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経済ではグローバル化、グローバル化、と言われて実際、大きな企業や競争力のある企業はどんどん国をまたいで活動していますが、こういう状況が進展していくと、「国」という社会の枠組みの意味が薄れていくのではないのかな・・・と思うのです。

実際、市場至上主義者とか、小さな政府論者の中には、国家民営化を唱える人もいるらしいですが、私は別に政府を小さくした方がいいとかそういう主張をしたいわけではないんですけど、この社会全体のザワザワした変化の様相が単純に面白いな、と思うのです。

知識人の方たちは社会の問題を分析するときに、世界地図とかを傍らに置きながら物事を考えることが多いと思いますけど、今後は、世界の国々の地図、世界の企業群の地図、あるいはNGO、NPOの地図などを並列に並べながら考えないと世界の実相をつかめなくなるのではないか、という気がします。実際、企業のトップが政府のトップと同じがそれ以上の力を持つケースも増えてくるのではないでしょうか?NGOとかもそれくらい力を持つようになると社会がもっと良くなりそうな気がします。

社会学に、準拠集団とかいう概念があった気がしますが、社会の様相がこんな風になってくると、人々が自分の国に帰属意識が強いと言うより、企業に、NGO組織に、あるいはネットでつながった趣味のグループに、帰属意識を強める、と言うケースが増えてくるのではないか、という気がします。そうなるとますます相対的に国の立場は低下するのではないか、という気がするのです。

ナショナリズムと言うのでしょうか?愛国意識もエスカレートすると戦争とかが起こってしまうので、こういう風に世の中の枠組みがファジィに変化するのはある意味良いことではないかと思うのですが、一方、税金の管理、福祉、公共施設など国のサービス的なものはどうすればよいのか、と言うのは当然問題になると思います。

今後、世界は上記のような変化が進むと思われますか?仮に国の力が相対的に低下した場合、国が行っている公共サービス、治安の問題など、社会の秩序はどう保てばいいのでしょうか?国際的な税金管理組織、社会保険組織、ハローワークなど、新しい組織を作った方がいいのでしょうか?

A 回答 (3件)

鋭いですね。



ジョージ・ソロスの主張と同じです。
国際企業が強くなることで、国境線が意味をなくしていくという。

これからの人々は、自分の育った国家と、自分を養ってくれる企業の、二つの帰属意識を持つようになるのかもしれません。

しかし、ここしばらくは経済グローバル化の「揺り戻し」期に入る気がします。
富の偏在が世界的に問題になっているのと、その資金を野放しにすると実体経済への影響が大きく、燃料や食物の高騰など、人々の生活を破壊しかねないことがわかってきたからです。
肥大した経済に対する「国家防衛」という意識が出てくると思います。
国内産業への優遇施策であったり、金融の引き締めであったり、どういう形になるかはわかりませんが。

企業の使命は利潤追求にありますが、「損得抜き」の組織が成り立つためには、やはり、同じ歴史を経てきたことによる同族意識を基盤にする以外にないと思います。
光が強まると影も際だつように、グローバル企業が発展するにつれ、国家意識も高まっていくだろうということです。
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この回答へのお礼

なるほど・・・ジョージ・ソロスもこのようなことを言っていると分かってうれしかったです!

でも、実体経済への影響とか、国家防衛とか、あまり考えたことの無いことでした。現実の流れはそういうものなんですかね・・・大変勉強になりました。ありがとうございます!

お礼日時:2008/02/24 22:33

国はさらなる繁栄と威信をもかけた発展をめざし、民間はインフラ化した既存のサービスや設備、地域や世代問題にとりくむ姿勢はかわらないと思います。



民間では企業や各種団体による、合理化と製品やサービスの充実、地域福祉の充実や秩序維持(日本全体だけではなく、地域ごとによるものも含め)など、足りないところをさがしながら発展し、同時に国は国で、新しいインフラや技術に投資をつづけていくでしょう。
また時代がたって、やっと日の目をみるものもまだまだ出てくるでしょう。
最近の社会保険の問題も、コンピュータが導入されたのはずっと前ですが、隠し隠されてきた情報が明るみに出、具体的に手が入れられ、日本でも北欧のように自分が払っている保険料と将来受け取る年金額の予想額が、毎月でも確認できるようになると思います。
また、食品問題では当局は輸入品の事前検査は物理的に実質不可といいわけしていたのにもかかわらず、今回の餃子事件をきっかけに、いま食品検査匂におわれています。
体質がかかえる膿がでて、問題点が一般人にも見え、改善されるのには時間がかかりますが、日本人の品質を求める意識がかわらない限り、足りないもの、間違っていること、などを徐々に変えていくと思います。

また、国や企業の計画も前進しますが、計画通りにはいかないものもでてくるかもしれませ。。
80年代から90年代に、日米間を3~4時間で結ぶ新世代ジェット機の構想もあり、エンジンを担当した三菱重工は、エンジンの燃焼実験までは成功しています。しかしその後、エアバスA380のような2階建てで大量輸送のほうが、ビジネスベースでペイするとされ、時間効率よりも量が現在注目されています。
それでも、「未来」的な社会像はどの世代も描くもので、リニアモーターでもどこかでペイする方向が見えれば、新しい都市間交通になりますし、都市の姿も新しいタイプのビルやタワーがどんどんつくられ、それが対外的な国力のアピールにもなるので、国としての発展もまだまだ続くとおもいます。
豊かになった国や都市は、その国民が描く未来都市に徐々に近づいていくとおもいます。そのときの、公共サービスや社会のルールも、まったく違う概念になっているかもしれません。
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この回答へのお礼

なるほど・・・具体的な事例をたくさん書いてくださってありがとうございます!勉強になりました!

お礼日時:2008/02/24 22:35

私は一方的に「上記のような変化が進む」と、そうは思いません。


EUはそのいい例だと思います。
確かに経済のある部分は融合や国際協調が進みます。しかし限界や、ひずみが生じます。
限界やひずみのひとつは労働力の移動がもたらすものです。
労働力は人間です。
人間は人種の違い、宗教の違い、文化の違い、を一緒に抱えて大移動をします。
EU内外で、このことによる摩擦はひどくなる一方です。
コソボ問題で注目されるバルカン半島問題、激化するトルコ・イラン・イラク・アフガン、イスラエル・パレスチナ・シリアなど。解決するどころか混乱はひどくなっています。アフリカ各地もひどいもんです。
政治の法が経済実態よりまだまだ強いです。
軍隊や軍事力・貧者のテロが政治実力として各地の混乱を続行しています。
EU以外では国の力は相対的に低下してはいません。
問題解決に軍事力を使用しないなどと、日本以外のどこの国も言ってはいません。中国も北朝鮮も韓国も言ってはいません。
日本はエネルギー・食料など自給率が極端に低く、平和な国際関係がないと瓦解するもろい国です。なにより国民に自立心が皆無です。
だから平和な国際関係を希望してるわけですが、希望と実際を混同していると大変危険です。
「企業のトップが政府のトップと同じがそれ以上の力を持つケースも増えてくるのではないでしょうか」
こんなことはありません。ビルゲイツといえど独占禁止法を廃止はできないし、ビルゲイツ軍でホワイトハウスをクーデターすることもできません。立法・司法・行政・軍隊をもたない企業トップは無力です。
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この回答へのお礼

なるほど・・・EUの現状はあまり知りませんでした・・・現実の厳しさ、国家というものについて再認識できました。ありがとうございます!

お礼日時:2008/02/24 22:39

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