先月、広島で豪雨による災害が発生しました。下記は、そのころの新聞記事です。
「前線が停滞するのは、偏西風が例年より南下し、北の寒気が、日本付近へ流入し続けているためだ。こうした時は、上空を雲が覆う状態が続き、夜に強い雨が降りやすい。夜は上空と地表付近の気温差が大きくなって、大気の状況が不安定となり、積乱雲が発達るからだ。
上空の雲は昼間に日射で熱をため込み、夜には放射して冷える。一方、雲には地表から来る熱を反射する働きがあり、地表付近の気温は夜になっても下がりにくい。」
質問1は、豪雨は、どちらの時間帯の方が、より発生しやすいものですか、夜間ですか?昼間ですか?
質問2は、引用した上記の新聞記事は、妥当ですか?
説明文によれば、上空と地表付近の気温差が大きくなると、強い雨(豪雨)が降る、ということですね。そして、雲があると、地表付近の気温は夜になっても下がりにくい。そのため、気温差が大きくなる、ということですね。
ところで、気温は夜になっても下がりにくい、ということは、昼の方が気温が高い、ということですよね。したがって、夜よりも、温度差の大きい昼の方が、豪雨になりやすい、と思いますが、どうでしょうか。(温度差だけでなく、他の原因の説明が抜けているような気がしますが)
No.7
- 回答日時:
NO.3、6 です。
お礼の中に質問がありましたので。
『あの記事では、夜間に豪雨が発生し易い、と説明していますが、無視した方が良いのですね。』
当該記事を読んでいませんが、気象学的説明としては不十分な所があったかと思います。
「防災知識」としての記述とすれば、不適切です。夜間は暗くて見通しも利かないので、非難が困難であり、危険性も高くなる。従って、明るい内に避難を準備しておき、複数の避難場所とルートを確認しておくべき等の、記述が不十分だったのかも知れません。
行政側も地震、津波、洪水、浸水と冠水、山崖崩れ、土石流や鉄砲水等、起こり得る災害別に複数の対処法や避難法、避難ルート等を予め提示し、余裕を持って避難勧告・指示を行い、必要な誘導が行える体制の整備が必要なこと等に加えて、夜間の対策のあり方も考慮しておくべきとの主張がしたかったのかも知れません。
読んでいない記事を批判することは出来ませんが、お読みになった記事から信憑性を探ろうとなさることがキッカケで質問されたのでしたら、素晴らしいご努力ですね。
回答の要旨をご理解戴けたら、甚だ嬉しく思います。
再三のご回答ありがとうございました。
1、<気象学的説明としては不十分>
ということですね。
2、例の新聞記事の切り抜きが、今、見つからないので、以下は、不正確になるとは思います。記事には、防災の視点から、夜間は危険である、などということは、少なくとも強調はされていなかった、ような気がします、(ただし、防災について、私の関心が低かったので、記憶していない、という可能性は捨てきれません)
今回の広島の災害も、夜間でなく昼間であったら、危険な状況に陥りそうだ、と早く知ることができ、避難も早くなり、被害者は、減少していた、とは思います。
No.6
- 回答日時:
NO.3 です。
大気不安定があれば、時間を問わず雨が降りやすいことはご了解かと思います。
新聞記事の見出し、”前線停滞 豪雨の恐れ”は、正しくこのことを表しています。
この数日天気が安定してきましたが、先週辺りは北海道から関東、西日本の一部まで可成りの大雨が降りました。昼と夜とに強弱の顕著な差が見られたでしょうか?
停滞前線とは、寒冷気団と温暖で湿潤な気団が、互いに押し合っている境界線が、何時までも同じ場所に止まっている状態を云います。
加えて上空の寒気とは、前回も触れましたが、偏西風(上空の冷気を伴った強風帯)の蛇行により、気流の上昇・下降現象が活発に成り、積乱雲を発達させて、様々な形で強雨をもたらすという意味です。
尚、バックビルディング現象が決定的要因かのようにも見られる傾向がありますが、この現象は、寒冷前線通過後の寒気内の強風でも、温暖前線通過後の暖気内の強風でも見られる現象、つまり、活発な前線付近で度々見られる現象で、晴天下でも起こり得る乱気流を指す言葉です。
要するに大気不安定は昼夜を問わず起こり、雨の強度の要因は、湿潤暖気の急上昇による積乱雲の発達によると云うことです。
広島では、引き続き流れ込む暖気が、幾つもの積乱雲を連続的に発生させて大雨となったものです。
再度のご回答ありがとうございました。
<大気不安定は昼夜を問わず起こり>
なのですね。あの記事では、夜間に豪雨が発生し易い、と説明していますが、無視した方が良いのですね。
No.5
- 回答日時:
いやいや、だから、
豪雨は一日中だけど、
その中でも、特に夜中にはバックビルディング現象が、夜中に多いんです。
park123 さんがここで紹介されてる新聞記事も、単なる豪雨ではなく、バックビルディング現象のことを言っとるのですよ。
気象庁が発表したのも、NHKで放送したのも。
わかっとります?
