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映画『マイフェアレディ』は、(ご存知の方も多いと思いますが)音声学者のヒギンズが花売り娘のイライザを上流階級の貴婦人に仕立て上げようと、彼女の発音や作法を矯正する物語です。

このように男性が女性を強制的に変貌させようとする内容の物語があれば教えてください。
小説・マンガ・映画・戯曲など何でも構いません。

A 回答 (5件)

男性が女性を強制的に変容させる……ですか。

『マイフェア・レディ』の場合、厳密には「強制」ではないように思いますよ。花売り娘も、お上品になれば、社会的にマシな地位に行けると思っているわけで、むしろ共犯関係に近いと思えます。しかし、男性がイニシアティヴをとって女性を変容させているには違いないわけです。愛情故に女性に変化を求めるという物語の型は、古くは、ピグマリオンの伝説に原型が見出せます。石像を愛し続けた結果、それが人間となるという物語です。ここでは男性が女性に理想を押し付け、この場合には、それがめでたく成就するわけです。

実際、このように男性が女性を誘導する作用をピグマリオン効果というのですが、これは、結構、見つかりますね。マンガとなると私はあまり詳しくないのですが、『のだめカンタービレ』などどうでしょう。カッコいい男の子の望むように、のだめはピアノを上手くなろうと努力しませんか。『東京大学物語』もそうですね。男性が女性を教育します。強制ではないが、女性が誘導されているには違いありません。
このような男性が女性を啓蒙するという物語は、ルソーの『新エロイーズ』に顕著なように、ロマン主義的な文学作品に特に見出せます。「自然状態では、無教養で愚かな女性を、心ある男性が教育してあげなければならない」という考え方があったからです。もちろん、この考え方はフェミニズム的に見れば、批判を浴びることになるでしょう。変容を求めるとは、大きなお世話だ、個人を尊重していない、と言えるからです。しかし当時としては、悪気なく、愛情故に相手を変容さえようとしたわけです。女性が学校に通うことができなかったので、教養を身につける機会において、女性が圧倒的に不利であったという時代背景もあります。

男性が女性に変容を求めるという動きは、様ざまなレヴェルであり、知的なレヴェルに始まり、ピアノのような技能だとか、果ては、性的に未熟な少女を成熟に導くなど、ヴァラエティにとんでいます(『O嬢の物語』だとか、サドの小説など)。
近年の映画で顕著なのは、『ニキータ』のように、組織で生きていける力をつけさせるために、男性が相手の苦痛を承知していながら、変容を女性に強いるという物語です。極端な例が映画の『Vフォー・ヴェンデッタ』ですが、ここに登場する怪人は、女性が筋金入りの組織的な「闘士」となれるように、女性を拷問して、変容させてしまいます。しかし拷問していた相手は、愛情故に相手のことを思い、泣く泣く、わざとやっていたというのです。

このようにピグマリオンのモチーフは時代によって様々に変奏されるのですが、これがかくも人気を博しているのは、変容せしめるということが、所有欲を喚起するということが大きいのでしょう。『源氏物語』の紫の上に対する教育など、その最たる例です。小さい時から育てて、自分色に染め上げてしまいたい、というわけですから。
しかしここまで極端ではなくても、実際、現代でも、依然として、ロマン主義的な「先生と生徒」的な恋愛はあるように思います。男性の方が女性を所有したいという気持ちで女性を変容させようとするのに対し、女性の方と言えば、男性に好まれるようでありたい、相手に釣り合うようでありたい、と思い、変わってしまうのでしょう。これは男女差別というだけでは表層的であって、恋愛があるところ、憧れという感情があるところ、常に起きうる作用であると思えます。

もちろん、逆に、女性によって男性が変容を促される物語も、すでにあるのですよ。
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源氏物語もそんなプロットがあります。


一篇のヒロイン紫の上は主人公に子供(若紫)の頃引き取られて理想の女に育て上げられて後日正妻になるという筋になっています。
ご参考になれば。
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 こんにちは。

ロンドン発のミュージカル作品に『Me and My girl』という作品がありますがご存知でしょうか?。以前は宝塚で上演されていましたが現在では東宝に上演権が移り井上芳雄さんと笹本玲奈さんのコンビで再演が繰り返されているチャーミングな作品です。
 ストーリーとしては、イギリスのとある貴族が死亡しその後継者である人物を捜し出したが、その当人はロンドンの下町にあるランベスに住む一人の若者だった(ビル)。その若者には心に決めている相手(サリー)がいてその人物も同じくランベスに生活する可憐な女性だった。さて後継者となった若者に対する貴族としての教育が始まるが若者にとってはそれまでの暮らしとは正反対な世界に戸惑い同時に周囲も困惑するばかり。そして彼にとって最大苦悩は「貴族となった自分」に相応しい相手と出逢うために将来を誓った相手と強制的に別れさせられることだった。
 二人が互いに愛し合っていることを理解する人物達に支えられ、サリーはビルの前から姿を消すがそれは「気品ある洗練された女性」としてビルから正式にプロポーズしてもらうための特訓のためだった、という筋立てです。強制的にとのニュアンスとは少し異なりますが、大切に思う相手のために自らを変える純愛物語的なストーリーが僕は好きです。
 他にも『ビクター・ビクトリア』というブロードウェイにはジュリーアンドリュースの持ち役で有名な作品もあります。
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少し違うかも知れませんが「プリティ・ウーマン」はシンデレラストーリーとして有名な映画です。


主演はリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2011/10/30 09:14

 18禁だけど「O嬢の物語」ニャ。



↓チミが高校生以下なら、無視して下されニャ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/O%E5%AC%A2%E3%81%AE …
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