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P90についてです(実銃)

自分は、銃などについて 全く解っていないのですが 素人ながらに 思った事があります
P90って バレルの熱を逃がす通風口(※)が無いと思うのですが バレルから放出された熱処理は、どの様に行われているのでしょうか?
普通 連射性の高い銃器は、熱を溜めない為に 銃に熱を逃がす穴が開いていると思うのですが 5.7mmX28を50連射するP90には、穴が見当たりません
これで バレルは、熱で歪んだりしないのですか?
P90のバレルは、短命では ないのですか?


※ 言い方が解らないので通風口と言う書き方をしています、ARやSMGやPDWなどに見られる 熱を逃がす穴の部分の事です

「銃などに詳しい方 よろしくお願いします」の質問画像

A 回答 (5件)

 P90(プロジェクト90)の弾薬を考えてください。

5.7mm✕28はライフルの代表的な弾薬である5.56mm✕45や同じく拳銃の代表的弾薬である9mm✕19と比べて際立った違いがあります。

 P90のカートリッジはそのスペックを5.56mm弾とほぼ同じにするために弾頭重量を極端に軽くし、弾頭そのもののデザインにもユニークなものになっています。弾頭デザインに関しては割愛しますが、その重量は5.56mm弾の4グラム、9mm弾の8グラムから比べると、僅か1.8グラムです。

 これは何を意味するかといえば、それだけカートリッジの発射薬(パウダー)が少なく済むということで、ひいてはライフルよりはその発射熱は抑えられるということになります。このカートリッジはライフルと拳銃の弾薬の中間的なサイズと考えても良く、しかもバレル厚は拳銃よりも厚く、ほぼライフルのバレル厚と同じ程度です。

 つまりライフルよりパウダー量は少なく、拳銃よりは厚いバレルをもったP90はバレルに関しての耐久性が優れているということです。

 たしかに質問にあるベンチレーター(放熱孔)はあったほうがなんとなく良さそうに見えます。しかしエリア射撃を目的としたマシンガンは大量に弾薬を消費しますので、それなりにバレルの放熱には気を遣わなければなりませんが、ライフル以下のSMGや拳銃などには、ベンチレーターの必要性は現実的にはそれほどなく、ある意味デザインや流行の一部と考えても間違いではないと思います。実際ハンドガードに様々な形の孔がいくつも開いていれば、いかにも迫力がありますからね。

 もともと銃器のバレルそのものが高温の熱処理を施されている部材ですので、熱には強いといえます。もちろんだからといって一気に100発も200発も撃ってしまうのは現実的ではありません。

 バレルが異常な熱を持ったために起こる不具合の代表的なものに、「コックオフ」というものがあります。これはカートリッジを咥えるチャンバーがあまりに熱くなりすぎると、その熱によってカートリッジのパウダーが自然発火して銃弾が発射される現象です。

 しかし現実的にここまでになることはまずありえません。その前にバレルや機関部からもうもうと煙を発することでその限界を知らせるからです。

 P90はもともとの開発コンセプトが軍の兵站や砲兵などの後方部隊用にということでしたので、それほどの苛烈な戦闘は想定されていませ。現在数カ国の軍や警察の特殊部隊が採用していますが、これもCQB的な戦闘を想定していることがほとんどですので、大量の弾薬を消費する状況はまずありえませんので、熱に関する心配をする必要はないでしょう。

 とはいえP90そのものは熱に対するアドバンテージが備わっています。まず空ケースを排出するエジェクションポートです。P90はロアーレシーバーの下部に大きなポートを設けており、これが作動するたびに空気を取り込むことによって冷却効果が発生します。

 さらに発射サイクル方式もその冷却に寄与しています。P90はシンプルブローバックという文字通り簡単な発射方式を採用しています。詳細は省きますがこれはレシーバーに熱がこもりにくい方式で、FN社が意図したかどうかは分かりませんが、結果的に熱問題にはなかなか有効なシステムを備えている銃といえます。

 

 
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この回答へのお礼

なるほど
ありがとうございました

お礼日時:2010/11/20 14:54

アサルトライフルやSMGは多量の連射を想定していませんね。


3点バースト程度で、基本は単射ですので放熱の工夫は充分ではありません。
カバーに開いている穴はゴミや水を排出する目的が高いと思いますね。
LMGにおいても、200ないし300発の連射で銃身の劣化が激しくなりますから
バーストショットが基本になります。それと銃身交換。MG42&MG3のように5本の換え銃身を
250発ごとにローテーシヨン。
LMGのようにバレルジャケットの穴があるやつは
マズルブラストの気圧差を利用した空冷式で、銃身周囲の空気を吸い出す仕組みになってるようです。
(ルイスマシンガンのパイプ型空冷ジャケットが有名)
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他の方の書かれていることへの補足にしかならないと思いますが。



意見としては、私も他の方と同じと見ています。私自身は銃機趣味がもう相当長いのですが、なにぶん興味対象が拳銃なものですから、長物には疎い部分が多ですので。

P90はベルギーのFN社が製造販売している物で、特殊部隊用の拳銃、FN5-7と同じ銃弾を使います。と言うより、5-7がP90と同じ銃弾を使用する、と言う言い方が正しいのですが。

拳銃で撃ち合う距離で5-7を使用した場合、ケプラー繊維45枚を合わせて作った防弾チョッキを貫通する、と言う性能がある銃弾で、5-7は元々が軍や警察の特殊部隊での使用を目的にしてました。

何処だかの国の日本大使館が占領された事件が過去にありましたが、このときその国の特殊部隊が突入して事件解決しました。このとき特殊部隊が使用した銃がFN5-7で、犯人は射殺されています。

この特殊銃と同じ銃弾を使う、と言う特殊性から考えると、日本のSATが使うMP-5J等のような特殊部隊用のアサルトライフルというのが設計思想ではないかと思います。

設計思想自体が、軍の普通の部隊が使うような、大量の弾丸を多数ばらまく、と言った目的ではないと思います。

そこで、通風口のような物が少ない(無い)のではないかと思いますよ。
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憶測ですがP90はどちらかといえば野戦向きではなく都市線を想定したつくりだったかと思います。


短くて取り回しやすい銃身は建物内でも邪魔にならないとか、やっきょが横に飛ばないで下に落とせるとか(これは複数で突入した際仲間に過熱した薬莢があたらないようにとか)左右どちらでも単・連射が切り替えられるとか・・・。
なのでそれほど弾をばら撒くタイプでないからそれほど気にしなくて言いということではないかなと思いますが。
またこれも憶測ですが必ずしも放熱用の穴とは限らないのでは?単に軽量化のためとかグリップ性の向上とかその辺の意味もあるんではないかな?と勝手に思ってはおりますが。
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M-16と同じくらいのサイズの弾頭を使うが、弾頭重量は半分程度の1.5g程でしかない。

それゆえ、小口径ライフル弾の1/3程度の装薬で(軍用防弾チョッキを撃ち抜くに)充分な殺傷力を持たせるその際の射程は150mほど。
他とは設計思想が違うので放熱面積もそこまで必要ではないかと
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