再度のご回答ありがとうございました。
豪雨は一日中、”バックビルディング現象は夜中”、なのですね。その現象が、なぜ、夜中なのかはわかりませんが。
記事における豪雨の意味は、バックビルディング現象、とのこと。誤解し易すく、分かり難い文章ですね。
No.4
- 回答日時:
質問1
バックビルディン現象、調べてみました?
今回の広島の被害は、この現象のためで、これが夜間から明け方に発生する確率が高いそうです。
ずっと降りっぱなしだったんじゃないんですよ。
降ったりやんだりで、雨が止んでいる時は、もう過ぎた感じで、虫が泣いてたりしてたんです。
ほんま、異常な天気で、それが被害をより難しくしました。
質問2
新聞でご覧になった発表は、気象庁じゃないかと思います。
NHKでも、詳しく説明してましたので。
なお今回広島では、南西(九州)から流れてくる雲と、南(四国)からの温かい温度が、安佐南区でもろ重なり、こんな被害になったようです。
この説明もテレビで拝見していますが、気象庁の発表です。
早速のご回答ありがとうございました。
1.バックビルディン現象は
<夜間から明け方に発生する確率が高い>
のですね。したがって、おそらく豪雨もどちらかといえば、夜に発生し易いのですね。
2、例の記事は、気象庁の説明をもとに作成されたのですね。
ところで、説明を読むと、夜よりも、温度差の大きい昼に発生し易い、ような気がしますが。
No.3
- 回答日時:
質問1.条件さえ整えば昼夜を問わず雨は降ります。
質問2.大気不安定の意味を全く理解していない解説文。妥当性に欠けているとしか云えません。
上空に寒気が流入すると、重い寒気が軽い暖気の上に乗ってしまうため、強い下降気流を生じ、その反動で上昇気流も著しくなります。上空のジェット気流は、地表付近より抵抗が少ないこともあって速度が速く、この様な大気不安定状態は屡々起こります。
湿潤・温暖な海洋性の気流も、地表面を這う様に北進してきますから、前線付近では常に大気が不安定です。
局地的に発生する寒気の下降と暖気の上昇を「対流セル」とも呼びます。激しい対流セルは積乱雲の急激な発生をもたらし、上昇気流も下降気流も共に渦巻き回転しています。このことが地上付近での突風や竜巻などの乱気流をもたらします。
激しい上昇気流の原因として、地形の影響も無視出来ません。湿潤暖気が山岳地形を駆け上る時には、大量の雨を降らせます。そのような気圧配置が永続すれば、断続的もしくは継続的に強い雨が降り続けます。風は谷間の地形に沿ってながれたり、ビル風の様に山岳の後面で逆流することもあります。
他の方のご回答も併せて、参考にして頂ければ幸甚です。
早速のご回答ありがとうございました。
1.<条件さえ整えば>
ということですが、その条件が整うのは、一般的にどちらが多いのでしょうか?昼でしょうか?夜でしょうか?
2.ご説明納得しました。
なお、補足しますが、新聞記事の見出しは”前線停滞 豪雨の恐れ”でした。
No.2
- 回答日時:
> 質問1
夕立やゲリラ豪雨の様に短時間の豪雨は気温の高い日中
一定量の雨が続く豪雨は気温の下がる夜間
>質問2
地理的条件が抜けてますね
標高が上がる⇒気圧がさがる⇒飽和状態になる
都市型の豪雨と違い、広島の場合は地理的条件が重なり、山間部に集中して雨が降っています
早速のご回答ありがとうございました。
1.通常の夕立などは日中ですね。ただし、気温の下がる夜間には、一定量の雨が続く豪雨、になりやすい、のか分かりません。湿度が上昇するためですか?
2.今回の広島県の場合は、
<山間部に集中して雨が降っています>
ですね。
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