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エレキギターの世界でのヴィンテージって歴史が浅いから寿命とかは歴史の長いバイオリンとかと違って未知数ですか?

A 回答 (3件)

ヴァイオリンに限らずソリッドエレクトリックギターでも、ちゃんと作られているモノは部品単位でバラバラに出来る様に考えて製造されています。

(40年近く前、まだワタシが小僧でギターの設計法を勉強していた頃、当時出入りしていたとあるギター工房で、『ソリッドエレクトリックギターでも、フィンガーボードとかネックとか、後でバラバラに出来る様に製造しておくことは、後年自分のギターを修理することになるリペアーマンに対する礼儀』『あらゆる修理が可能な様に作っておけば、自分が死んだずっと後まで、楽器として使ってもらえる』と教わりました。)

※そもそもヴァイオリン属でも、全く修理せずに数百年も使うことは不可能です。
 少なくとも消耗の激しいフィンガーボードの貼り換えぐらいは、どの個体でも経験しているはずです。勿論そういう修理をすると、トーンがあからさまに変わります。楽器としてはちゃんと直っているので演奏は可能ですが、プロが使うには、トーンが変わってしまうともう人前での演奏は不可能かもしれません。
 しかしそうやって変わってしまった楽器でも、また丁寧に演奏を続けて経年変化が生じると、かつてのトーンを取り戻したり、またオリジナルのトーンには戻らなくても、別の種類の優れたトーンが鳴らせる様になります。
 古い木工楽器は、そうやって修理→成長を繰り返して、何世代にも渡る名器となるのです。エレキギターも木で出来ている以上、同様に成長するでしょう。

※エレキギターだと電気部品が使われていますが、ポットやコンデンサなど交換可能なモノはともかく、エレキギターの心臓とも言えるピックアップでも、ポッティングされたコイルの除去やリワインディング、磁性体の消磁と着磁など、少し装置を工夫すれば十分修理出来ます。

・・・っというワケで、まぁ実際に数百年も生き残ったエレキギターはまだ存在しないので、今何を言っても憶測に過ぎませんが、一応エレキギターも、ヴァイオリン属の様に何世代にも渡って存続させることは十分可能だということです。

 ちなみに。最後に余談ですが。

 オークションでエレキギター史上最高額をマークしたエリック・クラプトンのストラト『ブラッキー』は、もう演奏に絶えない状態だと言われていますが、それは単に大規模なリペアをしなかったからに過ぎません。
 上述したように、ギターは必ず演奏可能な状態に修復することが可能です。特にフェンダー社のギターは、問題のある部品は修理しないで新品に交換する様に設計されており、それがフェンダー社の標準作業手順にもなっているので、例え鉄道事故に合ってバラバラに粉砕されても、演奏可能な状態に戻すことが出来ます。

 がしかし・・・完璧に修復して、しかも偶然にもトーンもそれほど変わらなかったとしても、それは『クラプトンが愛用したストラト』と言えるのかどうか。フレットの摩耗もフィンガーボードの削れもブリッジのサビもポットのガリも、ボディのクラックさえ全てクラプトンの所有で生じた劣化です。それらを一掃してしまったら、貴重なオールドストラトの1本として今後も残っていくでしょうが、もう『ブラッキー』ではありませんよね?

 こういうギターは存在そのものに理由があるワケで、演奏出来るコンディションでないことも重要な価値の一部ということです。個人的には、演奏出来ずに修復もされない楽器はとてもカワイソウだと思いますが、例えばもし故ゲイリー・ムーアの『スティル・ゴット』レスポールのリフレッシュをワタシが依頼されたとしたら、恐らく断るでしょう。修復した結果演奏性が復活しても、トーンが変わってしまったらワタシにはとても耐えられそうもありません。何十年も後になってあのロングトーンを取り戻したとしても、全く意味がありません。
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400年経ったエレキギターは存在しないので、未知数ですね。


構造的に言えば、バイオリンのように薄い木をにかわで張り合わせて箱を作っているわけではなく、接着剤は合成物質だしボルトオンも多いので、形を保つというレベルで言えば有利でしょう。
でも実際には、弾いていればフレットが減って交換が必要です。フレットの打ち直し回数には限度があります。
限界に達するとフレット溝を整えてから木材で埋めて溝を切り直したりもできますが、それも限度がありますので指板の張替えをしたりします。
また木ねじなどの金属は腐食しますし、ネジ穴が痩せて効かなくなったりしますとこれも埋め直したり。
電気部品はすり減ったり腐食で接触が悪くなったりハンダが痩せたり。
コンデンサーは容量が抜ければ交換。

そういう色々な条件を考えると、プロがツアーで酷使するような楽器なら、楽器としての機能は50年も持たないのではないでしょうか。
実際にエリック・クラプトンのブラッキーはもうどうにも修理ができなくなってオークションに出したわけですし。
バイオリンのように一線のソリストが使っても(もちろんリペアしてオリジナル性が薄れていくとしても)400年現役で活躍できるような種類の楽器ではないように思います。

余談ですが、金属製の楽器(トランペットとか)も、プロが演奏すると金属疲労で音が痩せてくるので数十年で寿命が来るらしいです。もう製造されていない地元の楽器しか使わなかったウィーンフィルがヤマハ等を使うようになったことからも事実なんでしょう。
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はじめまして。



エレキギターの場合、フレットのように摩耗するパーツもありますし、

ピックアップや配線など断線の可能性もありますのでね。

そのギターのトーンを殺さないよう、パーツの交換などは気を使ってやってるんじゃないでしょうか。
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