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【在日米軍の海兵隊】は必要か

海兵隊が日本の有事に活躍する場面というのは、敵部隊が本土に上陸し占領されてしまった地域に逆上陸し敵の背後をつく、といった感じだと思いますが、これは有事の中盤戦かと思います。
であれば日本に駐留する必要は無いのではないでしょうか。
日本に駐留するのは、空軍や海軍の航空部隊や哨戒部隊、陸軍の対空ミサイル部隊など、序盤の迎撃戦に即応すべき部隊にとどめ、海兵隊は有事の際に米本土から出動でも十分間に合うのではないでしょうか。
沖縄に海兵隊がいなければならない本当の理由は、台湾の防衛だと思います。
と考えると、沖縄の海兵隊は日米安保上不要だと私は思うのですが、

みなさんは、メリット・デメリットを考えた場合、沖縄の海兵隊の必要性についてどう思いますか?

A 回答 (3件)

こんにちは



まず
現在の我が国の安全保障政策及び日米同盟を、将来に渡り維持し続ける
のであれば、在沖海兵隊は必要、というのが結論です

> 敵部隊が本土に上陸し占領されてしまった地域に逆上陸し敵の背後を
> つく、といった感じだと思いますが、これは有事の中盤戦かと思います。

おぉ、懐かしい響き「逆上陸」(^_^;)
そのような用兵も絶対に無いとは言い切れませんが、現在のUSMCのDoctrine
では"Maneuver Warfare"(機略戦)が主流になっておりますので、敵の
戦略的重心の機能停止を目途とした作戦計画を立てると思われます。
ですんで、占領地といった戦力(防御)重心の近傍に、しかも逆上陸と
いうような正面戦を挑むのでは無く、司令部機構とか、兵站集積地とか、
情報通信の結節点とか、場合によっては敵地であっても、かつ わりと縦深部
にある、それら目標への"急襲"というパターンが主になろうかと思います。
つーことでヘリコ(これからはOspley)をいっぱい持ってるんですね。

> 海兵隊は有事の際に米本土から出動でも十分間に合うのではないでしょうか。

在沖海兵隊の即応戦力(31MEU)は、せいぜい2,000人程度ですんで(対処
すべき事態にもよりますが)必ず応援(増派)はあるでしょうね。
逆に言えば その程度の即応戦力でも充分対処出来る事態(例えば、低強度
紛争やテロなど)こそが 最も起こりうる、緊急展開する、可能性が高いもの
と、米軍は見ているのでしょう。

> 本当の理由は、台湾の防衛だと思います。と考えると、
> 沖縄の海兵隊は日米安保上不要だと私は思うのですが

はい、在沖海兵隊にとっての重要な担任地域は 紛れもなく"台湾"です。
そして、台湾統一を国是とする中国にしてみれば在沖海兵隊が動き出す
前に主要な(侵攻)作戦行動をとる、終わらせる、こと意図しています。
従って彼ら(中国)が とる手は"斬首作戦" つまり、特殊部隊及び現地
の協力者による、台湾中枢(政府、軍、官公庁)の制圧なんですね。
従って31MEUもそれに対応すべく、軽武装であるが急速展開が可能な装備
と配置になっています。

最後に、日米間の安全保障に関する"条約"は確かに今も「日米安保条約」
なのですが、現在の日米同盟の"根幹"となるものは2005年10月に日米安全
保障協議委員会(通称 2+2)で合意された「日米同盟:未来のための変革
と再編」という政府間合意文書です。
その合意によって、これまで(安保条約では)極東に限定されていた対象
地域が事実上「世界」に拡大されています。
(とは言え、我が国には平和憲法がありますので、むやみやたらに世界中
に自衛隊を展開することは、もちろん出来ませんが・・・)
ですんで、例え他地域の有事に備える為の軍事力であったとしても、それ
を我が国に配備する事は、今の日米間においては"当たり前"という事に
なっています。

もしも在沖海兵隊の不要を唱えるのであれば、この日米合意を根底から
見直し、我が国として"極東だけでは無く、少なくともアジア地域を対象と
する"実現可能なあらたな安全保障政策を打ち出し、アメリカ及び同盟各国
の理解を得なければなりません。
それはきっと台湾云々だけの問題ではないでしょう。
「今後起こるであろう地域の低強度紛争やテロ事案に対し、自衛隊を迅速
に展開し、対処する能力と覚悟がはたして我が国にあるのか?」
それがいちばん問われるのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

エクセレントな回答ありがとうございます
そういう合意があったのですね。
逆に、日本のために海兵隊は必要不可欠という理由があったほうが基地周辺住民は少しは救われたかも、と思ったり。

お礼日時:2010/04/22 22:30

他者の回答で非常にいい回答があったので転記



沖縄の海兵隊が台湾有事への対応を目的にした部隊であり、海兵隊の主力装備であるヘリコプター「CH-53Eスーパースタリオン」は戦闘時の航行距離が1000km、戦闘行動半径が500km以下だからです。沖縄から台湾まで無給油(約650km)でヘリコプターを飛ばすことができますが、それより遠い場所に基地を設置した場合、台湾有事への速やかな対応が不可能になります。

多くの日本人が勘違いしていますが、沖縄の海兵隊は日本防衛用の部隊ではありません。日本防衛の任を負っているのはハワイ駐留の陸軍第25歩兵師団であり、沖縄の海兵隊は台湾防衛のために存在します。ならばその任務を放棄することになる沖縄県以外の移転は、現状においてあり得ません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます
やはりそうでしたか。
しかし、基地周辺の住民にそんな話はできませんよね。

お礼日時:2010/04/22 22:27

> 海兵隊が日本の有事に活躍する場面というのは、敵部隊が本土に上陸し占領されてしまった地域に逆上陸し敵の背後をつく、といった感じだと思います


> 沖縄に海兵隊がいなければならない本当の理由は、台湾の防衛だと思います。
> と考えると、沖縄の海兵隊は日米安保上不要だと私は思うのですが、

これは間違い。
日本の有事は、台湾などにあります。例えば台湾からフィリピンまでを封鎖されれば、日本の石油の大部分が止まります。したがって、台湾有事に備えることは日本にとっても意味があることです。
同様の意味で、北朝鮮有事に備えることも必要になります。


また、無人島を含む島嶼部への上陸があった場合は、第一に海兵隊が出張ることになります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます
純日本的な立場からみれば、台湾有事の際は下手に手出しをして紛争を長引かせるより、静観して早めに終結させたほうが良かったりなんかして。

お礼日時:2010/04/22 22:32

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