
閉塞的な、例えば一つの部屋、一軒の館、広くても一つの村くらいまでの空間の中で起こる小説でお薦めのものがあったら教えてください。
密室劇と分類するのでしょうか。
例として・・・
小説・・・岡嶋二人の「そして扉が閉ざされた」
映画・・・「十二人の怒れる男」
などです。
お芝居の舞台では一幕ものってたくさんありますよね。
それの小説版というか・・・。
自分はもともと推理小説が好きなのですが、一つの館に何人かが集まって一人ずつ殺されていく・・・というようなものは、たくさん読んで来ました。
そういうものではなくて、限られた空間、限られた人数で、シリアスな小説ってないでしょうか?
登場人物が2人きりで、スリリングな会話の応酬や心理の綾が主体となったもの・・・分かり易く言えば、1人がああ言えば、もう1人がこう言う。そしてまた、言い合いや心理合戦が始まるといったような・・・。
法廷ものや、医学もの、討論的なもの(例えば、原子力発電の是非、脳死判定の判断基準、他人の愛し方の違いを絶対的に譲らずに語り合うとか・・・)、俗にいうミステリ以外だったら、どんなものでも構いません(法廷ものもミステリですが・・・(^^ゞ)。
答えの出ないものへの、執着というか、信念というか、違った考えをもった者同士の綿密な濃厚なやりとりって面白いと思います。
自分が上げたような内容以外でも、これはお薦めという作品があれば教えてください。
自分の意思がうまく文章になっているかどうか不安ですが、皆さんの回答を心よりお待ちしています。
よろしくお願いします。

No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>違った考えをもった者同士の綿密な濃厚なやりとり
私も、こういう小説や本が好きです。密室ミステリも好きですが、それ以外の濃密な人間同士の対話モノとか大好きですね。
まっさきに思い出したのがグレアム・グリーンです。『事件の核心』は小さな村の中のほんの数人による人間ドラマで、答えの出ない、宗教的な問いをめぐって登場人物が考え、悩み、行動します。
『おとなしいアメリカ人』は登場人物は多いですが、メインテーマはある二人による噛みあわないやりとりです。奥が深く、読み応えは十分ありました。
ちょっとテイストが違うかもしれませんが、二人だけの対話、ということであれば、カフカ『掟の門前』はどうでしょうか。討論ではないですが、立場の違う二者モノということなら、これは究極の一編と言えそうな気がします。非常に短いのですぐ読めます。
もっと綿密に、長く、思考を続ける小説-ということなら、モーリス・ブランショ『最後の人』『期待、忘却』はいかがでしょうか。
ご趣味に合うかどうかわかりませんが、思いつくままに書きました。既読でしたらすみません。
蛇足ですが、もっとも緻密で、整合性を追及し、いつまでも続く討論モノといえば、究極は神学論争ではないでしょうか。キリスト教でも、儒教思想でも、歴史に残る有名な論争は、信者でなくとも(もしかしたら、信者ではないからこそ)最高の充実感と思考の旅を経験させてくれると思います。例えば漢文の知識が多少あれば、『十三経注疏』はミステリーの世界最高峰といえるかもしれません。
回答ありがとうございます。
お勧めいただいた本、すべて面白そうですね。
調べたら、グレアム・グリーンって、あの「第三の男」の原作者なんですか。
全然知りませんでした。
すべての作品が未読ですので、今から読むのが楽しみです。
ちなみに、無学を晒すようで恥ずかしいのですが、書かれている「歴史的な神学論争」って、自分には良く分からないのですがどういったものなのでしょう?
異なった宗教信者たちの間では戦争など堪えませんし、そういう論議にも興味があります。
漢文の知識は皆無ですので、同じような内容の、初心者でも分かり易い小説形式のものってあるんでしょうか?
