アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

大御所作家の作品というイメージが強くて、敬遠しがちだった時代小説ですが、池波正太郎さんを読んですっかり魅力にはまりました。
これはお薦め、面白い、ぜひ読むべきという作品をお教え頂けませんか?
時代はどの時代設定でも読んでみたいと思っています。
ミステリー仕立てのもの、捕物帖等々、どんな構想のものでも好き嫌いはありません。

読むタイミングは、眠る前に寝床で小一時間・もしくはお風呂につかりながらと、リラックスタイムに読む事が多いです。できれば、あ~面白かった!と爽快な気持ちになる作品をたくさん読んでみたいので、どうぞよろしくお願いしますm(__)m

A 回答 (3件)

 ならば何と言っても山手樹一郞でしょうか。

明朗快活、勧善懲悪、痛快無比の、大変に楽しく読みやすい作品が並んでいます。ヒロインもちょっとおきゃんな町娘や、おてんばなお姫様から妖艶な美女まで華やかです。
 まず手に取るなら、とりあえず讃岐丸亀藩主の落胤である素浪人「桃太郎」が、藩のお家騒動に巻き込まれ悪人相手に八面六臂の大活躍をするという第1長編の『桃太郎侍』でしょう。あとは『又四郎行状記』、『夢介千両みやげ』あたりが代表作と言えますが、1冊読むと次々読みたくなる作家です。

 そして、戦後最大の時代小説作家と言えるのが柴田錬三郎です。柴錬では何と言っても「眠狂四郎」シリーズが白眉です。円月殺法を操るニヒルな無頼剣士が活躍するこのシリーズは1作1作が短い短編連作の構成になっていて、どこからでもサクッと読めるのが特長です。
 あとは3代将軍家光の前で当代きっての武芸者たちが繰り広げる寛永御前試合と、その影で展開する忍者の暗闘を描いて柴錬最高傑作の声も高い『赤い影法師』、小田原の北条氏に滅ぼされた名門の血を引く美貌の剣士眉殿喬之介の復讐と徳川家の美姫との愛を描いた『剣は知っていた』、出生の秘密を持つ孤高の剣士秋月六郎太が豊臣秀頼の遺児秀也を守って、柳生隠密党、甲賀忍者、剣鬼宮本武蔵らと壮絶な死闘を展開する『運命峠』などが代表作になります。

 伝奇小説として面白いのが角田喜久雄です。この人は元々ミステリ作家でもあるため、謎が謎を呼ぶ、敵味方が入り交じったスリリングなどんでん返しのあるストーリー展開が魅力です。代表作はまず何と言っても『半九郎闇日記』。播州浅野家の「将監闇日記」の謎を巡って、14年前に切腹したはずの赤穂浪士が再び江戸の町に現れ、竜宮城から来た於免姫、悪辣な盗賊「お役者小僧」、大岡越前の命を受けた鬼同心水木半九郎らが暗闘を展開する傑作中の傑作です。また、同様にミステリ仕立ての『髑髏銭』、『風雲将棋谷』、『妖棋伝』あたりが代表作でしょう。

 また、山田風太郎の忍法帖シリーズも抜群に面白いです。超絶的な能力を身につけた忍者たちが次々と壮絶な死闘を展開するエログロとユーモアの入り交じった『くノ一忍法帖』、『甲賀忍法帖』、『忍びの卍』、『風来忍法帖』などの作品が圧倒的に面白いですが、痛快さというならば、死者を甦らせるという忍法「魔界転生」で徳川幕府を転覆させるべくこの世に甦った剣豪たちに柳生十兵衛が立ち向かうという『魔界転生』でしょう。

 そして、日本時代小説界に突如彗星の如く現れ、たった5年の作家生活の後に流れ星のように急逝してしまった隆慶一郎の諸作品はどれも必読です。一つ選ぶなら『影武者徳川家康』ですが、『吉原御免状』、『かくれさと苦界行』、『一夢庵風流記』など、何を読んでも傑作揃いです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。
ご紹介の数々を読んでいるだけで心が浮き立ちました!。

柴田連三郎さんは三国志についての作品だけ読んで、他の作家さんに至ってはどの方も一冊も読んだことがありません。ですが、どれも自分に合いそうな感じです。こんなにお薦め作品があるのに、今まで読んでこなかったとはもったいない…と思ってしまいます、どれも面白そうですね。一冊ずつ取り組むのがとても楽しみです。

お礼日時:2009/05/15 22:20

柴田錬三郎の『御家人斬九郎』


連作短編なので、短時間で読みやすいと思います。

中里融司「同行屋」シリーズ
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4334738044.h …

高橋克彦『春朗合わせ鏡』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4167164124.h …

あとは、時代小説というより歴史小説なのですが、
隆慶一郎『影武者徳川家康』上中下
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4101174156.h …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。
連作短編とは、まさに自分がはまった剣客商売シリーズと同じタイプをあげて下さったのですね、読み出すのが楽しみです。
他の紹介リンクもありがとうございます。早速リンク先に行きました、「活劇」などの文字が躍っていて嬉しくなってしまいます!。

お礼日時:2009/05/15 22:07

自分はやはり司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」ですね。


変わり種時代小説としては「美琴姫様騒動始末」 (新潮文庫)などは気分転換にいいかもです。

参考URL:http://foe.blog.shinobi.jp/Entry/82/
    • good
    • 0
この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。
司馬遼太郎氏さん、「燃えよ剣」を読んだことがありました。だいぶ前ですが、とても読みやすかったのを覚えています。殺陣のシーンも迫力があったけれど、恋や心理面が丁寧に書かれていて人がいきづいているような感じをうけました。その方の竜馬ですか…これは面白そうですね!もう一冊のリンクもありがとうございます。どちらも読んでみます。

お礼日時:2009/05/15 21:57

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!