No.11ベストアンサー
- 回答日時:
ああ、みんな知らないのですね。
まさに昭和は遠くなりにけりです。教師たちが「君が代、国旗」に反対するのは、太平洋戦争(大東亜戦争でもいいです)の際に、軍国主義に加担し、大学生なら学徒出陣を奨励して多数の学生を戦死させたこと、高校生(当時は旧制中学など)なら軍事工場などで勤労させて空襲などで多数の死傷者を出したこと、小学生なら学童疎開などでひもじい思いをさせたこと、そしてなにより敗戦後、今まで教えてきたことを「これは軍国主義により誤った事を教えてきたので、これからは変わります」と今まで教えたことを否定しなければならなくなったこと、から「戦争はいけない」「戦争は若者に多大な犠牲をかけ、若者の将来を危うくするから、二度と戦争を起こしてはいけない」という反省から生まれたのです。
これが日教組(教師たちの集まり)の基本的思想であり、だから君が代や国旗に限らず、思想教育と思われる教育方法や教師たちへの圧力はすべて、この思想に反するとして反対するのです。
ですから君が代に反対するのももちろんなのですが、教育委員会が卒業式に国旗を掲揚すること自体を思想教育として反対するわけですし、校長の権限を強化して教師の行動を規制する(と彼らは考える)ことにも「思想教育が強化されたときに教師が対抗できなくなる」として、反対するのです。
これが一般的な人々の感覚とずれているのは、敗戦から60年以上たったという時間と、日本を取り巻く政治(特に国際関係)が変化しているからです。
日教組は、元々戦後の占領組織であるGHQが「日本の民主化の一環」として、教師の組合を作ることを指示し地方に組織が出来たのが始まりです。
その後、全国組織になる頃にちょうど朝鮮戦争が始まり、日本も警察予備隊(後の自衛隊)を発足させ再軍備化がスタートしました。
この再軍備に危機感を覚え「「教え子を再び戦場に送るな、青年よ再び銃を取るな」というスローガンを採択して、その頃から君が代・日の丸・思想教育(軍国教育)を問題視しているのです。
そしてこの「組合」というのが、一般人と日教組を隔ててしまう溝の原因となります。
組合は労働者のための組織であるのが一般的であるため、社会主義、共産主義と相性がとてもいいのです。そのため社会党や共産党と手を結び組織を強化することで、自民党を中心とする政治・行政と対峙することになっていきます。これらは1950年代にはすでに始まっていました。
この頃は米ソ冷戦が表面化した頃(つまり朝鮮戦争が始まった頃)であり、日本でも解体されたとはいえ財閥などの資本家と労働者階級の対立が表面化して、国外の冷戦構造と共に国内にも資本主義対社会(共産)主義の対立が表面化したころでした。
これにより、国会は自民党と社会党の対立を軸に政治が動くことになります。国民もどちらかを支持することで、自分の立ち位置を確認する状態でしたので(個々の動きには異論はあっても)社会党や共産党支持者は大体日教組に理解を示していたのです。
ところが1989年にベルリンの壁が崩壊すると、冷戦構造が終結し国内も自民vs社会党という構図が急速に崩れていきます。
このため、対立構造が無くなった政府側は思想教育を改めて強化するのですが、日教組の政治的支柱であった社会党が機能しなくなったため、日教組はストライキや訴訟など直接的な反対行動に出るようになります。
日本国民も冷戦構造の終結とバブル崩壊によって、日本の国際的な立場が変化したことを自覚し始め、特にサッカーのW杯出場などで、「日本」という意識に目覚め始めます。(ちょうどドーハの悲劇の頃です)
この頃、バブル崩壊で元気がなく、経済的にも輝きを失い始めた日本を鼓舞するような、スポーツ選手にエールを送ることが、重要視され始め日の丸をボディーペイントするようになり始めました。
つまり、国民は思想的な思惑とは別に、他国の国旗・国家への意識を見て、自然と日の丸や君が代を大切にし始めたのです(君が代を「戦う前の歌じゃない」と中田が言ったのもこの頃ですね)
2000年を過ぎると、日本人の中で(特に若い人は)戦争中の日の丸の役割を意識せずに、スポーツ大会などで国旗が掲揚されることに誇りを感じるようになりました。
ですから日教組の反対運動は「いまさらって感じ」になってしまうのです。
個人的な意見としては、日教組が言う「若者を戦場に送らない」という思想は理解するものの、卒業式で国旗を掲揚させないとか、起立しない(斉唱しなくてもいいけど)などは、生徒の思想信条の自由を冒涜していると思いますし、なにより今の国際化時代に「どのような国でも国を代表する国旗・国家には敬意を表す」ことを教えるべき教師が、反対の行為を行っていることに、時代錯誤を感じて支持できないです。
この回答への補足
自分は自分の国の歴史をほとんど知らない(教えられていない?)んだなぁと痛感しました。
自分の子供たちに伝えていく為にも、まず自分がちゃんと学ぶ必要がありそうです。
詳しい解説ありがとうございました。
知らないことが多くとても為になりました。
完全にはまだ理解はできてませんが大まかな流れはつかめました。ありがとうございました。
No.13
- 回答日時:
