No.2
- 回答日時:
アンセルメ&スイス・ロマンドの人気,信頼性,評価は高かったと思います。
音楽雑誌にもよく取り上げられていました。アンセルメの引退後(死後),
スイス・ロマンドの名を聞かなくなり,世間の評価といってもある程度の
年齢以上の人にしか知られていないもしれません。
名を聞かなくなると同時にウィーン・フィル,ベルリン・フィル,
ニューヨーク・フィル,ドレスデンなど
他のオーケストラで人気指揮者が続々と新録音を出すようになり,
影が薄くなったようにも思います。それと,アンセルメの死後,
レコード会社の販売戦略もどうだったかな?と思うところがあります。
当時のアンセルメ&スイス・ロマンド人気を維持する販売努力が
されていなかったとも思います。
今日では多くの情報(録音)に埋もれ,正直なところ私もご質問を見て
懐かしいと思いました。長く聴いていません。
知っている人には懐かしく,高い評価ではないでしょうか。
繊細で上品な印象があります。
白鳥の湖やストラヴィンスキーは好んで聴いていました。特に
ストラヴィンスキーはいろいろたくさんの曲を録音していましたので,
ストラヴィンスキーと言えばアンセルメ&スイス・ロマンドという
イメージがありました。
ご回答ありがとうございます。
本当に、アンセルメ亡き後のロマンドは冴えがなくなってしまったと言うか、どうも2流のオケに成り下がってしまいました。人口にかいしゃできなかったということもありますね。
繊細で上品と言うのはいえています。非常に好きですね。春際は非常にインパクトのある説得性のある演奏です。
No.3
- 回答日時:
この組合せには、何故か他の指揮者や楽団に感じる思いとは、別な感情がある様なのです。
厳しい目(耳)で批評する気にならないのです。アンセルメのあの風貌がそう思わせるのか?よく解りませんが何所か愛嬌があると言いますか、可愛いお爺ちゃんに接している様な心持なんでしょうかね?それに、音楽への評価のあり方も、現在では有り得ない緩さと言いますか好い加減さが有ったと思うのです。若し、現在の分析や批評をそのまま当て嵌めたなら、あれだけの人気や評価を得たでしょうか?私の独断で言えば、現在だったら評価はもっと低かったのではないかと思います。
つまり、ニュアンスとして、音楽学的分析による減点方式か加点方式か解りませんが、評価を数値化した場合とでも形容しておきます。言い換えれば、得手と不得手の差が極端な為、大学進学の内申書で不得手に足を引っ張られ内申点で損をするタイプとでも言いますか!
壷に嵌ると凄い輝きを発揮するが、壷から外れると全くの凡人!と言う実に愛すべきキャラクター!
若かった頃、アンセルメ:スイスロマンド;DECCAジャケットと見ると、条件反射?の様な面持ちで、フランスもの!?スペインもの!?バレエ音楽!?っという目で選んでいた記憶が有ります。
ですが、この組合せにドイツものロシアものイタリアものの演奏を全く期待していない私がいました。
独断と偏見かも知れませんが、今もその感覚はあまり変りません。
上記のうちの抵抗を感じない(フランス・スペイン・バレエ)のライブラリーはとても気持ち良く聴けます。が、僅かしか持っていませんが、ロシアもの『チャイコフスキ-:交響曲第6番ロ短調op.74「悲愴」 』http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82 … は、シンフォニーではなくバレエ音楽としか聴こえないし、ドイツもの『ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調op.67「運命」』http://www.hmv.co.jp/product/detail/2872567 や、『ブラームス:交響曲第1番ハ短調op.68 』http://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83 … などは、明らかに駄演で聴き心地が悪いのです。
しかし私の中でも例外があります。『ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」』 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83 … は、実に美しい!
このバラツキが、ある意味アンセルメの真骨頂なのだと思うのです。つまり、精緻な組み立てによるベートーヴェンやブラームスに対して要らざる解釈で無理な動きを加えてしまうあまり解釈と演奏の乖離がはなはだしく、彼の演奏の美の資質であるリズムが生かせない選曲だと思うのです。しかし「田園」は、それが好結果に繋がったのです!
当にバレエ音楽から育って来たアンセルメならばこその事ではないでしょうか?
真偽の程は定かでは有りませんが、「楽団がフランス風というか、アンセルメ風にチューニングされていた」と、昔、聞いた記憶があります。これが事実無根であったとしても「然もありなん!」と思えてしまうのは私だけでしょうか?
