No.9ベストアンサー
- 回答日時:
この種の疑念は911発生直後から出ていますね。
いわゆる「パールハーバー」と同種ですし、実際アメリカのメディア?も第二のパールハーバーと言っていたようです。この質問で上がっている理由はどれも「結局はアメリカが得をした」という意味になっていることから、「知っていた」というより「アメリカの自作自演」に近い説ですね。
私も報道以上には知りませんが、アメリカのドキュメンタリ番組ではCIAだかFBIだかの捜査官の一人が、具体的にはともかく、かなり情報をつかんでいたらしいのですが情報が上部に届くことが無かった、無視されたという状況のような結論でした。現実的にはそういうことであろうと思います。
ただ、こういうトンデモ問題でいつも思うのは「知っていた」というと、ではアメリカの情報機関はそんなに優秀かということになります。たしかにCIAの存在も含んで世界最高でしょうが、私に言わせればアメリカ人の負け惜しみ的な心理だと思います。
ですから実際は「実は知っていた」というような「かっこいいもの」ではなく、なんとなく無視してしまって大慌てと言ったところでしょう。だからいいということではありませんが。
人に突然殴られて、油断してたというとかっこ悪いので「知ってたんだよ」と言い訳をする。そして「殴らせてやった」とさえ言う。
ですから「知っていたのになぜ見過ごした」というと一見非難じみていますが反面「知っていた」のは優秀である証拠であり、その結果戦争でぼろもうけしたんだから結局はアメリカの勝ちさ、というわけでしょう。アメリカはやっぱり世界一優秀だ、とアメリカのカタを持っているのと結果同じです。巧妙な「アメリカ一番説」です。昔からあります。
No.8
- 回答日時:
情報を持っていたのと、「知っていた」のは違います。
元々相手が間違いなく「知らせる」のは宣戦布告といった例しかなく、テロの予告は日常茶飯事で全部本気にしていたら限がありません。
保険金目当てという仮説は制度が発足している地域では殆どの大事件に絡んで提起されていて、沈んだタイタニック号は兄弟船のアトランティック号と言う話はかなり有名です。先に就航して故障気味だったアタランティック号を、新船で保険条件も手厚い船と置き換えてワザと沈め、資金不足に落ち入っていた会社の延命を図った。当時の社長・船長の動向や、両船のレイアウトの相違、沈んだ船の語尾が一緒である事等が「証拠」として挙げられていますが・・・。
真珠湾攻撃もノルマンジー上陸も情報が全くなかった訳ではなく、ただ情報収集者と意思決定者が確信を持てなかっただけの事です。
No.7
- 回答日時:
おっと補足…
> 対日開戦まではアメリカ国内ではナチスやファシスト党に対する評価は完全にまっぷたつ、支持勢力もけっこう大きかったので。
で、そのナチスやファシスト党をむしろ支持する勢力というのは、ルーズヴェルトのニューディール政策を「共産主義!」と批判していた勢力でもあります。
また、ニューディール政策でもなかなか回復しなかった大恐慌による不況は、戦争であっというまに解消しました。
後日談としては、1950年代の赤狩りでとくにターゲットになったのは、ニューディール政策を支えた人たちです。
ちなみにそこまで壮大な話ではありませんが、9/11の結果、支持率が史上最低レベルで、だいたい当選の合法性までが疑われていたブッシュ政権は、一挙にすさまじく高い支持率を叩き出しました。内政的には、当時の政権にとってとてもメリットのある出来事では、確かにありました。だからってその程度のことであそこまでの事件を「ヤラセ」でやるかどうかといえば、あまり信じられませんが。
No.6
- 回答日時:
ちなみに、
> 第二次大戦の真珠湾攻撃だって、アメリカ政府は事前に知っていたと言う人がいます。これも中途半端な噂です。
中途半端な噂ではなく、機密文書の公開でほぼ証明されていますし、この場合はルーズヴェルト政権としては日本に開戦させた方が長期的には有利だという計算をした可能性は大変に大きいですし、それまでの対日交渉の異様なまでの厳しさはそれで説明はつきます。ただ「真珠湾」と具体的に分かっていたかどうかは議論の余地がありますが。
スペイン内戦の頃からルーズヴェルト政権(アメリカ史上、ケネディと並んでもっともリベラル左派的な政権)ではヨーロッパにおけるファシズムの広がりに大変な危機感を持っていましたし、1939年に第二次大戦が始まったときにはすぐにでも英国、フランス、ポーランドの側で参戦したいと考えていた可能性は高いですが、議会共和党の反対(伝統の不干渉主義に加え、当時のアメリカの巨大重工業資本はいずれもドイツとイタリアの軍需産業と大きな取引をしていた)でやりようもなく、対日開戦まではアメリカ国内ではナチスやファシスト党に対する評価は完全にまっぷたつ、支持勢力もけっこう大きかったので。ですからヨーロッパでのファシズム・ナチズムに対する戦争に参加するために、三国同盟を結んでいた日本を使ったという説は、そんなに信憑性の低い話でもありません。
No.5
- 回答日時:
別にWTCを壊したかったどうこうという問題ではありませんが、アルカイダがアメリカを標的に大規模なテロを行うという可能性は、CIAなどはずっと報告していました。