質問者さんの素朴な疑問は、ごく当然のものと思います。
まず、世界中のどの国においても、公式の場で公務員である教師が国家を歌うことを拒否する自由は与えられていません。公式の場で国家を歌わない自由などを声高に叫んでいるのは日本の教師ぐらいです。
ではなぜ、日本の教師はそういう誤ったことを叫ぶのか。それは狂った組織である日教組の教師だからです。
日教組というのは、マルクスの共産主義思想と自虐史観(日本は他国を侵略した悪い国であるという誤った考え方)に毒された組織なのです。こういう狂った組織が戦後65年間も温存されてきたところに、戦後日本の悲劇があるのです。
日本の国歌である「君が代」は、世界でも類のない長い歴史と伝統を持つ我が国の誇るべき特質に基づいて作られたものであり、世界中に誇りをもって歌える歌なのです。
日教組や左翼の人間は、「君が代」は軍国主義の象徴だととんでもない誤ったことを言いますが、日本だけが軍国主義だったわけではありません。戦争中は世界中が軍国主義だったのです。
まして日本が他国を侵略したなど、真っ赤な嘘です。日本は絶対に侵略国家などではありません。
質問者さんもこの機会にぜひ、日本の幕末以後の本当の歴史を学んでください。ただし、学校の教科書やマスコミ、ほとんどの歴史学者(御用学者)の言う歴史は真っ赤な嘘ですから、気をつけなければなりません。
自分は進学校へは行ってないからなのか近代史はまったくと言って良いほど知らないですね。
世界大戦があったことは知ってますが、どういう理由やきっかけから始まったのか、詳しい授業を受けた記憶はないです。
室町や鎌倉、戦国時代の勉強も大事ですが、sun2011さんのおっしゃるとおり幕末~現代にかけての歴史をしっかりと教育してほしいですね。自国の教科書を他国に配慮して詳しく書かないのは納得できませんよねぇ^^; じゃぁ、反日教育してる国に日本は抗議して謝罪をもとめてんの?って思っちゃいます。
自分でもふと思ったこの疑問を機に、色々と勉強してみようと思います。
No.12
- 回答日時:
日教組は太平洋戦争で多くの学生を戦場に送り死なせたことを戦後痛烈に反省しました。
反省したのは良かったけど「火傷をした子は火を怖がる」状態になっており、65年が経った今でもその状態が続いていてまことにおかしなことになっています。日教組はぶっ潰さないといけません。あのようなおかしな団体に大事なこどもたちの教育を委ねられません。国家斉唱を拒否するなんて最低の行為です。即刻クビにすべきだと思います。
日本の国歌は素晴らしいです。美しい国歌としてアメリカとフランスの国家が有名ですがそれぞれ次のような内容です。
アメリカ
おお我らの星条旗よ。その太い縞と輝く星は、弾丸の飛び交う戦の庭に翻っている」
フランス
我らの妻子を殺さんとする敵に向かい武器を取れ! 汚れた血を我らの畑に流さしめよ
中国
我らの血と肉で新しい長城を築こう。敵の砲火を冒して進め!
これに対して日本は天皇を称えているだけです。でもよく考えてください。憲法に天皇は日本国および日本国民統合の象徴とあります。つまり天皇が千代に八千代に栄えよということは日本および日本国民が永遠に栄えよと祈念しているのです。
日本はこの素晴らしい国歌を大事にしなくてはなりません。中田氏がサッカーの前に歌う歌じゃないと言ったのは頷けるものはありますが、この歌こそが平和国家日本を象徴している素晴らしいものなのです。
子供に教える立場の人達がなぜ?という疑問が
>多くの学生を戦場に送り死なせた
これを聞いて理解できました。
たしかに戦時中の先生方の心中は、くやしさでいっぱいだったことでしょうね。
でも、だからこそ。多くの犠牲により守られたこの国の未来の為にも、教師である方々は愛国心を持つように教育をしていくべきではないのかな
No.10
- 回答日時:
ご質問の答とは、ずれるかもしれませんが、某神宮(誰でも知っている有名な神社)の禰宜さんから「君が代」の意味を聞いたことがあります。
数年前のことなので記憶が曖昧で、少し間違えているかもしれませんがおおよそ次の通りです。君が代の原型は万葉集(これは記憶が曖昧)に出ているようです。で、「君が代」ではなく「わが君」となっているのが違いでそれ以下はほぼ同じだそうです。
そして意味は「我が子」が「千年、八千年」「さざれ石のいわおとなって、こけむすまで」長く生きてほしい、という意味だそうです。
つまり自分の子供がいつまでも健康で長生きしてほしいという親の望みを歌った歌だということです。
それがなぜ国歌(法的には国歌ではない?)になったのかはわかりませんが、「君」が天皇を指すとか、軍国主義を連想するとか考えずに、長寿を願った親心の歌だと思えば良いのでは、と私は思います。
そうですよね。
仮に「君」が天皇を指すとしても、天皇は日本の象徴的存在なのだから日本国がいつまでも栄えていきますように・・・という解釈で良いのではないか?と思っています。それを軍国主義と結びつけるのは度が過ぎてる解釈な気がしますね
No.9
- 回答日時:
国歌、国旗を敬わない教師がのさばっている国はつぶれる。
愛国心ない国民の国つぶれる。
愛国心の塊、尖閣の中国漁船船長を見習いなさい!
