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グレッチのギターはフルアコ(センターブロックが無いという意味で)タイプが多いと思うのですが、セミアコもあるのでしょうか?

A 回答 (1件)

一般的見解としては、『グレッチにはセンターブロックを持つセミアコは無い』とされていますが・・・実はグレッチも、センターブロック的な構造を持つモデルがあります、ってかそのモデルはG6120シリーズというのですが、いわゆるエレクトリック・グレッチの代表的モデルです。

(カントリージェントルマン、ホワイトファルコン、ホットロッドなどグレッチの有名モデルの多くがG6120系統で、チェット・アトキンス、ジョージ・ハリソン、ジョン・フルシアンテ、そしてブライアン・セッツァーなどG6120シリーズを使う名手も大勢います。)

 故に、『フルアコ(センターブロックが無いという意味で)タイプが多いと思うのですが、セミアコもあるのでしょうか?』と問われれば、『主力のギターは中途半端なセンターブロックが入った構造で、少なくともフルアコではない』という回答になります。

 もっとも・・・グレッチのセンターブロック『トレッスルブレイシング』は、構造的にはヴァイオリン属の『魂柱』に近く、ギブソンES-335のセンターブロックとは設計の狙いとか働きがちょっと違います。
 その為に『グレッチにはギブソン的なセミアコはない』という事になっていますが、しかし一方トレッスルブレイシングには、ハウリングを強力に押えるとか、サスティンの減衰の感じがフルアコよりもソリッドボディに近くなるとか、ギブソンのセンターブロック的な性能を持ち合わせているのも確かです。
 数々の『薄っぺらいフルアコ』を弾き倒して来た自分の見解としては、グレッチG6120は『ES-330やES-225、エピフォン・カジノ(どれもセンターブロックのない薄っぺらいフルアコボディ)よりはES-335に近いかな?』っといった感じがしています。

 ちなみに・・・全くの余談ですが。
 元々はレス・ポール氏の発明品『ログ』ギターの構造=センターブロック入りフルアコ構造を、量産化して広く世に知らしめたギブソンES-335ですが、`70年代のES-335では年々センターブロックの全長が短くなり、最後はPUの下からブリッジの下までの小さいブロックしか入っていない構造となりました。(テールピース下にはブロックがなく、故にオリジナルのES-335やレスポールの様にテールピースアンカーをボディに打ち込むことが出来ず、フルアコ的なブランコ・テールピースになっています。これはグレッチと同じ基本構造で、更にセンターブロック自体を複雑に削り込めばグレッチそのものになったでしょう。)
 このセンターブロックの途切れた『ホネなしES-335』は、現在では『コストダウンによる粗製乱造品』と言われていますが、この時代ギブソンは、ES-335をグレッチG6120に近付けたかったのかもしれません。
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