
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
華族が自分の畑で趣味的に農家に作らせたのですか。
その貴族さんは何でメロンなんでしょ。↓
華族は自分で作っていたんです、趣味として。
1 イギリス貴族は園芸が好きだった
2 温室はハイテク装置
3 珍しい南洋物がブームに成る
このはやりが日本に導入されたという構図です
http://en.wikipedia.org/wiki/Greenhouse
日本版の方の温室は、内容的に緩いですが、英語版での歴史部分
1851年のロンドン万博の最大のパビリオンがガラスの建物。
19世紀後半は、1884年のベルリン会議でアフリカ分割をしたように、「ヨーロッパにないものを持ってきて見せびらかす」というのが金持ちの道楽になっていたのです。
マスクメロンのあの網目を綺麗に入れることが道楽だったのです。
現代で言えば、好事家が 珍種の蘭を育てるようなもの
なるほど。ほんと面白いですね。
マスクメロン=農作物、じゃない。
そして日本のメロン史はマスクメロンが先なんですよね。
日本人にとっての!マスクメロンは由緒正しい食べ物だった。吹き出しそうな展開です。
歴史ですねえ。歴史の上に成り立ってます。もう真似文化の申し子ですよ。
庶民の趣味になる事もなく農作物になる事もなく戦後になって皇太子の結婚に便乗商法したプリンスメロンから日頃メロン食いたいになって、最後が贈答用マスクメロンの生産開始ですかね。
戦前に渡米した日本人がメロンを食いたいと言ったそうですがその当時のメロンとは何だったのでしょう。今でいうと(今は豊かだから例えは難しいでしょうが)。プリンスメロン以前のメロンがよく分かりません。
太宰のヒット作品斜陽ではないが物凄い華族志向が世間にあったのは分かりますけれども。メロンが有名というのが府に落ちません。ファグラですかね。つまり婚礼でメロン。どっちも値段にして美味いとは思いませんが。鯛なども。
No.3
- 回答日時:
日本人は、果物の品種改良や「手間をかけて美味しく栽培するほど」に異常なほどの適性を有する民族です。
例えば、日本のリンゴは、他の国のものよりずっと大きく、甘くて美味しいです。
アメリカでは、リンゴというのは、小さくて酸っぱくて安いものであり、その辺で気軽に買って食べることが良くありますが、アップルパイや焼きリンゴのようにお菓子にしたり、ジュースにしたりと、生ではなく加工して食べる方が普通です。そうしないと美味しくないからです。
日本では、生食に向く「ふじ」などは、お菓子に使うには甘すぎて向かないと言って、酸っぱくて小さい「紅玉」をお菓子作りに使いますが、アメリカには、そもそも、「紅玉」のようなリンゴしかありません。
メロンについても同様で、最後の所で詳述する「Honey dew melon」が、アメリカでは「メロン」と言われるものです。
===
さて、ご質問のマスクメロン(果肉が緑で、外側に細かい網目があり、ツルがついているメロン)ですが、これが贈答品として使われるようになったのは理由があります。
(1) 常温保存できる。これは「常温輸送できる」という意味の方が重要です。
今のように、「冷蔵トラック」で冷たい状態で輸送できる時代より前でも、産地から消費地まで常温で輸送できました。安い果物ならともかく、何千円もの小売値の果物が、輸送途中で腐ってしまっては困ります。
果物屋でも、冷蔵ショーケースを用意しなくても陳列販売できるのは大きなメリットです。
(2) 日持ちする。今のように「宅急便」で日本中どこにでも1日か2日で品物を送れる時代より前でも、安心して購入でき、贈答に使用できました。貰った側でも安心して保存できました。
※ 1980年代以降に普及した、果肉が赤い「夕張メロン」は、ヤマト運輸が「宅急便」を始めて、他の運送会社も追随して、北海道から全国に2日くらいで品物を送れるようになってから、流通可能になったものです。「夕張メロン」のような赤肉メロンは、味は緑の果肉の普通のマスクメロンと同等ですが、日持ちがしないので、贈答品としてはやはりハンディがあります。
(3) 圧倒的に美味い。また、美味しいマスクメロンを作るには、一つのツルに一個だけ実らせる必要があるそうで、そんなことをすれば必然的に高くなります。
マスクメロンに必ずツルがついているのは、それをアピールするためでもあります。
スーパーで売っている「アンデスメロン」のようなメロンは、意外に美味しい場合もありますが、コストを下げるために一つのツルに何個も実らせるので、実にツルがついていません。
(4) 温室栽培すれば、一年中供給できる。贈答品である以上、一年中買えないと困ります。
(5) 取り扱いにあまり注意を必要としない。桃は触るだけで傷む脆弱な果物ですし、リンゴは衝撃を受けると腐ってしまうので、運送には細心の注意を払う必要があります。
高級果物はマスクメロンだけではないですが、上記のように
「何千円もの値をつける、見ただけで高価だと分かる贈答品用果物」
として理想的な条件を持っているので、マスクメロン=贈答品となったわけです。
===
ご質問の「歴史」ですが、大正時代には、マスクメロンが今と同じように「高価な贈答品用の果物」として存在していたようです。
連合艦隊司令長官だった山本五十六元帥が、大正時代にアメリカ駐在武官を務めていた時に、日本から来た人が「一度でいいから、メロンを腹一杯食ってみたい」と言うのに対し、大量のメロンを買ってきて、相手が嫌と言うまで食わせた、というエピソードがあります。
個人的には、山本元帥は、日本から来た人に、アメリカでは安価に買える「Honey dew melon」を食わせたのではないか、と思います。
これは、日本にもメキシコ産のものが輸入されてスーパーで売っていますが、
「見かけはプリンスメロンだが、味や香りはマスクメロンに近い」
と言えるものです。
http://www.maruka-ishikawa.co.jp/fruits/items005 …
ご回答ありがとうございます。リンクは重たいページが見れない環境でしてすいません。
アメリカまで行った日本人がメロンを食いたいというのが分かりません。そんなに頭の中でメロンに飢えていたのでしょうか。周囲のマネをして言ってるだけに思いますがなんでメロンメロンなのか。かなり日本人的な現象に思います。個人的には勘弁してほしいです。この季節は毎日マスメロンを腹に詰め込んで処分しています。言うほど日持ちしないので急いでバカ食いです。
マスクメロンが実は贈答商売において低コストな商品であるというパラドックスが面白いですね。心理効果はありますね、理屈抜きにデカイ果物だから、大きな玉手箱を選ぶ感覚ですね。
No.2
- 回答日時:
大変勉強になりました。
大隈重信がマスクメロン協会を作って伊藤博文が初代会長。
大隈重信のせいですかね。
マスクメロンは近代化を象徴していたのですね。牛肉よりマスクメロンですね。意外な穴を発見できました。私にとって西洋の香りはブドウと洋梨です。メロンはアジア臭いです。なんか間抜けな流れですよね、チョコがベルギーみたいな。
No.1
- 回答日時:
マスクメロンを作るというのが、戦前の華族の中で流行ったんです。
そのメロンをプレゼントしたり、奉公人に下賜することが、メロンの「贈答品」としての歴史になります。
面白いし、いつもよく知ってますね(笑)
華族が自分の畑で趣味的に農家に作らせたのですか。その貴族さんは何でメロンなんでしょ。あんまり美味い物とは思いませんがスイカに対する差別化でしょうか。
メロンと言えば貴族的な贈り物という認識が口コミで広まるわけですか。新聞や小説ですかね。
現代は下から上にメロンが移動しますけど。
いつもご教授ありがとうございます。
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