No.8
- 回答日時:
今、卒業式などで異議を唱えている人の大半は、歌や旗そのものに対してではなく、「斉唱や起立が強制され、従わない人が処分されている現状」に抗議しているという印象があります。
本来、歌は「歌いたい」と思うからこそ気持ちを込めて歌うものであり、旗は「素晴らしい」と思うからこそ心の底から敬意を表すことができるものだと思う人は少なくないでしょう。そして、それでこそ歌や旗のもと、人々の気持ちがまとまるのだとも考えられています。ところが、好きな人も嫌いな人も迷っている人も全員が、無理やり立たされて歌わされ、従わないと処分されているのが今の日本です。
さて、「いまさら」の件についてですが、君が代と日の丸のあり方については、戦後から疑問視される声が自由にあがるようになりました。とりわけ沖縄や日韓でその声が高かったわけですが、60年安保やメディアの普及や沖縄返還や日中国交回復などの影響で、70年代前半からその声が人々のあいだで知れ渡るようになりました。そして年月とともに、それを受けて、斉唱や起立や掲揚を見送る組織もちらほら出てきました。
ところが、小泉政権の頃から、米国の影響なのか何なのか、無理にでも国家斉唱・国旗掲揚を推進すべきだという動きが高まり、今に至ったと記憶しています。それまでは、少なくとも本州ではわりと、「歌いたい人は歌い、歌いたくない人は静かに見送る」というケースが大半で、大したいざこざもなく、君が代の歌声が自然と響きわたる卒業式が一般的だったのです。それが強制されたことで、「大声で歌う人=強制に賛同する人/歌や旗を強要したい人」と見られるおそれが出てきたわけです。
「サッカーでもオリンピックでも国歌として掛かっていますよね?」とのことですが、確かにかかってはいても、選手の口元をよくご覧になったことはおありでしょうか。サッカー日本代表チームなどはたいてい、帰化した選手以外、口を動かしていません。まさか全員が全員、歌えないわけはないと思います。あれは賛同しない国民や諸外国の人に対する配慮であると同時に、「自分は今の国家の歌われ方に疑問視する声を知らない無知な日本人なのではない」という意思表示であり、日本は独裁国家と違って、歌わない自由が保障されているのだということを、見せているのだと私は解釈しています。
なお、私は君が代・日の丸が大好きで、自宅でも勝手に歌っていますが、それが強制されている現状に強い疑問を感じていますし、何らかの思いゆえにどうしても歌や旗を受け付けられない人へは配慮が必要だと思っています。
旭日旗とは違い日の丸はシンプルかつ美しい国旗だと思います。国歌もちょっと言葉づかいが昔風で歌いづらいですが、日本人的な控えめ?な歌でいいなぁと思うんですけどね
No.6
- 回答日時:
君が代の評価については他の方が書いているのでしません。
いろいろな考え方があるということです。
しかしながら、先生=公務員が国歌である君が代を拒否するというのは言語道断です。主義・思想の自由は憲法で認められています。ですから先生個人がどんな思想を持とうが自由です。しかし公務員が公務中に国で定められた国歌や国旗を拒否するなどということは許されることではありません。ならば公務員になどならずに市民活動をするか、選挙に打ってでてそれを変えるように努力すべきです。
結局、絶対に首にならないからやってるだけの話で、社会人として話にならないレベルのとんでもない人物だと断じて差し支えないと思います。アメリカで教員が公務中に星条旗の掲揚を妨害したり、国歌斉唱に反対したりすれば、失職し下手すれば逮捕されます。そして世界においてはそれが普通なのです。
こういう人たちが子供たちの教育を担うのだと思うと暗澹たる気持ちになります。
>公務員が国歌である君が代を拒否するというのは言語道断
まさにそのとおりだと思います。
人それぞれ思想はあってよいかと思いますが、公務員が国歌を否定するのは不自然ですよね
No.4
- 回答日時:
入学式はその学校が児童生徒の入学を許可する、又は祝い歓迎する式典です。
卒業式は卒業証書授与式です。児童生徒の卒業を認め、祝う式典です。
国家が(天皇家が)栄えることをたたえる歌を必ず歌わなくてはならない式典ではないのではないか、
というのがもめている人たちの主張です。
一応法律で国旗国歌は決めましたが
歌の中身も旗の形も国民が決めた訳ではないしってこともいいます。
戦争中の記憶のなかであの国旗を恐怖を持って感じていた人がいるって主張もあります。
>歌の中身も旗の形も国民が決めた訳ではない
では誰が決めたのでしょうか?政治家が決めたのなら
それを選んだ国民が間接的に決めたということにはならないんでしょうか?
いずれにせよ戦争が深く関っているのですね
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