
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
4サイクルエンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気の行程が明確に分かれていますが、2サイクルは圧縮中にクランク室に吸気するなど同時進行で行われ、吸排気バルブもありません。
そのため吸排気は、シリンダーに新しい混合気を送り込み、燃焼したあとの排気ガスを押し出すという方法で行われます。この時どうしても排気ガスに新気が若干混じって排出されてしまうので燃費で不利になりますし、混合気に潤滑オイルを混ぜて燃焼させるので環境規制をクリアすることが難しいのです。4サイクルの方が、燃焼や吸排気行程が明確に分かれている分、細かく制御しやすく、環境規制をクリアするには有利です。2サイクルエンジンが規制をクリアするには大きく重い補機類を付けることになって2サイクルエンジンのシンプルコンパクトというメリットが失われます。
また四輪自動車の場合、車体が大きく重いので低速トルクの出しやすい4サイクルエンジンの方が性格的に合っています。2サイクルはパワーバンドというトルクの山谷がはっきり出るので、下から上までまんべんなくトルクが必要な4輪には向かない、ということでは。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/04/05 12:49
わかりやすい回答をありがとうございました。私は、今年から工業高校の教員になりました。エンジンの基本を何もわかっていないのに自動車工学という授業をすることになりました。今後もエンジンについての質問をたくさんしていきますのでよろしくお願いします。
No.3
- 回答日時:
2サイクルエンジンは、その構造上、どうしても燃料以外のものも
一緒に燃えてしまいますし、完全に燃焼させることが出来ません。
特に負荷や回転数が変動すると燃焼できなかったガソリンやオイルが
大量に出てきますので、排気ガスのコントロールが難しいのです。
これに対し、4サイクルエンジンは燃焼行程が完全に独立しています
ので、燃料を理想的に燃焼させることが出来、エネルギー消費の面、
環境の面からもずっと有利なのです。
なお、船舶などの超大型エンジンは、用途上常時一定回転をするため
その状態用に特化できるので2サイクルのデメリットが出にくく、
バルブやカムシャフトがなく構造が簡単というメリットが生きてきます
ので、船舶用大型ディーゼルエンジンとしてはまだ2サイクルのもの
があったと記憶しています。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/04/05 12:52
勉強になります。どうもありがとうございました。私は、今年から工業高校の教員になりました。エンジンの基本を何もわかっていないのに自動車工学という授業をすることになりました。今後もエンジンについての質問をたくさんしていきますのでよろしくお願いします。
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