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今まで、多くの天皇さんがご誕生されているにもかかわらず、

どうして、昭和天皇がお生まれになった日だけが、昭和の日で国民の

休日になったのでしょうか?

もし、歴代の天皇の生まれた日全てが休日になったら、働く日が

無くなってしまうからかな?

A 回答 (5件)

戦前と戦後の一時期までは、誕生日を記念する休日としては、天皇誕生日である「天長節」の他に、明治天皇の誕生日を「明治節」として祝日としていました。

で、明治節は11月3日で、現憲法公布の祝日である「文化の日」と同じです。

明治節は大正期に日本近代化の礎となった明治天皇を記念する日として昭和2年に制定されています。

なお、皇室では天皇の崩御日を先帝祭として執り行っており、戦前の太政官布告「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」や勅令「休日ニ関スル件」に基づいて、先帝祭の日は法定の休日でした。ですから、明治期には孝明天皇の崩御日(1月30日)、大正期には明治天皇の崩御日(7月30日)、昭和期には大正天皇の崩御日(12月25日)が先帝祭として休日になっていました。
また、1948年までは、神武天皇祭(神武天皇崩御日とされる4月3日)も休日でした。

ということで整理すると皇室関係を根拠とする休日は
明治期、天長節(11月3日)、孝明天皇祭(1月30日)、神武天皇祭(4月3日)
大正期、天長節(8月30日)、天長節祝日(天長節が盛夏のため10月30日に制定)、明治天皇祭(7月30日)、神武天皇祭(4月3日)
昭和期(1948年まで)、天長節(4月29日)、明治節(11月3日)、大正天皇祭(12月25日)、神武天皇祭(4月3日)
昭和期(1948年以降)、天皇誕生日(4月29日)、文化の日(明治節と同じ日)

なお、蒸機の他に皇室祭事の日も祭日で神嘗祭(9/17→10/17、現在は休日ではない)、新嘗祭(11/23、現在の勤労感謝の日)、春期秋期の皇霊祭(春分、秋分に実施)なども皇室行事起源です。

1948年の「国民の祝日に関する法律」の制定に伴い、先帝祭や明治節が休日から外れ(明治節は同じ日が文化の日になった)、天長節だけが天皇誕生日として制定されたわけです。

昭和天皇の崩御に伴って4月29日は本来は祝日から外れるはずでしたが、ゴールデンウィークの休日を減らす影響などを考え、当初は「みどりの日」として残存、その後、みどりの日を名前のない「国民の休日」だった5月4日に移動し、4月29日が「昭和の日」になったという経緯です。
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この回答へのお礼

詳細な資料まであげて、ご説明いただき、ありがとうございます。

昭和になる前は、天皇絡みの祝日というのは、結構あったのですね。まったく不勉強でした。

昭和になって、国民の祝日に関する法律が制定され、今までのものが整理統合され、

今に至っている、という流れですか。

お礼日時:2014/04/13 10:00

No.2です。



一箇所訂正。昭和天皇が崩御されたのは、1988年ではなく、1989年の1月7日でした。
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天皇誕生日を規定している祝日法ができたのは昭和23年です。


よって、昭和天皇の誕生日を祝う日であり、大正天皇以前の天皇は対象外です。

平成になって、天皇誕生日が今の天皇陛下の誕生日に変更されてから、
昭和天皇の誕生日をどうするか議論が行われました。
ゴールデンウィークの重要要素であり、4月29日が平日になっては
ゴールデンウィークがなくなってしまう。

そこで、名称はみどりの日とか昭和の日とかありましたが、祝日に固定されたのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>ゴールデンウィークの重要要素であり、4月29日が平日になっては
ゴールデンウィークがなくなってしまう。

物事の本当の理由というのは、意外と単純なところにあるという感じです。

お礼日時:2014/04/14 19:47

リソースは覚えていないので、私の記憶(笑)のみの回答となりますが、昭和天皇が崩御されたのが確か1988年。



日本経済はバブルの真っ只中にあり、世界各国から「働きすぎの日本」への批判があり、また国内でも「過労死」という言葉がしょっちゅう新聞の紙面を飾るというような状況だったと記憶しています。
もちろん有給休暇などはありましたが、「会社をただ休むと罪悪感を感じる」という空気が、非常に強かったです。
(これはもう少し後に社会人になった私も、職場で感じました)

そんな中、日本のサラリーマンが誰に気兼ねなく休むことができたのは、「盆」と「正月」と「ゴールデンウィーク」。
特にGWは、4月29日から始まり、この日を逃すと5月3日まで祭日がなくなります。
まあ、若い世代も普段はとりずらい有給休暇も、GWの中日に取得する分には、さほど抵抗感も少なく貴重でした。

そういう社会の空気を、日本政府や国会議員たちが読んだのかどうかまでは覚えていませんが、本来であれば今上天皇の即位に伴って、なくなるはずだった4月29日の休みを「昭和の日」として、休日として残してくれたことについては、個人的には本当に感謝しています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

「会社をただ休むと罪悪感を感じる」という空気

このような空気感を打破して、国民皆が休むためには、それなりの意義を持った

休日を作る必要があったのですね。

お礼日時:2014/04/14 19:45

「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思う」


ために設けられたらしいですが、
ゴールデンウィークが長きにわたり定着しているので
祝日を一日減らすわけにはいかなかったというとこではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

結構、単純な理由で物事というのは決まってしまっているようですね。

お礼日時:2014/04/14 19:43

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