また、普通に暮らしていた人間が、巧妙な勧誘などにより徐々に新興宗教にはまっていく・・・というような内容の小説があるなら、人の心の揺れ動きの妙にも興味があるので、良い作品をご存知でしたら、是非教えてください。
よろしくお願いします。

No.4
- 回答日時:
ていねいなお礼をありがとうございます。
グリーンはおっしゃるとおり『第三の男』が有名ですね。私は恥ずかしながら映画を見たことがないのですが、小説とはラストが違う、と聞きました。
今の日本でいきなり神学とか宗教というと、ちょっとやばそうな空気が漂うかもしれませんが、中世~近世では歴史学や哲学、音楽、文学などと宗教とは切っても切れない、一つカテゴリの学問であった国が多いようです。つい神学論争と書いてしまいましたが、つまり「そういうのがお好きなら、哲学書もお薦めですよ」と言いたかったのです。すみません。
わかりやすく書かれた哲学入門書では【なだいなだ】さんの『神、この人間的なもの』が私は面白かったです。そういえばこの本は、まさに二人の対話形式で書かれていました。
>普通に暮らしていた人間が、巧妙な勧誘などにより徐々に新興宗教にはまっていく・・・というような内容の小説があるなら、
面白そうですね、そういうプロセスは私もとても興味があります。
小説ではないのですが、村上春樹さんがオウム真理教の信者にインタビューしてまとめた『約束された場所で』がありますね。とても、読みごたえのある本でした。一見すると普通の人というか、とてもいい人たちなのに、なぜオウムに入信したのかがちょっと想像できるようになりました。ある意味とても恐かったです。
我孫子武丸『弥勒の掌』には、新興宗教に警戒心を抱いていたのに、たった一日でのめりこんでしまった男性が出てきました。小説のテーマは洗脳や勧誘についてではないのですが、そのシーンが少し出てきました。ミステリがお好きな方なら、読んでいらっしゃるかも知れませんね。
長々とすみません。好きな分野なものですからつい語ってしまいました。乱文をご容赦ください。
こちらこそ、二度もご回答いただいて、本当にありがとうございます。
自分も興味があることなので、長文であればあるほど読ませていただくのが楽しいです(^^)
自分は「日本作家の小説」が好きなため、エッセイや詩、対談集、海外ものなどの本は敬遠していました。
というか、今まで頭になかったので、まったく気にしたことなどありませんでした。
でも、sonsさんに教えていただいた本を調べてみて、とても興味が湧き、読みたくなってきました(^o^)゛
そこから、ネットで色々調べて行ったら、実際の事件を取材したものや、そこからヒントを得てノンフィクションっぽい小説まで、読んでみたいものがたくさんありました。
食わず(読まず?)嫌いだったんですね(^^ゞ
sonsさんにお勧めいただいた作品は、自分の趣味に合っていそうです。
わがままを言って申し訳ありませんが、読書が好きな方のようですし、自分とも求めているジャンルが似ているので、他にも良いものがあるようなら、もっと教えていただけないでしょうか?
箇条書きで構いませんので。
ただ、たくさん教えていただければそれだけうれしいのですが、いつ読み終わるかは定かではありません。
なにしろ、遅読なもので・・・(>_<)
それでもよろしければ、ぜひぜひ、色々な作品を教えてください。
よろしくお願いいたしますm(__)m゛
No.2
- 回答日時:
質問者様の求めるものとは違うかもしれませんが。
『冷たい方程式』(トム・ゴドウィン(他)、早川文庫)
一人乗りの宇宙船という究極的な閉塞空間。
人々を疫病から救う血清を運ぶ宇宙船。燃料はギリギリしか積んでおらず、わずかでも重量が増せば減速できずに地面に激突。その為、もし密航者がいれば容赦なく船外に放り出すよう法律で決められている。
だが、その密航者が18歳の少女だったら? 兄思いの心優しい娘で、貧しい両親を助けて一生懸命働き、将来の夢に向かってひたむきに努力しているまじめな女の子だったら?
無論、人間的な価値観のために、物理方程式が変化してくれるわけはない。読後の無力感とむなしさは、同じ文庫に載っている他の作家の作品がくだらないと思わせるほどに見事。
個人的には、そこまで安全設計に余裕の無い宇宙船には頼まれても乗りたくはありませんケド・・・。
回答ありがとうございます。
今まで本格的なSF小説ってあまり読んだことはないのですが、「冷たい方程式」、内容がとても興味深いです。
人の生き死にと道徳観のジレンマ。
その葛藤が面白そうです。
早速調べて、読んでみたいと思います。
No.1
- 回答日時:
「木曜組曲」(恩田陸・徳間文庫)数年前に死んだ作家の偲んで集まった五人の女性たち。
今年もいつもと同じはずだったのに……というストーリー。お互いの疑念とほんとうのきもちは何だったのかとか、まあミステリといえばミステリですが、次々に死んでいく、という話ではありません。舞台はほぼ作家の住まいだった館。映画化したものもなかなかおもしろかったのでそちらもおすすめです。回答ありがとうございます。
恩田陸は初期のSFホラー(?)タッチの作品を読んだことがあります。
ミステリを書いていることも知っていたのですが、読んだことはありませんでした。
でも、読んだ本は面白かったし、もっと色々な作品を読みたいと思っていました。
「木曜組曲」、内容が興味深いので、是非手に取ってみます。
読み終わってから、映画も見てみたいと思います。
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