クリントン政権ではアルカイダという組織を非常に危険視していて、中近東におけるイスラミズム運動の過激化をなんとか抑制しようと、押さえ込み監視するのと、イスラム圏への経済的配慮と関係強化の両面で、対策を練っていました。アルカイダの少なくとも公式に言っている結成理由が「湾岸戦争でアメリカ軍が聖地メッカのあるサウジアラビアの大地を汚したから」ということですから、当然ながらその時のブッシュ大統領の息子が新しい共和党政権を作れば、もっと警戒して当たり前ではないか、なのにブッシュ政権になってからアルカイダ対策はほとんど止まっていた、という指摘は、アメリカの政界ではかなり出て来ています。実のところ、CIAの報告書でもそれを指摘しています。
ですからわざとやらせた、あるいは自作自演という陰謀論は根強くありますが(確かに9/11が起るまでのブッシュ政権の対テロ対策と中近東外交はあまりにも不自然です)、たぶんそういう陰謀論ではなく、単にブッシュ大統領が信じがたいほどの外交音痴で、その側近の多くが軍需産業と結びついた右派的な経済政策にしか興味がなかったからだろう、というのが妥当な評価だと思います。
とはいえ国務長官がパウエルさんでしたから、チェイニーとかラムズフェルド相手だとあまりに発言権がなかったとしか考えられないくらい、不自然な話ではありますけどね。もしかしてパウエルさんの遠大な陰謀で、その目標は自分が断念した黒人大統領を生み出すことだったとか?(笑)。
No.3
- 回答日時:
>維持費がかさみ、テナントもはいらない、さらにアスベストもあったため。
ウォール街に隣接した立地ですよ。世界の銀行・金融・証券会社が集まっており、モルガン・スタンレーも本社を置いていました。貿易センターとしての役割はあんまり果たしていませんが、観光客も含めれば来館者数が一日に20万人を超える状態でした。
というか、現在跡地に高層ビル群(床面積は以前より広くなる)とモニュメントを建設中ですが、テナントが入らないなら再び超高層ビル群を作る理由はないですね。
なお、アスベストが使われていても対策をとれば問題ありません。
>テロ保険で稼げるし、戦争も始めれるため。
あれだけのビルに保険をかけない人がいたら是非見てみたいです。常軌を逸した馬鹿でもなければ保険に入るでしょう。
ただし、ツインタワーのオーナーはテロに合った回数を1回とするか2回とするか(当然後者のほうが得る金額は多い)で保険会社相手に訴訟を起こし、勝利しています。
>あれだけの高さのビルが地上まで崩れ落ちるのに約8秒しかかからないのは不自然。
8秒?そんなに短いですか?生中継を見てましたが、始めにゆっくり崩れ始めて、残った上層部分が下の階を押しつぶしつつ崩壊していったように思えましたけど。
崩壊の原因は「航空燃料による火災でビルの構造の強度が低下、一部の階が崩壊し、それが下の階にも波及していった」と推測されています。下のURLにも書いてありますが、そんな状況は今まで全然想定されていなかったんですね。
World Trade Centre(WTC)崩壊について
http://www.kz.tsukuba.ac.jp/~suzuki/WTC.htm
>ビル跡に爆弾処理のような痕跡がある。
爆破解体のことですか?爆破解体を行う際は事前に鉄筋や鉄骨を切断したりコンクリートの構造に穴を穿つなどの大工事が必要になりますが、そういったシーンは目撃されたのでしょうか。
単なる爆発物なら貿易センタービルは被害にあったことがあります。1993年に地下駐車場で車に満載された爆発物がテロリストによって使用されました。ただし、このときはツインタワーの構造には殆どダメージが無かったようです。
>倒壊現場から離れた第7ビルがいきなり倒れたのはおかしい。
上に載せた参考URLにもありますが、低層部に火災の被害を受ける→強度が低下して崩壊というプロセスを辿ったようです。
地震が多いこともあって日本の建築物はとんでもなく頑丈なので、とんでもなく硬い岩盤の上に建っており、地震も全くといっていいくらい無いアメリカの建築物の強度を考える場合、日本の常識はあまり参考になりません。
>アメリカは事前に9.11を知ってたのでしょうか?
「この時期にテロを計画している組織がある」という漠然とした内容は掴んでいたみたいです。ただし、「日本の戦争力」(小川和久)によれば標的を在外施設と推測するなど発生場所を完全に読み違えていたようで、アメリカ国内でのテロ対策は油断もあってかなり甘かったようですね。
No.2
- 回答日時:
アメリカは、日本みたいにビルの耐震性にうるさくないのです。
だから、離れたビルでも倒壊したのでは?
そもそも、あれだけの人命が失われたのにアメリカ政府がテロを黙認するわけありません。
「知っていた」と書きたてる人は、そう書けば記事が売れるから書くのです。そして、常識を忘れた人がそれを信じます。
第二次大戦の真珠湾攻撃だって、アメリカ政府は事前に知っていたと言う人がいます。これも中途半端な噂です。
情報は届いていたけど、本当かどうか信じるきれなかったのが実情です。今回のテロも同じ。
他にもいろんな情報が入ってくるし、ガセネタや本物だったけど、途中でテロリストが辞めたり、いろんなことがあるんです。その中から本当の情報を引き出すのは難しいです。
実際、テロの後、アメリカ政府は空振り覚悟でテロの警戒情報を流しましたよね。どれだけ当たりましたか?大部分は外れましたよね。テロが起こった後だから、外れるの覚悟で情報を流したけど、テロの前だったら一般市民は「政府の情報ははずればっかりで、信頼できない」と逆に警戒を弱めたり、警備を税金の無駄遣いだと批判しますよね。
事前の情報というは、それだけ信頼性の判断が難しいものなのです。
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