こないだの村本(ウーマンラッシュアワー)の発言の問題点は？

こないだ朝生で村本がバカ発言をして炎上してましたよね。

何言ってんだコイツと思いながら見てましたが、僕も勉強不足で「これらの発言がなぜ間違ってるの？」と聞かれたら答えられません。
尖閣諸島侵略されたら白旗あげるとか沖縄領土を要求してきたら明け渡すとか。

自分で調べようとするもののどう手をつけていけば良いのか分かりません。

なのでもしろよければ村本の発言がなぜ問題だったのか歴史的にどういった経緯があったのか等を教えていただけないでしょうか？
あるいはこういう風に調べれば良い、などでも構いません。

よろしくお願いします。

No.3 回答者： phj 回答日時： 2018/01/21 17:13

基本的なところを少し

現在の国際秩序というのは基本的に「西洋が植民地化するために全世界に進出した時に決めたルール」に従っているのです。これを明治時代ぐらいには「万国公法」とよび、現在では「国際法」とよんでいるわけです。

国際法が規定する枠組みの中で重要なのが「国（国家）」です。国家は当然ですが「領土・領民」を有します。

じゃあ逆に「なにをもって領土と言うのか？そこに人がいれば領民なのか？」という問題になるわけで、実際には「集団で人がいても、それを統制する政府がなければ無主の地、政府があるというのは、とりあえず西洋国に対向できるだけの軍事力があるかどうか」という取り決めになっていました。

尖閣諸島のような誰もいない島は「緯度経度を調べて、西洋の地理学会で報告したらその国のもの」だったので、たとえば日本の小笠原諸島なども最初に見つけたのはアメリカの船とされ（日本では八丈島の先に島があることは知られていた。でも日本人が西洋の学会で発表するわけがない）、アメリカから入植者が先に入ってから日本への帰属が決まった、と言う経緯もあります。

だから下の動画にある台湾は、当時は部族民が住んでいるだけで統括する政府はなく、だから清国が名乗らなければ「無主の地」だったといえます。沖縄には琉球王朝があったのですが、琉球処分で薩摩藩つまり日本の領土になっていました。

清国政府は日本領民との間の問題について最初は「知らん（化外の地）」だと言い張ったのですが、そうなると日本が出兵して占領宣言すると台湾が日本領土になってしまうので、当時の欧米はとても困ることになったのです。だから清国を説得して「清国が責任を持つ土地」と言うことに話をまとめ、沖縄はすでに日本なので（いろいろな経緯から万国公法上日本領土と認めるしかない）この話し合いで「台湾は清国領土」「尖閣を含む沖縄は日本領土」と決まり、欧米諸国もそれを認めた形になっているわけです。

だからウーマンラッシュアワー村本の発言は二つ問題点があります。
・尖閣は中国が主張しても日本領土であると確認できる資料がたくさんあるので、それを「攻められたから渡します」ではだめだということ。

なぜダメかと言うと、それなら「沖縄も下さいね。くれないと殺すよ」と言われたら差し出し、じゃ厚次は奄美諸島が欲しいと言われたら差し出し、それをみたロシアが「オレッチは北海道が欲しいからくれないと殺しちゃうよ」と脅したら差し出す、と言うことにつながるからです。

政府があっても「西洋国にとりあえず対抗できるだけの軍事力」を持たない、またはあっても使わないならそれは「無主の地」と同じで、攻めた国の領土になっても文句が言えないのが万国公法時代からの取り決めなのです。

だから村本氏は「尖閣ぐらいなら」と言う気持ちで言っているのでしょうが、そうなると際限なく「クレクレ」が起こり、結局どこかで争いになって血が流れるわけで、だったら最初の尖閣で戦って死守したほうがよほど犠牲が少なくなるはずなのです。

もうひとつは
・４００年前中国は良くしてくれた、と言うおばあさんの話がデタラメであることです。仮にそれが本当であったとしても、４００年前の中国政府（清国かその前の明ぐらい）と今の人民政府は同じではないこと。村本氏は「ずっと続いている日本と同じ感覚」で発言しているのがよろしくないこと。

それに領土の考え方で示したように、沖縄は日本であることを清国やそれを引き継いだ中華人民政府すら認めているのに、勝手に「沖縄あげてもいい」なんて言ってしまうことが問題であるといえます。

ただ、この村本氏の発言を単なる「無知」と切って捨ててしまうのは問題なのかな・・と思います。なぜなら質問者様のように「実は村本氏並みかそれ以上に知らない人」がたくさんいるからです。
そして「知らないのに、感情に流されて尖閣諸島問題が軍事問題になっていく」というのはとても怖いことです。

ある人がネットで「村本は、朝生にいきなり出るんじゃなく、池上さんの番組からスタートすべきだった」と書いていますがその通りであったかもしれません。

ただ、こういう人は西洋では「ホーンブロワー（警告者ただし大ぼら吹きと言う意味もある）」といい、今必要な議論を活性化させるための道化役として必要であるとされています。

だから村本氏を賞賛する人も少数ですがいるわけです。

どこから手を付けていいか分からないなら、村本氏を賞賛または説教するｙｏｕｔｕｂｅの動画あたりをいくつか見てみるといいのではないでしょうか。それだけでも色々理解できると思います。

No.2 回答者： majimemaru 回答日時： 2018/01/20 16:25

それについて、分りやすく解説している動画を紹介します。

国際法で動画を解説すると、清が「化外の地」と言い、政府として責任を放棄した時点で、沖縄や台湾は国際法上の無主の土地となります。
そして先占の法理としてみると、沖縄は既に昔から日本の実効支配が及んでいる地域でしたので、日本の領土となります。

清は「化外」といい、国際法上の「自分の領土ではない」としました。そして、日本は既に実効支配しているため、国際法上の先占の法理でいえば、沖縄は尖閣も含めて日本の領土となります。そして、イギリス公使の仲裁を経て、国際社会としても沖縄は尖閣を含めて日本の領土だと認められました。




因みに、「尖閣や沖縄は日本じゃない」と言う意見は、宮台氏のような思考の人です。
いろいろウンチクを言っていますが、結局は国際法を理解していないだけです。

https://www.youtube.com/watch?v=NjcLP5mMkUs&feat …

No.1 回答者： サムライ十兵衛 回答日時： 2018/01/20 15:01

簡単に言えば・・・

　あなたが寝ている部屋をいきなり　隣の家の者が「ここは俺ん家だ！」と言ってきたとします。
　それに対し村本は「戦いたくないので家をあげます」と言ってるようなもの。

日本の国土も日本国からすれば家なんです。

でも、こんなことになってるのは誰の責任でしょう。

もともと政治家が、しっかりしていれば問題ないし
あんな知識の無いタレントごときの連中がコメンテーターとして　あ～だこ～だと騒いでるんです。
しかも、あんな番組で、ほざいても中国・韓国・北朝鮮の偉いさんに笑われるだけ。。。
その時点で日本の政治家は恥をさらしているんです。
なのに、バカな議員はテレビ出演して能書きを言っていますね。

歴代の内閣府、自民党が情けないから、こんな事態になってるんです。

朝まで生テレビしても、ビートたけしのテレビタックルとかしても言いっ放しだけ。
解決策に向けた内容でもないんです、あんな番組に、そこまで熱意も持てません。

なので村本氏の発言が出てきても仕方ないと思います。

またこの文を見れば批判者もいると思います。
結果、十人十色の考えでしょうね。