
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
古来の中国では姓名の他に字があり、それは名(諱いなみ)の呼称を忌避するために付けられた通称です。
(例えば諸葛亮孔明なら諸葛が姓で亮が名、孔明が字)ちなみに諱は日本語では「いむ」と読み「忌む」と同義です。
主君・親・兄弟・一族・極々親しい人以外の者が「名」を呼ぶのは大変失礼に当たる事なので「字」を呼び合っていました。現代風に言えば渾名と言えばちょっと語弊があるかも知れませんがそれに近いと思います。
「字」は基本的には二字が多く、明確な法則性はないのですが「子」「伯」「仲」「叔」「季」を使う事が多く、その他に名に絡めて同義または対義もしくは関連づけで名付けられたりするそうです。
例えば先ほどの諸葛亮孔明ならば「亮」と「明」はどちらも明るいという意味で同義ですし、同じ三国時代の呉の武将「呂蒙子明」では蒙と明が対義であり、蜀の「趙雲子龍」では雲と龍が関連となっています。(龍は雲を得て天駆けるらしい)
以上でお解かり頂けたでしょうか?
もっと詳しく知りたいのなら参考URLにリンク検索してみて下さい。
私も良く使っています。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4% …
No.7
- 回答日時:
回答とは違うかもしれませんが。
東洋特に日本の文化で、その人間・物質の本名を呼ぶと支配する事ができるという言霊の思想があると聞いた事があります。
子供が言う事を聞かないとき親が諱を言って従わせたり、悪い人間に諱を知られ人が変わった様になってしまったなどの話を漫画のぬーべーなどで紹介していましたが興味深かったです。
それを防ぐ意味合いで、本名の他に通称もつけるという事です。ちなみに天皇家は今も諱を持っていると聞いた事がありますし、古い家だと今でもあるんじゃないですかね。過去にも似た様な質問があったかと思うので参考にしてください。
No.6
- 回答日時:
字と諱についての説明で補足をすると、中国人の「字」は日本人のそれと違う点があります。
どちらも「呼び名」であることは間違いないのですが、1.日本人の「字」はどちらかといえば、タイの「Cyuu-ren」もしくは中国人庶民のニックネームに近いです。
2.中国人では「字」も「諱」も個人のものだけれど、日本人の諱は「イエ」のものだという点も違います。
3.付け方も違います。中国では「字」は自分で決めます。だから自分で変えることができます。
1および3について
日本人の「字」は多くの場合幼名と同様、周囲(親)が付けた呼び名です。この点がタイの「Cyuu-ren」に近いということです。だから、#4の方がおっしゃるように、中国人の字は諱に関連しますが、日本人の場合それがありません。
例えば源「九郎」と「義経」には関連性はありませんが、劉備・杜甫・孫文、全て字は諱に関連しています。劉「備」の玄徳は、孫「文」の載之と字の付け方が似ています。「徳を備える」「文を戴く」です。
ただし日本人と中国人が共通している「字」の付け方もあります。
三男だから「三郎」=織田信長の「字」、九男だから「九郎」=源義経の「字」と同じように、長男「伯」次男「仲」三男「叔」四男「季」五男「幼」という漢字を用いた「字」です。
また、これは士大夫の話で、そもそも漢字が読めない庶民は漢字の意味を用いることなどできません。そうすると、張三李五のように、張家の三男だから張三・李家の五男だから李五という通称(ニックネーム)が用いられたのです。むしろこちらの方が、日本人的な「字」の感覚です(日本でも義経のことを源九郎といいます)。
2について
日本では、その家の当主になると、「○○衛門」の名を引き継ぐなどという話を聞きますよね。また、主君から「諱」の一文字をもらう(足利高氏が尊氏になる)、親の一文字をもらう(信秀-信長-信忠)なんてことがあります。これは日本人の「諱」がイエのものだという意識があるからです。
ちなみに日本で「字」の習慣が公的に無くなったのは、明治4年の苗字必称令と翌年の戸籍制度からです。その時点で(公文書における)姓と苗字の使い分けが認められなくなり、一律苗字を用いる決まりとなり、併せて字と諱の使い分けもできなくなりました。
No.5
- 回答日時:
字に関しては、日本人の文化にもありましたし、タイでは今でも字を使う風習があるようです。
日本や中国を含む東アジア(タイ・ミャンマーあたりまで)では、名前には呪術的要素があるとして、本名を教えるのを控えていました。
たとえば飛行機などに自分と同じ名前がついていて、それが墜落したらまるで自分が墜落したように、いやな気がしませんか?「縁起でもない」と思いますよね。この感覚がもう少し強くなったものが字、諱です。
諱は両親と本人しか知りません。本人も元服してから教えられるのが一般的です(中国でも同じ)、これは諱を誰かが呼ぶと(特に死神に呼ばれると)死の世界に連れて行かれてしまうという考え方があり、本人が「○○君ですよね?」と諱を聞かれてうっかり「はい」と返事をしないようにするためでした。
まあ要するに、子供の死亡率が非常に高い時代であり、戦争や事故・病気などでも死亡率がとても高い時代になんとか子供を失わないようにしようとする知恵だったといえます。
ちなみに日本では明治の氏名改制の時に、諱を近代国家にふさわしくない因習であるとして廃止し、諱・字なの統一を図りました。有名なエピソードに「西郷隆盛」の話があります。
西南戦争で有名な西郷隆盛は、実は西郷隆盛ではありません。諱は「隆永」、字は吉之助が本当です。隆盛というのはお父さんの諱であり、氏名改制の時に西郷さんが現地におらず、だれも諱を知らなかったために(当たり前ですが)、友人が間違えてお父さんの諱を戸籍登録してしまったということなのです。
ちなみに、る織田信長とか徳川家康も諱であり、当時の人はだれも信長・家康という名前を知らず、お墓に名前が書かれて初めて知るというぐあいだったのです。
これは中国でもまったく同じです。

No.3
- 回答日時:
もう少し簡単に言ってしまえば「あだ名(ニックネーム)」のようなモノなんです。
例えば「諸葛亮孔明」は、姓が「諸葛」、名が「亮」、字が「孔明」ですね。
名の「亮」は、親や兄弟、君主など特定の人以外に
「軽々しく呼ばれてはいけないモノ」
と言う風習があったのです。
そこで、普通に使える「もう一つの名前」が必要になる訳です。
「字(あざな)は、孔明」
と名乗る。
この名前は、たとえ敵国の人間にでも、呼ばれてOKの名前。
「字(あざな)」は、日本でも「いみな[忌み名・諱]と呼ばれ、特に武士階級の間では、明治維新まで風習が残っていたようです。
No.2
- 回答日時:
諱(いみな)と字(あざな)。
諱は本名、字は通称、と言ったところでしょうか。
wikipediaにこのような記述がありました。
『「諱は軽々しく用いられることは忌避され(ために日本に入って「忌み名」と訓じられた)、同時代人に対しては[1]親や主君などの特定の目上の人物を除き、諱で呼びかける事は極めて無礼な事とされていた。『礼記』曲礼篇に「男子は二十歳で冠をつけ字を持った」「女子は十五歳でかんざしをつけ字を持った」とあり、成人した人間の呼び名としては原則として字が用いられた。』
参考までにURLを記入しておきますね。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%97
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