
いつもお世話になってます。
大学の卒論の実験で、TLC(薄層クロマトグラフィー)を用いた脂質混合物の分離を行ってますがなかなかうまくいかず、不安定なデータが出て困っています。
同じ操作を行って脂質を抽出したはずなのに、TLC展開後の目的バンドの濃さが、同一サンプル同士で異なってしまいます。
TLCで得たバンドの部分をHPLC解析にかけた時、目的産物の量が、同一サンプル間でぶれるので、平均がとれません。。。
TLCで安定しないのはTLC展開前にスポットした量が多すぎるから起こることでしょうか(しかいきちんと濃いバンドが出る場合もあります。)!?
TLCは、1×20cmシリカゲルプレートで行っています。
有機溶媒に飽和させた脂質40~50μlを下から2cmのところに何回かに分けてスポットしてドライヤー(ドライアー)で乾かした後、ベンゼンで展開させています。
濃い濃度の脂質をTLC展開させる際のコツなど、アドバイスいただければ大変うれしいです。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
>TLCは、1×20cmシリカゲルプレートで行っています。
因みに、厚さは0.25mmの市販のものですか。
>TLCで安定しないのはTLC展開前にスポットした量が多すぎるから起こることでしょうか
スポットする量が多すぎると分離能が一般に悪くなりますし、キャピラーレ(ヘマトリックス管)を使用してスポットするとばらつきが生じます。
私の経験では、
1:マイクロシリンジで一定量スポットする
2:点でスポットするのではなく帯状にスポットする
3:出来れば(これが結構便利です)、展開層つきのTLC板を使用する。
展開層つきTLC板:TLCの下部に約1cmほどシリカゲルの固定相ではなく濾紙状のものがついている。そこに化合物をスポットすると、展開溶媒により一斉にシリカゲル層まで上げられて同時に展開される便利なTLC板です。市販されています。
参考になればいいのですが。
この回答への補足
>因みに、厚さは0.25mmの市販のものですか。
仰るとおりです。メルク社のシリカゲル60F254をダイヤモンドカッターで切って使用しております。
ご回答ありがとうございます。
私は生物の実験でよく使うマイクロピペットでスポットしておりますが、やはりばらつきが生じるかもしれません。
>マイクロシリンジで一定量スポット
これは良さそうですね!しかし、サンプル数が多いので洗浄時間を考えると今回の場合は少し厳しいです。
>帯状にスポット
今度やってみます!
>展開層つきTLC板
調べて見つからなかったので、分かりませんでしたが、見つけたときに参考にしてみます。当方は学部生なので、今、購入することは難しいです。
今回の実験ではスポットしたときに不純物が混ざっていることがあったので、脂質抽出後の操作に問題があったのかなとも思います。脂質層に水層の物質が混入していると展開がうまくいかないですよね!?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
TLCにおける誤差の原因
-
カフェインの抽出の実験におい...
-
薄層クロマトグラフィの結果に...
-
ジベンジリデンアセトンの再結...
-
ろ紙の透過速度を早める方法
-
高沸点物質の蒸留
-
臭素の取り扱いについて
-
レポートの書き方
-
NMRではどうして重溶媒を使うの?
-
高分子希薄溶液の粘度と溶媒の関係
-
化学用語
-
重合反応で収率が100%を超えま...
-
強酸と有機溶媒を混ぜるとどう...
-
N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)...
-
ニッケル錯体の配位子と色
-
「物質が溶けるという現象」とは?
-
有機溶媒と水のどちらが上層に...
-
ポリスチレンの合成
-
ナイロンを溶かす溶剤を教えて...
-
溶媒効果ってなんですか???
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
o-ニトロアニリンとp-ニトロア...
-
ジクロロメタンとアセトン
-
ジベンジリデンアセトンの再結...
-
TLCにおける誤差の原因
-
ニッケル錯体の配位子と色
-
わりと緊急です。再沈殿の原理...
-
ポリエチレン容器は灯油に使え...
-
一斗缶からの上手な注ぎ方は?
-
ポリエチレンが溶解可能な溶媒...
-
DMSOの除去について。
-
還流について
-
アセトアニリンの再結晶で
-
液体窒素を用いたトラップでの...
-
p-ニトロアニリン中のo-ニトロ...
-
強酸と有機溶媒を混ぜるとどう...
-
エバポレーター(減圧濃縮装置)...
-
TLCのスポットについて
-
アルコールのpH
-
ペーパークロマトグラフィーで...
-
トリフェニルホスフィンオキシ...
おすすめ情報