったが最後でNGとなった場合。
通常は最初からやり直してテイクを増やしますが、場合によってはそのカットの途中からのやり直しの場合もあります。
この場合、例えばこれがシーン3のカット2だったとします。
『3ー2-1』
の撮影がNGで、やり直し。
『3-2-2』
となったが今度は途中までOKで、後半だけ取り直しとなると、そのやり直しはナンバーがどうなるか…?
単純に、
『3-2-3』
としてしまうと、必要なOK部分、『3-2-2』の前半が編集時には使用されない事になってしまうので、
『3-2-2A』
というナンバーを使用したりします。
が、記録さん(スクリプターさんの事)によってはこれが情報として煩雑だと判断されたり、記録用紙でわかりやすく表記できていたりと理由は色々有りますが、Aナンバーを増やす事を辞める場合があり、その場合は
「ナンバー、送りで」
との発言になります。
これを聞いた助監督は、本来はテイク2の後半のやり直しなのでテイク2Aと書くところを、
『3-2-3』
と表記したり、その指示によってはカットその物を送り、
『3-3-1』
としたりします。

えと、判りますでしょうか。。上手く説明できない…
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2007/04/28 18:33

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