No.2ベストアンサー
- 回答日時:
添付写真の縮尺が等しいかどうかは別にして...
ドライバの公称サイズは、(1)ダイヤフラム(振動板)の直径を指す場合、(b)サラウンド(日本で言うところのエッジ)の外側までの直径を指す場合、(c)フレームの外径を指す場合などがあるようです。なので、同じく「公称30cmのウーファー」でも、(a)と(c)ではセンチ単位で差が生じ得ます。
ただ、いずれにせよ厳密なものではなく、たとえば、公称4インチでも(a)が70mm強、(c)でさえ98mmというドライバも存在します。1インチ=2.5cmとすれば4インチ=10cmなので、(c)基準なら「おおむね4インチ」と言えますが(本当は1インチ=2.54cmなのでそれも怪しいですが)、(a)基準だと実質3インチ未満ですね。
http://www.daytonaudio.com/index.php/rs100-8-4-r …
というわけで、どの幅を指しているかはメーカーやシリーズによって差があるので、カタログ表記だけでは判断できません。
なお、ウーファーの表面積が大きいほど同時に駆動できる空気の量が増えるので、一般論としては低音の再生能力が上がると言えます。従って、直径が大きい方が有利と言えますが、しかし、直径が小さくても深さを増やせば表面積は増えるので、直径の大きさだけが決め手ではありません。また、直径や表面積と並んで、振動系質量や磁気回路、サスペンションなどの設計次第でも大きく変わります。
このため、たとえば10cmと30cmでは明らかに後者の方が有利ですが、30cmと32cmだと大きさだけを比較してもほとんど意味がありません。その意味では、「公称30cm同士だけど実測値で2cmほど違う」といったことを取り立てて問題視する必要はないと言えます。
No.3
- 回答日時:
No.1回答の振動板外形寸法方式は1980年頃、オーディオ雑誌で提唱されたようで、海外著名メーカーの30cmウーハーが実質26.8cmだとかといった記事になっていたような記憶があります。
しかし、特に海外に対する拘束力はありませんし、国内でも定着していないと思います。
サイズの称号はおそらく、軍事産業の必要性だったのだろうと思います。
1950年頃には以下のようなウエスタンエレクトリック社を中心とする伝統的なスピーカーのサイズ(インチ)がありました。
1(2.5cm) 1.5(3.8cm) 2(5cm) 4(10cm)
5(12.5cm) 6.5(16.5cm) 8(20cm)
10(25cm) 12(30cm) 15(38cm) 18(46cm)
キャビネットの穴あけを加工することなく取り付けられるのを前提に、何インチクラスという称号があったのです。
ホーンの振動板も、インチが有っていれば取替えられる。
WEの15インチのウーハーを外して、アルテックやJBLの15インチウーハーを取り付ける事が可能だった訳です。(←例えです。時代を無視してます。ゴメンナサイ)
その為には、15インチのウーハーの取り付け穴は15インチより小さいですが、WEスピーカーのフレーム裏側のリブ(フレームの補強を兼ねた穴に落とし込む円周ガイド)サイズに合わせる必要がありました。
振動板の円錐コーンの開き角度が鋭角になれば奥行き方向にサイズが伸び、リブが邪魔しますのでスピーカー前面の直径を縮めざるを得ませんが、それでもリブサイズによって何インチと称号していたのがそもそもです。
従って、前面に見えるサイズは必然的に変化します。
例えばロクハン(6.5インチ)の代名詞的な三菱P-610はエッジを含めても16.5cm無いことでも有名ですね。(取り付け穴は135mm)
ヨーロッパ製や、米国でもAR(Acoustic Reserch)社に始まる小型家庭用スピーカーは、サイズをそれ(WE方式)に合わせる必要は全くありませんでした。
AR以後、キャビネットとスピーカーは特性的にも切り離せなくなり、互換性が考慮されなくなりましたので、サイズの称号は製造メーカーや販売元の思惑でが決められます。
中間サイズのスピーカーも増えましたが、まだまだ上記のサイズ分けは現在も概念として生きていますので、『この製品のウーハーは30cmクラスと考えている』という主張と捕らえれば良いでしょう。
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