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電気化学の講義で「アルミニウムの精錬は電気を使ってしかできない」と仰っていたのですが、これは本当なのでしょうか?

アルミニウムは通常炭素棒を使っての融解塩電解で行われますが、アルミニウムを作るための化学反応の活性化エネルギーを越えるためだけならば、熱エネルギーでも可能だと思うのです。
(現に鉄の精錬は熱エネルギーによって行われています)

水の電気分解を考えると、電極表面の電気二重層の部分(表面から約2nm)に全エネルギーが集中しますので、局所的に高エネルギーとなり、2H2O→2H2+O2 という反応が起こります。
このように電気エネルギーがアルミ精錬で用いられている理由というのは、一部分に高いエネルギーを集中させるためなのでしょうか?
これが理由ならば、熱エネルギーでも可能ということになります。
高エネルギーを発生させるためにコストが掛かるor沸点を越えてしまうかもしれませんが。

それとも電気エネルギーだけが持つ特殊な性質があるのでしょうか?
この「特殊な性質の有無」が気になり、今回書き込ませていただきました。

電気化学にはあまり明るくないので、専門家の方、宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

アルミニウムは水素よりもイオン化傾向がかなり大きいので


鉄などのように炭素を加えて加熱してもアルミニウムの単体は得られないのではないでしょうか。
かなり酸素と結合しやすくなっていると思います。
また、普通に(塩化物などの)水溶液にして電気分解しても
水素が発生してしまいます。
だから、融解塩電解を行ないます。
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この回答へのお礼

イオン化傾向については考えていませんでした。
もう少し調べてみたいと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/27 17:29

電気化学の講義で「アルミニウムの精錬は電気を使ってしかできない」と仰っていたのですが、これは本当なのでしょうか?



嘘ですよ
アルミナの融点は約2000℃(正確には2050℃)もある。これは生半可な温度ではない。すさまじい高温であると言うこと。
そのようなことではコストがかかりすぎて工業的に成立しません

したがって
コストがかかりすぎて工業的に成立しないので、氷晶石を加えて融点を900℃くらいまで下げてあげる。すると、普通に溶解電解ができる

ってことです

だから大嘘です

この回答への補足

嘘ということですので、「アルミニウムの精錬は熱エネルギーでもできる」「技術的には可能であるが、コストの観点から成立しない」という解釈でよろしいでしょうか?

もし私の解釈が正しいのであれば、熱エネルギーによる精錬について、もう少し詳しく教えていただけると助かります。
活性化エネルギーや、何℃まで温度を上げると還元が進む、等。

補足日時:2008/11/27 17:15
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数度の国家プロジェクトが行われましたが、アルミの微粒子の表面が高温では再酸化され易く、アルミナで覆われたアルミ粉末しか得られません。


このため未だ高炉法アルミナはベンチプラント以上に大きくできないのです。
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この回答へのお礼

「再酸化」ということは、一度化学反応が起きてアルミナからアルミになっている、ということでしょうか?
例えば真空中でしたら熱エネルギーでも精錬可能なのでしょうかね。

いずれにせよ勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/27 17:32

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