ここからは、お尋ねとは、直接関係は無いのでしょうが・・・・・
スイスロマンドがエルネスト・アンセルメの手で創設(1918-1967) され、彼との50年もの歴史を刻む音楽性が前述の様なものであった後、後任の指揮者たち、パウル・クレツキ (1967-1970) →ヴォルフガング・サヴァリッシュ (1970-1980) →ホルスト・シュタイン (1980-1985) →アルミン・ジョルダン (1985-1997) →ファビオ・ルイージ (1997-2002) →ピンカス・スタインバーグ (2002-2005) →マレク・ヤノフスキ (2005-)http://tuhan-shop.net/classic/w-oke/ki-w-oke-sui … との組合せが、ドイツものイタリアものに強い顔ぶれにて、当初は奏者もですがユーザー側(視聴者・ファーン)にアンセルメ・サウンドの残響が強くまとわり付いて違和感を感じたのではないか?新しい世界への変革にとって、それまでの威光が反って不幸に働いたのかも知れないと思ったりもします。
ですが、現在は、アンセルメ没後半世紀近くの時が経っており何時までも彼を引き摺るのは可笑しい訳で、当然、21世紀のスイスロマンド・サウンドになっているのでしょうが、聴き手にはアンセルメの残像が未だ影に日向に影響しているのかもしれませんね。
蛇足ですが・・・・・
他にも慣用句の様な一言で呼ばれる指揮者と楽団は、一部のオケを除いて、その蜜月が終ると楽団名も目立たなくなるパターンは多いいですね。更には解散した楽団も有りますね!
ジョージ・セル:クリーブランド管弦楽団
オーマンディー:フィラデルフィア管弦楽団
トスカニーニ:NBC交響楽団
ブルーノー・ワルター:コロンビア交響楽団
シャルル・ミュンシュ:ボストン交響楽団(小沢征爾は良く盛り返しましたが、ミュンシュ越えるレベルには届いていない?と、私は思っていますが、これは評価が分かれるかな??)
カラヤン:ベルリン・フィル(楽団が超一級だから消えないが、現:サイモン・ラトルとてカラヤンを越える存在ではない!フルトヴェングラー→カラヤンへは、特別な事情や背景も手伝っていますが、どちらの存在感も絶大と言う意味では、稀有な例でしょうね)
日本では、朝比奈隆:大阪フィル(現:大植英次も朝比奈を越えるのは厳しい)
決めました!!何を?って、
明日、アンセルメ:スイスロマンドの演奏を何曲か聴くと・・・・
ラロ?/ラヴェル?/ドビュッシー?/ラベル?/ファリャ?/ドリーヴ?/フォーレ?/ストラヴィンスキー?/リムスキー・コルサコフ? etc うん~どれを聴きましょう??
ご回答ありがとうございます。
不得意ってそんなにあるのでしょうか。私にはどういう演奏でも輝きを放っているようです。
アンセルメ亡き後は、その特徴を受け継ぐような指揮者に恵まれなかったです。もっともそれは世界的といえば言えるのですが。やはり、リズム感ということについては空前絶後のすばらしさがあります。
No.4
- 回答日時:
こんにちは。
私は,現役で録音がリリースされている時代は知らない世代で,デュトワ/モントリオール響がアンセルメの後継者!という触れ込みで売り出されていたことで逆にアンセルメに興味を持ったという感じです。
☆ファリャ 三角帽子
☆ボロディン 交響曲第2番 他
☆チャイコフスキー バレエ「眠れる森の美女」
といったものが気に入っていました。
三角帽子は,今なおこの曲の録音としては決定盤的な扱いかと思います。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2540449
今,上記リンクを検索して初めて知ったのですが,バレエ初演の指揮を担当していたのですね。
また,ボロディンは,曲もアルバムもあまり有名とはいえないかもしれませんが,私にとっては,この曲を好きにさせてくれた恩人(恩盤?)とも言うべき思い入れのあるものです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2768254
一般的な知名度というのは,他の方もおっしゃるように,レコード会社のプロモーションと大きく関わってくることで,必ずしも指揮者やオーケストラの能力とは一致しないところもあるのですが(録音がないからといって劣っているとは限らない,あるいは,レコード点数が多いほど優れた指揮者/オーケストラとは限らない,という意味で),少なくともある時期,レコード会社がプロモーションするに足る実力を持った指揮者/オーケストラであると判断したことは間違いないでしょう。
