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コンサートで暗譜で振る指揮者は珍しくありませんが、自分で音を出すピアニスト等の器楽奏者なら実際に音を出すので暗譜しているかどうかわかるのですが、指揮者の場合、R.シュトラウスとか、ラヴェルとか、ストラヴィンスキーとかの、複雑極まりない巨大なオーケストレーションの曲の場合でも細部に至るまで、つまりdivisi.の第4ビオラとか、第3ファゴットとか、第4フルートとか、第8ホルンとかが、今、何の音を出していると言ったことまで正確に記憶しているものなんでしょうか?

それとも、おおまかなアウトラインだけ記憶していて、あとはオーケストラの個々の奏者に任せているのでしょうか?

宜しくお願い致します。

A 回答 (7件)

No.4です。


No.6の方のお話に付け足すと、トスカニーニは極度に眼が悪く、演奏中に譜面を見ることなど不可能で仕方なく暗譜した、と聞いたことがあります。
クナパーツブッシュの「私は楽譜が読める」発言は、トスカニーニに関しては皮肉でなく真実ということで。。
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 ご参考になればと思い、筆をとらせていただきました。



 1940~1960年代頃の話です。愚生が知っている限りですと、最初に暗譜で指揮したのはトスカニーニだったと記憶しています。曲目はヴェルディのアイーダ(全曲)でした。確か、マゼール(少年期)もトスカニーニの影響を強く受けています(実際に、師事したかと思います)。その後、暗譜による演奏が一般化したものと記憶しております。
 一方、それとは逆に、相変わらず譜面を見ながら指揮するひともいました。クナパーツブッシュもその一人でした。確かバイロイトで譜面を見ながら指揮をした際、
「どうして、マエストロは譜面を見ながら指揮するのですか?」
 と質問されたとき、クナパーツブッシュは
「あいにく、私は楽譜が読めるもんでして」
 と会見したそうです。トスカニーニのように完璧主義ではなかったですし、全く我が道をいくひとでしたから。ですが、ワーグナーを取り上げるにあたって、彼ははずせない指揮者かと思っています。

 ご参考になれば幸いです。
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小澤征爾の有名な下記のURLの本とか、



故岩城宏之のたしか「楽譜の風景」だったか(岩城は本をたくさん書いているので書店や図書館の音楽コーナーで探してください)に指揮者コンクールでどんなことを要求されるのか、指揮のレッスンとはどんなものか、書かれています。「のだめ」にも指揮者コンクールの場面が出てきますが、似たような感じです。それくらい楽譜が頭の中に入っていないと、オケのリハーサルが成立しません。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss?__mk_ja_JP=% …

「リハのときは楽譜を見ながらやっているのだから、暗譜なんかしていないだろう」などと思ったら大間違い。古典だろうが現代曲だろうが本番はいつも暗譜でやるので有名な小澤さんも、練習のときは楽譜を譜面台に置いてやっています。でも頭の中にはすべて入っているので、楽譜を見るのはたまに確認するときだけで、オケマンに注意を出すときはほとんど楽譜を見ません。練習の段階で暗譜できていなくて、その数日後の本番を暗譜で振るなどというのは不可能です。

すみません、本当ならどの本の何ページに書いてある、と指摘したかったのですが、うちの本棚が現在恐ろしいほど汚い状態で探せませんでした。二流、三流の指揮者は主要テーマしか暗譜していませんが、超一流の指揮者はみなスコアの細部にわたって暗記しています。(昔、本番前の三流指揮者の大型スコアをのぞいたら、主要なメロディにしか書き込みしてませんでした。)

参考URL:http://www.shinchosha.co.jp/book/122801/
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ロリン・マゼールは、演奏する曲のスコアを正確に書きおこすことができる、と聞いたことがあります。

弟子にもそれを要求するそうです。
ほんとかしら。。
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もちろん練習を積んで本番に挑むわけですから、大まかには暗譜しています。

しかし、シンフォニーのような巨大な作品の全ての音を正確に覚えるなんてまず不可能ですし、そんな必要も無いです。指揮者が本番で覚えている必要があるのは、正確な音ではなく、その曲の構造(どこでどの楽器に合図を送るか等)と、強弱や表情という類いのものです。細かい音程などは練習の時に指摘しておけば良いことですし、そもそも本番中に「そこ!音違う」なんて叫べませんからね。
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正直、演奏会本番にもなって「第4フルートは・・第8ホルンは・・・」等と細かい動きを意識しても無意味。

・・・というのが、率直な見解です。

演奏会本番は「指揮者が演奏者に指示する」場ではなく、「今まで作り上げたものを披露する」場です。
多くの場合、本番では、その音楽を全体的にかつ流動的に判断しながら‘全体像’を作りあげていく事が要求されると思いますし、多くの指揮者もそう認識しているのではないかと思います。
というのも、音楽監督の視点からパートレベルでの細かな問題点や要求等があれば、それまでの日々のリハーサルや演奏者との打ち合わせの段階で鍛えておくというのが、指揮者の仕事の要です。逆に、本番の時点で「第8ホルンをもっとこう・・」等と意識したところで、(テレパシーでも無い限り)奏者に反映させる事は不可能ですので。

なので、本番で「総譜を全て正確に記憶している」かどうかはさほど重要な事ではなく、もし覚えていない(意識していない)指揮者がいても不思議は無いです。(・・というか、1人の人間が、本来‘流動的な表現’である音楽を、その瞬間瞬間でどのくらい細部まで意識出来るかにもやはり限界がありますしね。勿論、各パートの隅々まで全て把握し操作している指揮者が‘良い演奏’が出来るという訳でも無いですし。)
『本番で総譜を置くか否か』の決定打は、「それを細部まで記憶しているかどうか」ではなく、大きくは「総譜無しで、全体像を掴めるかどうか」なのではないかと。
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覚えています。



そうでないと、当然、各奏者に指示を出し、指揮者の個性を打ち出した演奏はできないからです。

演奏者も当然覚えています。目の前にある楽譜は、確認用みたいなものです。

その上で、指揮者の指示を受け、全体にまとまって、一つの演奏となるのです。

ただ、リハーサルはあくまでもリハーサル。
本番になると、指揮者の意識が高揚してきたりして曲のバランスが変わる事もあります。
熟練の指揮者ではまず起こりえないのですけどね。
そういう時は、指揮者のタクトや、手、表情、アクションなどから読み取って、演奏者が合わせるわけです。

名指揮者と、名楽団と、それぞれに別に表示される位、指揮は重要なものです。
指揮者は、自分の個性、思い描いた演奏のために、指示を出し、オリジナリティ溢れる演奏曲に仕上げます。
その指示に忠実に答えられるのが名楽団という事ですね。
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