当時のレコード業界主力の独墺系やオペラ以外を担当する色物(失礼^^;)的な扱いであったのかもしれませんが,フランス・スペイン・ロシア・バレエといった音楽は,レコード会社が録音技術の進歩を誇るには格好の素材であり,アンセルメ/スイスロマンド管のコンビは,その戦略を具現化するにふさわしいキャラクターを備えていたということなのかもしれませんね。
オーケストラの技術水準という点で見れば,今ならば彼らよりも「うまい」ところはたくさんあると思います。例えば,「後継者」デュトワとか,フランスものならばブーレーズの驚異的に精密な演奏がありますし。
でも,このコンビは躍動感・色彩感といったオーケストラの魅力をとても上手に引き出しているように感じます。久しぶりに聴いてみたくなりました(笑)。
モントリオールはぜんぜん後継者じゃないですね。すくなくとも、ヨーロッパのフランス語圏という味わいは、新大陸文化には感じられません。彼らは、フランス文化圏、あるいはロマンス語文化圏と言うものの音楽を非常に忠実に誇りを持って保持していた印象があります。その誇りのようなものが、はまる曲にはよくは待っています。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
今年はアンセルメの没後40年に当たるとか。
アンセルメがもっとも録音を残しているデッカから、追悼企画として秘蔵の録音を含め、CDがここ最近発売されていますね。http://www.universal-music.co.jp/classics/releas …
「アンセルメ/スイス・ロマンド管」というと、クラシック音楽ファンからすると「名コンビ」という印象がかなり強いですね。
私はそれが返って敬遠していた理由なのですが、でも、普通はなかなか録音しないような曲を残している点は評価できると思います。
たとえば、ストラヴィンスキーの「結婚カンタータ」のCDが欲しくてアキバを探しまわった際、唯一あったのがアンセルメの録音でした。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/162124
他にも、デュカスの「ラ・ペリ」とか、ラロのバレエ音楽「ナムーナ」も、アンセルメの録音でしか聴けなくて、「このオッサン何気にスゴクない!」と、それまで毛嫌いしていたイメージがだいぶ変わりました。
今とは「クラシック音楽業界」の置かれている状況が異なると思うので、一概には言えませんが、このような指揮者の存在は貴重だと思います。
また、今回のメモリアル・イヤーを機に、CDを買ってみようといろいろ物色(^^)したときに、ディティユーとマルティヌーの交響曲をカップリングしたCDがあって、「こんなの振ってるんだ~」と思わず購入してしまいましたし、
( http://www.hmv.co.jp/product/detail/2873145 )
リムスキー=コルサコフの交響組曲や管弦楽曲集なんていうマイナーな曲をけっこう録音してるんですよね。(これらも当然「お買い上げ」しました(^^))
バルトークやプロコフィエフも結構振ってるので、こっちも非常に興味があります。(プロコフィエフなんて交響曲の1、5番はともかく、6番ですよ!よくこんなマイナーな曲を…)
以下のリンクでアンセルメのCDを見ることが出来ます。
http://www.hmv.co.jp/search/index.asp?adv=1&genr …
中にはこんな魅力的なCDも!
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2872911
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2873439
アンセルメの作る音はとても「淡白」な響きだと思うので、あんまりお国柄(ドイツ的、ロシア的のような)を出したような演奏はしないようですね。
だから、「ちょっと響きが薄いなあ」「何か物足りない」と感じる人もいると思います。
でも、それが逆に多録音に向いていたのかもしれませんが… 客観的というか、必要以上の脚色をしないといった点では、評価に値するのかもしれませんね。
「国際的な評価」までは憶測の域を出ませんが、これだけ録音が世に出回っていることを見ても、「低い」といったことはないのでは?と考えます。
(もしかすると、他の回答者さんのコメントにあるように「下がっている」という可能性もあるかもしれませんが・・・)
個人的な評価としては、先に述べさせていただいたように、「マイナーな曲」でも録音を残しているという点です。
ご回答あいりがとうございます。
大変、鮮やかなリズム処理と音の色彩感が豊かで、すばらしいオケです。私もちょっとマニアックなのですが。
選曲にもそういうオケの特徴を生かすというものを考慮されていたんでしょうね。
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